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George Wallington: Live! at Cafe Bohemia (Prestige) | jazz.info

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George Wallington: Live! at Cafe Bohemia (Prestige)

August 9th, 2007 · 2 Comments

Cafe Bohemia

仕事に就いて時間的にも金銭的にも余裕が出来てきた頃、ジャズ喫茶通いを始めました。八王子が誇るジャズ喫茶「はり猫」には以前から行っていましたが、もうちょっと枠を広げて都内の有名店を廻ってみようと思ったわけです。とはいえ90年代後半はもはやジャズ喫茶の退潮期に入っていて、閉まっている店や「ジャズをかける喫茶店」に転身した店も多いなかで、やはりお聞かせ専門店としては四谷の「いーぐる」であり吉祥寺の「メグ」と「A&F」が昔ながらの私語禁止を貫いていました。特に吉祥寺は行きやすいので、吉祥寺に出ると、まずはディスクユニオンのジャズコーナーに行き、オーディオユニオンの2Fに移ってからは、レコード・CDを漁った後、買えもしない高級機材を下で眺めて、そのあとメグとA&Fをはしごし、帰りに駅ビルロンロンの2Fにあった新星堂とDISK INNを冷やかし、そのまま行ける2Fのこじんまりした改札を通って中央線に乗ってました。やがて大西さんのA&Fが閉店し、メグはメグで私語を解禁する代わりに喫煙を禁止したりして吉祥寺に行くこともめっきり減りました。今は地元のはり猫に顔を出すか、仕事帰りにいーぐるに寄るかぐらいです。

Live! At Cafe Bohemia をはじめて聴いたのは初めてA&Fに行った時でした。今までに聞いたことのない、ビッグ・スターの演奏ではないけれど味の濃いハードバップにアルバム名をチェックしました。これを聴きながら、つくづく「これはジャズ喫茶で聴く名盤だなぁ」と思いました。ライブ盤で録音もヴァン・ゲルダーなのでライブの熱気がこちらまで伝わってくる。家のスピーカーで小音量で聴いていたのでは伝わらない熱気までジャズ喫茶の大型スピーカと大音量だとビンビン伝わるのが一つ。また名盤として知られていて、スイング・ジャーナルのシールも貰っているのですが、私のようにA級歴史主義的にコレクションをしていると、どうしてもプライオリティーが低くなるわけで、ジャズ喫茶ではこうしたB級の名盤やマニア向けのものなども公平に流してくれるの聴くことができたのです。

メンバーはジョージ・ウォーリントンのピアノにジャッキー・マクリーン(as)、ドナルド・バード(tp)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。ハードバップのスターたちです。録音は1955年9月。1956年の直前なので熱気は最高潮。どの演奏も熱気があり、全体が「ライブ・アット・カフェ・ボヘミア」という1曲に聞こえますが、特に好きなのが "Jay Mac's Crib"。ライナーで油井先生は「誰でも知っている曲」とおっしゃっていますが、ある名スタンダードのコード進行を使っています。いや、コード進行だけ借りているというよりも、ちょっと手直ししただけでオリジナルと言い張っているような感じです。サビのところは元歌と一緒。しかし、この元歌がマイナーキーで題名とは裏腹にさわやかではなくて哀愁が漂い、朝日というよりも夕日や夕暮れの似合う曲想なので、マクリーンやバードの味のあるソロと相性がいいわけです。元歌といえばラスト曲「ボヘミア・アフター・ダーク」は "Love Me or Leave Me"、「バードランドの子守唄」と一緒です。ここでも元歌のメロディーが平気で出ています。

このアルバムをA&F聴いて、早速帰りのロンロン2F新星堂でCDを購入しました。これを楽しめるようになった時、ちょうど居酒屋を卒業して一人で小料理屋に入ることを覚えた時のような、なんともいえず、また一つ大人になったような気持ちになりました。現実にはまだ一人で小料理屋なんかには行けないんですが 🙂

ジャケットは二種類あって、輸入版などではリーダーのウォリントンが中心のものと、上のジャケのように早朝のワシントン広場での記念撮影のものがあります。

Tags: Byrd, Donald · McLean, Jackie · piano · Wallington, George

2 responses so far ↓

  • 1 猿画堂 // Oct 30, 2009 at 9:40 pm

    初めまして。「Live at Cafe Bohemia」で検索を掛けましたら 偶然こちらのサイトに。。。
    1970年代に大学生で吉祥寺に住んでいました。あの当時はジャズ喫茶の全盛時代で、
    吉祥寺は老舗のファンキー(2階にJBLのパラゴンが置いてありました)を始め、
    故・野口伊織さんのジャズ喫茶やジャズスポットが数軒、それにメグ、フィフティ、
    A&Fなど聴きに行く店に迷うほどでした。「西洋乞食」では来日したハンクジョーンズの
    生演奏があったり。良い時代でした。
    一番良く通ったのはA&Fで 大西米寛さんや奥様と話を交わすようになり
    コーヒー一杯で店が閉まるまで 良くジャズを聴きました。
    この店で いろんなジャズの名盤に巡り会いました。
    2002年に店を閉めてしまわれましたが、その半年ほど前に訪れた時に 大西さんが
    「どうもいけないねぇ。大音響がだんだん身体に応えるようになってねぇ。
    いつのまにかボリュームを絞ってるんだよ。これじゃジャズ喫茶続けていけないねぇ」
    と語っておられたことを覚えています。
    時代の移り変わりと言ってしまえばそれまでですが、こちらのサイトを偶然
    訪問しジャズついて熱く語っておられることを知り 嬉しく思いました。

  • 2 G坂 // Oct 31, 2009 at 4:19 am

    コメントありがとうございました。

    おっしゃるとおり、時の流れとはいえ閉店や転身を目にするのは残念です。A&Fはスパゲッティー屋の水漏れとスピーカーの破損が閉店の原因だと思っていましたが、なるほどそうだったんですね。店のスタイルを変えるのではなく(小音量でジャズを流す喫茶店に)閉店なさったというところが大西さんらしいような気がします。

    現在は八王子の「はり猫」、四谷の「いーぐる」によく通っています(といって月1とか3ヶ月に一遍なんですが)。昔ながらのお聞かせ専門店として長続きして欲しいと思っています。

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