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Dizzy Gillespie: Jambo Caribe (Limelight) | jazz.info

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Dizzy Gillespie: Jambo Caribe (Limelight)

July 1st, 2008 · No Comments

jambo caribe

「暑くなると涼しい音楽が聴きたくなる」、なんてことは毎年書いているような気がします。おととしの夏はこんなマクラでスタン・ゲッツの『ウェスト・コースト・ジャズ』を紹介し、昨年はあまりに暑かったので、開き直ったかのように『ディッピン』を紹介していました。

暑い時のラテン・フレーバーといえばボサノバですが、今回はカリプソを紹介したいと思います。アルバムはディジー・ガレスピーの『ジャンボ・カリベ』。このアルバムの1曲目 "Fiesta Mojo" を聴いたのは、私がジャズにのめり込むきっかけとなったラジオ放送であるということは以前の記事で書きましたが、実際にアルバムを手に入れたのはずっと後のこと、CD時代になってからのことでした。

メンバーはディジー・ガレスピー(tp)の他、ジェームス・ムーディー(ts & fl)、ケニー・バロン(p)、クリス・ホワイト(b)、ルディー・コリンズ(ds)、そしてカンザス・フィールド(perc)で、1964年11月の録音です。

1曲目にして初めてディジーに接する曲となったのが "Fiesta Mojo"、『呪い士の宴会』という意味だそうすが、作曲はディズ本人。ちょっとおどけたかのように大袈裟なオープニングから、楽しいカリプソのリズムに乗ってテーマが登場。カリプソのリズムであっても、コード感豊かなバップのメロディーです。ソロはケニー・バロンのピアノからスタート。続くディジーのソロは私にとって「それまでのジャズとモダンジャズ」との違いをまざまざとみせつけるものでした。響きが軽くて緊張感があるんですね。バップの特徴です。ジェームス・ムーディのフルート・ソロを経てテーマに戻ります。

2曲目の "Barbados Carnival" はベースのクリス・ホワイトによる曲。「アーハ」というコーラスに乗って、畳み掛けるようなリズムが演奏されますが、これは西インド諸島のバルバドスでクリスが経験した音楽だそうです。

3曲目の "Jambo" はディジーの作曲で、イメージとしては「アフリカ」「カリビアン」そして「バップ」を融合させた、当時のしてのフュージョンです。いきなりディジーのスキャットで始まりますが、ディズのスキャット好きは昔からで、サッチモとスキャット合戦をやったときも、サッチモに「唾がかかる」と即興でからかわれながら楽しそうに演奏していました。ディズのアドリブはアフリカはアフリカでも、北アフリカ、イスラム圏のようなフレージングを繰り出し「チュニジアの夜」作曲者としての面目躍如です。

"Trinidad, Hello" は、"Nica's Dream" などに通じる、マイナー調の「ド」ハード・バップ曲。作曲はケニー・バロン。トリニダード(国名)と "tri" (3つまり3拍子)をかけた洒落っ気のあるタイトルですが6/8で演奏されていますが、わりとど真ん中の演奏で、ラテン・リズム一直線のアルバムが陥りがちな「ダラっとした」感じにならぬように締めています。

5曲目の "Poor Joe" はカリプソ作曲家のジョー・ウィロビーによる曲で、西インド諸島の「結婚の歌」だそうです。「気の毒なジョー」というタイトルにふさわしく、最後は細君にフライパンを投げつけられて「アー」といって倒れるところまで、ディジーが歌っています。

6曲目の "And Then She Stopped" はディジーの曲。綺麗なラインの曲でジェームス・ムーディーが大活躍です。

7曲目 "Don't Try to Keep up with the Joneses" は再びジョー・ウィロビーの曲。歌はディジーとクリス・ホワイトの掛け合い、そしてアン・ヘンリーが後半登場します。ディズがメインの歌ですが彼の歌う音の強弱がはっきりしすぎてていて、強いところは歌っているというより怒鳴っている感じがします。

最後は再びケニー・バロンの "Trinidad, Goodbye" ですが、今回は4ビート。素晴らしく中心的な演奏で、このアルバムを締まったものにしています。この4曲目と8曲目、つまりLP時代のA面B面の最後に、彼らの「こころざし」を感じるわけです。8分超の名演。これを聴くと、ディジー・ガレスピーが日本でいかにアンダー・レイティッドかを痛感します。

Tags: Gillespie, Dizzy · trumpet

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