「バグス・グルーヴ」という、シンプルさがとりえの何の変哲もないFのブルースが、今日も明日もどこかのセッションの口開けブルースで演奏され、洛陽の紙価を高めたのはおそらくこのアルバムの演奏によるものでしょう。...
Entries from September 2007
Miles Davis: Bag's Groove (Prestige)
September 29th, 2007 · No Comments
Tags: Davis, Miles · Jackson, Milt · Monk, Thelonious · Rollins, Sonny · Silver, Horace · trumpet
Thelonious Monk: Thelonious Monk Trio (Prestige)
September 27th, 2007 · No Comments
セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由と...
Tags: Blakey, Art · Monk, Thelonious · piano · Roach, Max
Sonny Rollins: Vol. 2 (Blue Note)
September 25th, 2007 · No Comments
ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー・ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー・ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなア...
Tags: Blakey, Art · Johnson, J.J. · Monk, Thelonious · Rollins, Sonny · tenor sax
Miles Davis: Four & More (Columbia)
September 24th, 2007 · No Comments
音楽の命はテンポだなと思う時があります。たとえばチャーリー・パーカの「ココ」などを(速吹きできないので)ゆっくり吹いていると、驚くほどクラシカルで優雅な展開だということが分かって首を傾げる。何も無理して...
Tags: Davis, Miles · Hancock, Herbie · trumpet · Williams, Tony
Miles Davis: Milestones (Columbia)
September 20th, 2007 · 1 Comment
『天国への七つの階段』の記事でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかっ...
Tags: Adderley, Cannonball · Coltrane, John · Davis, Miles · trumpet
Bill Evans: Waltz for Debby (Prestige)
September 18th, 2007 · No Comments
ビル・エバンスの来日公演に出かけました。モダン・ジャズにやっと開眼したばかりだったのですが、家族が新聞を見て「ビル・エバンスという人が来るから、聴きに行きな、お金は自分で工面しな」と無茶振りをしたので、...
Tags: Evans, Bill · piano
Miles Davis: Seven Steps to Heaven (Columbia)
September 16th, 2007 · No Comments
"Seven Steps to Heaven"(「天国への7つの階段」)は、てっきりマイルスの作曲だと思っていたら、ヴィクター・フェルドマンの作曲と知って驚きました。マイルスの曲としては "Milestones" と並んで、心が広々と大空に拡大していくような曲想で、特に気に入って...
Tags: Davis, Miles · Hancock, Herbie · trumpet · Williams, Tony
Miles Davis: The Musings of Miles (Prestige)
September 16th, 2007 · No Comments
バンドのサウンドをエクスパンドしようと常に努力を続けていたマイルスには、ワン・ホーン物は驚くほど少ない。そのうちの1枚で、全編これワン・ホーンで通したのがここで紹介する『ザ・ミュージングス・オブ・マイルス...
Tags: Davis, Miles · trumpet
Mal Waldron: Left Alone (Bethlehem)
September 14th, 2007 · No Comments
死者を悼む歌をエレジー(elegy)といいます。英語で書かれた3大エレジーと言えば、トマス・グレイの "Elegy Written in a Country Churchyard"(「墓畔の悲歌」), アルフレッド・テニスンの In Memoriam(「イン・メモリアム」), そしてホイットマンの "When Lilacs Last in the Dooryard Bloom'd"(「ライラック・エレジー」)ですが...
Tags: McLean, Jackie · piano · Waldron, Mal
Fletcher Henderson: A Study in Frustration (Columbia)
September 13th, 2007 · No Comments
お上が辞めるそうなので、私も書こうと思っていた記事を引っこめて、今回はフレッチャー・ヘンダーソンの『挫折の研究』について書くことにしましょう フレッチャー・ヘンダーソン。80年以上も昔にジャズ・オーケストラを...
Tags: Armstrong, Louis · Berry, Leon Chu · big band · Hawkins, Coleman · Henderson, Fletcher