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Dexter Gordon: 'Round Midnight (DVD) | jazz.info

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Dexter Gordon: 'Round Midnight (DVD)

October 6th, 2007 · 1 Comment

Round Midnight Movie

このブログは "Wordpress" というプログラムを使っています。これはオープン・ソースでダウンロード自由、ただし自己責任でというプログラムなのですが、なかなか使い勝手がいいので "Movable Type" から乗り換えたわけです。乗り換えの理由の一つ、というよりも決定的だったのが、管理画面で "Hello, Dolly" の歌詞が一節ずつ出てくるという仕様でした。正確には仕様というより、標準プラグインにこの "Hello, Dolly" が含まれていて、「ジャズ・ファンとしてここは乗り換えずにはおれまい」とばかりに乗り換えたわけです。今回、その "Wordpress" が大幅にヴァージョン・アップして2.3になったのですが、そのプログラムのコード・ネームが "Dexter Gordon"!どう見てもジャズ・ファンが一枚も二枚も噛んでいるプログラムということが分かります。このブログも2.3にヴァージョンアップしたので、記念(というほど記念すべきことでもないですが)にデク主演の映画、『ラウンド・ミッドナイト』について書こうと思います。

映画『ラウンド・ミッドナイト』。ベルトラン・タベルニエ監督。ジャズ・ピアニストのバド・パウエルとフランス人フランシス・ボードラスとの交流を下敷きにした物語。ピアニストだと絵面にインパクトがないために、主人公はテナー奏者に変更。さらにテナー奏者つながりでレスター・ヤングのキャラクターを付け加えられた主人公デイル・ターナーを演じるのがデクスター・ゴードン。フランシス・ボードラス役はフランソワ・クリューゼ。音楽の総監督で自身もエディー役で出演しているのがハービー・ハンコック。

時代は50年代から60年代にかけて。舞台はパリ。ニューヨークからパリにやってきたジャズの巨人デイル・ターナーがクラブ・ブルーノートで演奏をしていると、土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになりながら戸口のところで耳を傾けている男がいる。フランシスだ。イラストレーターだがほとんど仕事にありつけず、クラブに入るお金すらないのだ。何回目かのライブでふとしたことから二人は知り合いになる。しかし、ギャラを直接もらうことすら許されず、お客の置いていったお金を拝借しては勝手に飲んで酔いつぶれ何度も病院に担ぎ込まれるデイルを見てフランシスは決心する。「このテナーの巨人をうちに引き取り、マネージメントをやろう」と。フランシスの献身もあってデイルはギャラを直接受け取っても飲みつぶれるようなことはなくなり、順風満帆の未来が約束されているようだった。しかし、フランシスの田舎に共に帰ったデイルは、ニューヨークに戻ると言い出す。デイルと共にニューヨークへ行ったフランシスは、しかしデイルや他のミュージシャンの周りをうろつく麻薬の売人の姿を見て、「明日パリに帰ろう。空港に来てくれ」と言い残す。しかし当日空港にデイルの姿はなく、フランシスは一人パリに帰る。ある日フランシスのもとに電報が届く。それはデイルの死を告げるものであった。

このようなあらすじで、時代は当然ハードバップ全盛期です。にもかかわらず、ハービーの音楽は今の音楽なんです。途中でゲスト参加するショーターの "Rhythm-A-Ning" のアドリブ・ラインなんて50年代のハード・バップでは決して出てこないようなライン。仮に50年代の音楽の焼き直しだったとしたら、映画的には成功しても音楽的にはつまらない結果になっていたんじゃないかと思います。そして、いまやニュー・スタンダードの地位を確保した名曲 "Chan's Song"。特にニューヨークに戻って出演したクラブでの演奏はとてもよい。フルの演奏ではないんですが、デクのイントロからフレディー・ハバードのテーマにかけてフィーチャーされていてとても美しい。このテイクがサントラ盤にもブルーノート盤にも入っていないのはとても残念です。しかし、使われている1曲1曲が入念な作品であるため、音楽だけでも充分に楽しめる作りになっています。

音楽的な充実感と、聖林映画にはない芸術性の高さでとても素晴らしい映画に仕上がっています。ちなみにブルーノートでの演奏シーンで、最前列で聴いているトラの一人がジャッキー・テラソン。後にデビューしますが、このときは勉強がてらエキストラをやっていたのでしょう。

Tags: Gordon, Dexter · Hancock, Herbie · Shorter, Wayne · tenor sax

1 response so far ↓

  • 1 Minesan // Mar 2, 2011 at 10:46 pm

    この映画も秀逸であることは認めますが、他に「ロバートアルトマンのジャズ」というのもジャズ・ファンならば必見の値打のあるものです。
    ところが極めてマイナーな作品で、多分、出回っていないのではないかと思います。
    私はたまたまNHK BSで放映されたものをビデオに撮りました。

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