これは、ちょうど"Tennessee Waltz"がはいっているアルバムならなんでも買い漁っていた時期に買ったアルバムです。邦題は『ジャズに恋して』・・・ケニー・ドリュー「北の国からシリーズ(笑)」と同じ頃だったので、"Tennessee"が入っていなければ買わなかったかもしれません。テナーの "Tennessee"というと、下手をすれば「むせびなくムードテナー:愛のポピュラー音楽」なんて感じのタイトルの海賊版CDに入っていそうな演奏を思い浮かべますが、そこはロリンズのこと、きっちりとジャズに仕立てています。この辺のことは、技術よりも倫理の問題であるような気がしますね。
ロリンズのバラード解釈は、ずっと元をたどるとコールマン・ホーキンスの「ボディー・アンド・ソウル」でとにかく音数が多くて説得的なんですよね。演奏が縦方向というか小節毎のコードを全部吹ききってやろうという感じです。まぁ、しかし絶品。 "Tennessee Waltz"の演奏としては最高の一つじゃないですか。ギターはジェローム・ハリスという人で、この人の事はよく知らないんだけれど結構泣かせるソロを取ってます。
この記事で取り上げたCD
0 responses so far ↓
There are no comments yet...Kick things off by filling out the form below.
Leave a Comment