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John Coltrane: Live at the Village Vanguard (Impulse) | jazz.info

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John Coltrane: Live at the Village Vanguard (Impulse)

May 25th, 2006 · No Comments

Live at the Village Vanguard
八王子のジャズ喫茶『はり猫』にたまに置いてあるジャズのミニコミ誌を読んだら「コルトレーンは受験勉強と合う」と書いてありました。あんなうるさいものを聴きながら勉強できるのかいな、それとも『バラード』のことかなと思って読み進めると「受験生のようにイライラして、どっちつかずで、下手をすると壊れて暴れてしまいそうな時には、ヒーリングや癒しと称する静かな音楽よりも、同じようにはげしく暴れ回る音楽がいいのである」と書いてあって納得しました。

私自身、受験というよりも高校時代を通してイライラし、時に壊れかけたり暴れそうになるとコルトレーンを聴いていたからです。とくに夏、暑さを背景になんとなく社会的な出来事も、学校でのことも、親との関係もおもしろくなくなってくると今日取り上げるLive at the Village VanguardのB面"Chasin' the Trane"やImpresstionsを聴きながら憂さを晴らしていました。暑い中この暑苦しくて、しつこくてうねるような音楽を聴くと全身から汗がどっと出てくるのですが、聴き終わるとさーっと汗が引いて爽快感が残るんですよね。サウナみたいなもんです(笑)。パーカーのように軽々と吹きこなしているわけでもない、マイルスのようにスタイリッシュなわけでもない、もっと鈍くさくて、でも延々と一心不乱に吹きまくっているサックスの音を聴くと、なんかジタジタと考えていることなどどーでもよくなってしまうんです。コルトレーンというと、どちらかといえば不器用な音楽家です。表現したいことが10あるとすると、18ぐらい(何を根拠に?)のことを言って伝えようとするタイプで、それが時にうるさく、時に押しつけがましく感じることがあるんです。しかし同時に、下の記事にも書きましたがコルトレーンがソロで登場すると、一挙に雰囲気や景色が変化していつも見晴らしがよくなるんですよね。少なくとも『クレッセント』や『ラブ・シュプリーム』の頃まではそうでした。その後彼が登場するとよけいに訳の分からない景色が広がったりする時期もありましたが、それでもやはり「コルトレーン登場!」という存在感は最期までなくなりませんでした。ここがコルトレーンのすごさだと思います。

ところでヒーリングミュージックというと静かで聴きやすい曲想のものが多く、こういう音楽を聴くことでいらついた精神を平穏に鎮めようということなのでしょうが、これは逆効果のような気もします。静かな音楽だと、自分のイライラをよけい対象化して見てしまうからです。音楽の本質は共鳴にあるのだから、現在の精神状態と共鳴するような音楽を聴くことでカタルシスを得る方がずっと有効だと思います。極言してしまえば、生ぬるい癒し系の音楽で癒されるようなストレスはもともと大したことないのじゃないですかね。

この記事で取り上げたCD

Tags: Coltrane, John · tenor sax

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