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Dave Brubeck: Time Out (Columbia)

May 24th, 2006 · No Comments

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当初サラ・ヴォーンを取り上げようと思っていたのですが、第5回(take5)ということでこのアルバムにしました。そう、名曲、そして名演の"Take Five"が入っているアルバムがこれです。アルバム全体が変拍子の曲だけで構成されていて、ともすると「キワモノ」になりかねない状況を救っているのは、やはりポール・デスモンドの歌心ですかね。

このアルバムは「名盤百選」風のアルバム紹介には必ず顔を出すおなじみさんです。高校の音楽の授業でも「ジャズ」ということでこのアルバムと、ジャック・ルーシェの「プレイ・バッハ・シリーズ」を聴かされましたが、当時すでにパーカーやバド、マイルスにコルトレーンを聴いていた私としては「どうしてそうやってピントをはずすかなぁ?」という釈然としない思いを抱いてました(笑)。

いま聴いてみると、"Take Five"のみならず、一曲目の「トルコ風ブルーロンド(Blue Rondo a la Turk)」なんかも実に巧みに計算されていますね。クラシック風のパートでテンションを高め、それに対してポール・デスモンドのブルージーなソロがリラックスさせるという構成の妙があります。二曲目の"Strange Meadow Lark"は優しい気持ちになれる演奏です。そして"Take Five"。ダダッダダドゥダの5拍子の曲は、一般的な4ビートの曲以上に「ジャズ」のイデアとなっているところがあります。以前もアリナミンのCMで使われていましたし、「ジャズらしさ」を出したいときにこの曲はよく用いられます。なにせかっこいいですからね。作曲はアルトのポール・デスモンド自身。アルバム全体のハイライトとなっています。

この記事で取り上げたCD

Tags: Brubeck, Dave · group · piano

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