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	<title>jazz.fukao.info &#187; Coltrane, John</title>
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	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
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		<title>Miles Davis and the Modern Jazz Giants (Prestige)</title>
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		<pubDate>Tue, 02 Oct 2007 17:46:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Jackson, Milt]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[『バグス･グルーヴ』と対になっているアルバムが、この Miles Davis &#038; the Modern Jazz Giants です。カタカナ打ちするとあまりにも長くなるので英語で打ちました。こちらは件の「クリスマス･セッション(1954年12月24日)」に加えて、1曲だけ "'Round Midnight" が1956年10月26日のセッションです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/modernjazzgiants.jpg' alt='Miles Davis and the Modern Jazz Giants' class="jack" /></p>
<p><a href="http://jazz.fukao.info/2007/09/29235.php">『バグス･グルーヴ』</a>と対になっているアルバムが、この <em>Miles Davis &#038; the Modern Jazz Giants</em> です。カタカナ打ちするとあまりにも長くなるので英語で打ちました。こちらは件の「クリスマス･セッション(1954年12月24日)」に加えて、1曲だけ "'Round Midnight" が1956年10月26日のセッションです。メンバーはクリスマス･セッションは例によってマイルス、ミルト･ジャクソン(vib)、モンク(p)、パーシー･ヒース(b)、ケニー･クラーク(ds)、一方56年のセッションはマイルスのほかコルトレーン(ts)、レッド･ガーランド(p)、ポール･チェンバース(b)、フィリー･ジョー･ジョーンズ(ds)の黄金クインテットによる<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2637.php">「マラソン･セッション」</a>の1曲です。</p>
<p>伝説となっている事件が起きたのは、このアルバムの1曲目 "The Man I Love" でのことです。その伝説とは｢俺のバックでピアノを弾くな｣というマイルスの発言に怒ったモンクが、この曲のソロの途中で弾くのを止めてしまったというもの。しかし、真相は単に音楽的な理由からバッキングを断り、モンクもそうしたというだけだとマイルスは語っています。さらに弾くのを止めてしまった事に関しては、モンクがリハーサルと勘違いしたという説が言われていますが、こちらはどうでしょう？この曲はすでにテイク2で、テイク1は出だしにごたついていたので、これをリハーサルと勘違いするというのは少々強引な解釈だと思います。ただ、モンクの場合『モンクス･ミュージック』でもコルトレーンの番でもないのに、「コルトレーン、コルトレーン！」と叫んで、つられたアート･ブレイキーがとちったりしていますから、勝手に思い込むようなところがあるのかもしれません。それにしても、ミルトのイントロから感動的なマイルスのテーマ吹奏、テンポアップしてミルトの畢生のソロ、テーマを倍に伸ばしたフレーズを弾いた後モンクが弾くのをやめて延々とリズムが刻み続けられる中、マイルスがペットで｢弾き続けろ｣と吹くやいなや、はじかれたようにモンクが複雑なソロを展開し、その最後のリフを受けてマイルスがソロに入り、オープンからミュートへとサウンドを変えて雰囲気を鮮やかに転回するあたりに、尋常でない緊張感を感じるため喧嘩説に説得力をもたらしているわけです。</p>
<p>2曲目の "Swing Spring" はリズム･チェンジの曲です。普通リズム･チェンジは急速調でアドリブの妙技を自慢する題材になることが多いのですが、ここではテンポを遅めにして、アドリブもメロディーの彩を楽しめる作品になっています。マイルスのソロ、ミルトのソロと続き、マイルスの後ソロでは珍しく "When Lights Are Low" のメロディーを引用したりしています。モンクのソロではBメロのところでビ･バップ初期に聴かれたようなバップバップしたメロディーが出てきて微笑ましい。再びミルトがソロを取りそのままマイルスとユニゾンでテーマを弾いて終わり。</p>
<p>3曲目の "'Round Midnight" は上にも書いたように56年10月26日、マラソン･セッションからのテイクです。例のヴァンプと合奏もあり、<a href="http://jazz.fukao.info/2007/07/2597.php">コロムビア盤</a>に引けを取らない名演ですが、それもそのはずでコロムビア盤よりも後の録音なのですね。</p>
<p>4曲目 "Bemsha Swing" はモンク（とデンジル･ベスト）の曲で、唯一マイルスのバックでモンクがピアノを弾いているもの。ここでのバッキングは実に丁寧で、マイルスとのインタープレイのようにも聴こえるので、喧嘩状態というのはやはりガセでしょうね。ソロはミルト、そしてモンクと続きマイルスとミルトの4バース･チェンジを経てテーマに戻ります。</p>
<p>5曲目の "The Man I Love" (take 1)は、ミルトのイントロでごたついてやり直し、マイルスのテーマでも、モンクが急に強い音を出してマイルスが引いたようなところがあったりして、なんとなく変な雰囲気です。もっとも、ソロに入るとミルトもモンクもマイルスも素晴らしいソロを取っています。こちらのマイルスはオープンで吹き続ける分平板な印象で、やはりtake 2の緊張感には敵いません。</p>
<p>マイルスがぐったりと椅子に座り込むほど疲れるのは、「ザ･マン･アイ･ラブ」のようなバラードを卵の殻の上を歩くような細心さで演奏した時だといわれます。確かに、このアルバムの1曲目に聴かれるようなマイルスのプレイは、その緊張感と繊細さで耳を傾けずにはいられません。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000GIWMPC&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: Milestones (Columbia)</title>
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		<pubDate>Thu, 20 Sep 2007 14:49:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Adderley, Cannonball]]></category>
		<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[『天国への七つの階段』の記事でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかっ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/milestones.jpg' alt='Milestones' class="jack" /></p>
<p><a href="http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php">『天国への七つの階段』の記事</a>でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかった、洒落のあるネーミングです。58年の吹き込みで、コルトレーン、キャノンボール、ザ・リズムセクションのセクステット編成。</p>
<p>まずジャケットがよい。ペットをしっかり握って、クッとこちらを睨むように「どうだ！」という目つきで写っているマイルスが素晴らしい。彼が新たな一里塚を踏破した自信と、自らのサウンドを確立した確信が現われています。</p>
<p>1曲目 "Dr. Jekyl" はジャッキー・マクリーンの曲。ハード・バップ期に流行った「ペック」という奏法をモチーフにした曲想です。ペックについては、<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2641.php">以前の記事</a>で扱っていますが、鳥が啄ばむ（ペック）ような感じの短いリフの積み重ねのことです。これは意外と保守的な演奏。つまりコードを重視した感じです。ところが2曲目 "Sid's Ahead" になると事情は変わります。「ウォーキン」をぱくったようなマイルス作曲のブルースですが、バップのようなブルース演奏を期待していると驚かされます。私自身最初聴いた時はなんだか分かりませんでしたが、何度も聴くうちに、これは「モード」に対する挑戦なんだと分かってきました。調性感を犠牲にしたために、浮遊したような安定感のない、悪くいえば不安を掻き立てるようなソロが続きます。実際にはまだ「モード」そのものではなく、テンションをわざと入れていくようなアプローチなんです。ここでのバックのピアノはマイルスだと言われています。</p>
<p>3曲目の "Two Base Hit" はディジー・ガレスピーの名曲で、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズが大活躍しています。そして4曲目、タイトル曲の "Milestones" です。疾走するようなAメロと叙情性すら感じさせるBメロ。先発のキャノンボールは、畢生の名ソロです。続くマイルスのソロも、アルバム裏面の解説にある通り「ビックス・バイダーベック以来、もっとも美しいミュート・ホーン奏者（マイルスのこと）をフィーチャーしている」といえる美しく、はかなさを感じさせる名演。コルトレーンはもう少し行数が長くないとまとまらないかなといった感じです。ピアノのレッド・ガーランドは、まさに彼の限界というべきか、バッキングのつけ方に戸惑っている感じで中途半端です。</p>
<p>このガーランドが「マイルストーンズ」で不完全燃焼の仇を討つ、あるいは憂さを晴らすかのように、ビバップ全開でトリオ演奏をしているのが、5曲目の "Billy Boy"。最後はモンクの名曲 "Straight No Chaser"。ここで、面白いことが分かります。このセッションの途中で、レッド・ガーランドがカンカンに怒って帰ってしまい、そのため2曲目の「シッズ・アヘッド」でマイルスがピアノを弾く羽目になったと『自伝』にありましたが、「ストレイト・ノー・チェイサー」で弾くガーランドのピアノソロの後半は、パーカーの元でやっていた若い頃のマイルスのたどたどしいソロ（『サヴォイ』の「ナウズ・ザ・タイム」）をそのままコピーしたものです。これは嫌味でやったとしか思えません。タッチも乱暴で開き直ったように響きます。1ヶ月前のこの時点ですでに二人のカクシツというかカクチクはあったようです。本当の「喧嘩セッション」は、実はこちらなのです <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p>歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』の直前に聳え立つ名作。比べてみるとずっと不完全ですが、その不完全さとそれゆえの力強さが逆に魅力になる一枚でもあります。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00092QUGM&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>John Coltrane: My Favorite Things (Atlantic)</title>
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		<pubDate>Sat, 25 Aug 2007 14:29:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[コルトレーンの "My Favorite Things" はメディアジェニックな曲なのかも知れませんね。以前にタモさんがNHK-FMの特番でやったジャズ番組のテーマ曲がこれでした。また、伊東四郎主演のテレ東サスペンス「狂った計算?灼熱のニュータウン殺人事件」で]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/41qsz0crbxl__aa240_.jpg' alt='My Favorite Things' class="jack" /></p>
<p>コルトレーンの "My Favorite Things" はメディアジェニックな曲なのかも知れませんね。以前にタモさんがNHK-FMの特番でやったジャズ番組のテーマ曲がこれでした。また、伊東四郎主演のテレ東サスペンス「狂った計算?灼熱のニュータウン殺人事件」でも、この曲が重要な役割を果たしていました。聞き込みの最中に｢忌中｣の張り紙が貼られた家を訪ねると、別の部屋から｢マイ・フェイバリット・シングス｣が流れていて奇妙に思う伊東四郎演ずる近松丙吉が、徐々に犯罪を暴いていくストーリーで、この曲が事件を解くポイントとなっていました。またクラシックの赤坂達三(cl)の同曲がJR東海のCMで流れていることはご存知の人も多いと思います。</p>
<p>さて、ミュージカルの傑作といわれる『サウンド・オブ・ミュージック』から出たこの他愛ないといえば他愛のない曲を、コルトレーンはモーダルに解釈して全く異次元の演奏に仕立てます。まるでアラビアやインドの呪術的な音楽のよう。しつこいしつこいスケールの畳みかけがそれを助長します。またこれらが組み合わされたせいで、コルトレーンの吹くソプラノ・サックス自体がシャナイというインドの民族楽器のような音色を感じさせるわけです。これが一種のコルトレーン・マジックです。</p>
<p><a href="http://jazz.fukao.info/sound/SAHNSOLO.WAV">シャナイの音色(.wav)</a></p>
<p>ソプラノ・サックスはシドニー・ベシェ?スティーブ・レイシーという偉大な例外を除けばジャズの世界ではそれほど用いられていなかった楽器ですが、コルトレーンがここで復活をさせます。この楽器、ピッチが取りづらい上にポジションによって音色のばらつきが激しい楽器なのですが、コルトレーンの棒状態が上手く作用して（本当は猛練習したんでしょうが)このアルバムでのトレーンは音痴ではなくなっています。高いところが弱いコルトレーンでしたがソプラノはもともと高いですしね。</p>
<p>A面2曲目の "Everytime We Say Good By" も雰囲気があっていいですが、これはほとんどメロディーしか吹いていないですね。ここではソプラノのせいもあって高域の怪しさも消え、棒吹きもこのコール・ポーターの曲想にあって名演に仕上がっています。</p>
<p>B面1曲目の "Summertime" はテナーに持ち替えています。音数の多いコルトレーン・スタイルで吹き上げています。これは「サマータイム」の演奏としてはシドニー・ベシェ、パーカーに並ぶ屈指の名演だと思います。これに匹敵するのはむしろジャズではなくて、ロックのジャニス・ジョップリンぐらいかもしれない。エルヴィンのソロも歌いに歌っています。</p>
<p>最後の曲 "But Not for Me" もテナー。しかし「フシが違うよ」と言いたくなるようなテーマの吹き方。これは原曲のよさがあまり出ていない割りに、コルトレーン独自の味付けもなくて野暮な演奏です。</p>
<p>CDではLPにはなかった「マイ・フェイバリット・シングス」の別テイクが収録されているようです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000IJ7IW6&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<item>
		<title>John Coltrane: Soultrane (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/23150.php</link>
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		<pubDate>Thu, 23 Aug 2007 13:02:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[コルトレーン・ファンには猛烈な人も多くて、むかし「ディグ」だか「イントロ」だかでコルトレーンのことで揉めて、ビール瓶を割って相手の胸に擬した、なんておっかない話を聞くとコルトレーンのことは穏便に語ってお]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/soultrane.jpg' alt='soultrane' class="jack" /></p>
<p>コルトレーン・ファンには猛烈な人も多くて、むかし「ディグ」だか「イントロ」だかでコルトレーンのことで揉めて、ビール瓶を割って相手の胸に擬した、なんておっかない話を聞くとコルトレーンのことは穏便に語っておいたほうが無難かなとも思います。特に私の場合、インパルス後期がダメなのですが、そんなこと口にでもしようものなら、猛者たちから「じゃあ、『バラード』でも聴いてろ！」と怒られそうで、おまけに『バラード』が「後期」以上に好きではないので、口答えしてしまいそうで怖いわけです。もっとも、そんな事件はかなり昔の話で、今では「ジャズファンの決死隊」みたいなことしている人はいないから大丈夫でしょう。</p>
<p>「コルトレーンの音痴ジャズ」と言ったのは寺島さんですが、これは言いえて妙です。後期の精神世界を除いてコルトレーンの欠点といえるのものが、高域での音痴ぶりとバラードの棒吹きです。高域のほうは徐々に直ってくるし、ソプラノに持ち替えてからは気にならなくなります。棒吹きは、一番つくづくなのが件の『バラード』で、これはひどい。しかし物によっては表情豊かなバラードを吹いている例もあって、このアルバムも二つのバラードで魅せられるアルバムです。</p>
<p>その1つが2曲目の "I Want to Talk about You"。冒頭いきなり頓珍漢というか素っ頓狂な音から始まります。「ああ、大丈夫かなぁ」と心配が頭をよぎりますが、テーマもたどたどしい吹き方。サビの一番高いところなんか音が痩せちゃってますよ。しかし、アドリブに入るとそのたどたどしさが逆に効果を発揮して味となっていきます。畳み掛けるようなフレーズも非常に魅力的に響きます。そのあと、なぜか異常に長いピアノソロ(2コーラス）とベースソロ(1コーラス)のあとサビからコルトレーンに戻ってカデンツァを吹ききり、コーダに入ります。この曲とは余程相性がよかったと見えて、後に何度か吹き込み『ライブ・アット・バードランド』では冒頭のカデンツァとともに名演となるのは多くの人がご存知の通りです。</p>
<p>もう1つが4曲目の "Theme for Ernie"。こちらは以前に取り上げたブルックス・ブラザーズのCDにも収録されていたバラードです。音痴度もたどたどしさもこちらのほうが良くなっているけれど、その分ちょっと平凡かな？という印象です。やはり頓珍漢でも素っ頓狂でも2曲目のほうが「らしさ」もあるし味わいも濃いと思いますね。</p>
<p>最後のスタンダード "Russian Lullaby" （ロシアの子守唄）は、原曲とはまったく違うチョッパヤでバラードではありませんが、これは「シーツ・オブ・サウンド」の典型といわれています。</p>
<p>メンバーはコルトレーンのほか、レッド・ガーランド(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。下のCDは画像が出ていませんが紙ジャケで、音質も改良された盤なのでよいと思います。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000FIHBFY&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Miles Davis: Kind of Blue (Columbia)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/19141.php</link>
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		<pubDate>Sat, 18 Aug 2007 15:11:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Adderley, Cannonball]]></category>
		<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Evans, Bill]]></category>
		<category><![CDATA[Kelly, Wynton]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[学歴社会から実力社会になったほうがいいと、学歴どころか「学」のない人がたまにご高説を述べていらっしゃいますが、そうなった時に真っ先に消えていくのはご自身だと分かっているのでしょうか？学歴社会ならば安定し]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51atgwhl0pl__aa240_.jpg' alt='Kind of Blue' class="jack" /></p>
<p>学歴社会から実力社会になったほうがいいと、学歴どころか「学」のない人がたまにご高説を述べていらっしゃいますが、そうなった時に真っ先に消えていくのはご自身だと分かっているのでしょうか？学歴社会ならば安定したコースに乗っていけば、ある程度の保証があるのに対して、実力社会といったら、あんた、実力すらないあなたには厳しい社会だよ、と言いたいわけです。</p>
<p>などと思いっきり皮肉を言っていますが、このアルバムとどういう関係があるんでしょう？『カインド・オブ・ブルー』を語るとき、いわく「コード進行の呪縛に囚われていたジャズ界を解放した」、「バップの限界を打ち破りより自由な演奏をもたらした」などという紋切り型が横行していますが、これと上の図式とがよく似ているなと思ったわけです。バップが呪縛であってモードが解放というのは、ちょうど「学歴」という呪縛から「実力」という解放に向かうという神話の相似形です。確かにIII-VI-II-Vをなぞっていればそこそこ形になるバップに比べてモーダルな演奏というのは何でもありで自由ですが、何でもありすぎで、そこに本当の実力がないと単なるスケールの上下になってしまう。でも、本当に本物の、それこそ0から一瞬にして作曲できて手癖に陥らず、おまけに人に感動を与えられる人物なんていうのは限られていますからどういうことが起きるのか？結局、バップの時と同じく「らしいストックフレーズ集」なんかが出回って、それを必死で覚えて当てはめていくという、解放でもなんでもない結果に終わっています。</p>
<p>マイルス自身は『カインド・オブ・ブルー』を「失敗だった」といっています。これは紛れもない事実です。しかし世の中にはいったん褒めてしまった言葉を取り消せない人も多いらしくて、『自伝』の記述を全く無視して声高に自説を語って、最後は「いいからいいのである」などと寺島さん顔負けのトートロジーで言い切ってみたり、奥歯に物の挟まったような遠まわしな物言いで『自伝』そのものを貶してみたり、果ては「訳者の中山康樹の誤訳である」などと談じているので、てっきり原文をご存知がと思って尋ねたら梨の礫だったり、「ここまで言えるマイルスはやはり偉いのである、そうなのである」と話を微妙に逸らせたり、色々工夫しているわけです。</p>
<p>私の考えだと、これを「失敗作」と言ったマイルスが実際に狙っていたのは、例えば第2次黄金カルテットや『ビッチ』、あるいは『アガルタ』『パンゲア』のようにゆるゆるフォーマットの上に実力者が一堂に会してインタープレーを行うようなスタイルだったのではないかと思うわけです。その狙いに比べて、『カインド』は曲構造こそモーダルだけれど、結局順番にソロを回し、おまけにキャノンボールに至ってはトゥーファイブに分解してソロを組み立てていたりして、結局バップの延長線上に過ぎないと思ったんじゃないか？こう推測するわけです。ポリフォニックな展開を期待していたのに結局モノローグが羅列されていくだけの展開。この辺のことをマイルスは敢えて「失敗作」と厳しく批判していると思うのです。</p>
<p>このアルバムの魅力は一言で言うと気配・雰囲気です。ベースソロから徐々に立ち上がってくるイキフン。これに尽きると思います。そして、これまでのジャズのように結節点を目指してドミナント・モーションを展開させて句読点を打っていくのではなく、常に浮遊した感じでうねうねと彷徨っていくソロ。このあたりが素晴らしいと思うわけです。『カインド』から遅れること40年、グレゴリオ聖歌ブームが来たり、エンヤブームが来たり、ビョークが流行したり。改めてマイルスの先見性を立証しているのは事実だと思います。</p>
<p>ちなみに私も「ソー・ホワット」を一度セッションでやりましたが、DドリアンからE♭ドリアンに変わるところが分からなくて、ピアニストに目で合図してもらっていました <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_cool.gif' alt='8-)' class='wp-smiley' /> </p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000002ADT&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>John Coltrane: Blue Train (Blue Note)</title>
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		<pubDate>Wed, 01 Aug 2007 14:12:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Morgan, Lee]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[ちょうど私がモダン・ジャズにのめりこみ始めた80年代初頭というのは、ブルーノートの国内発売の権利があちこち移動していたようで、そのせいか最初の頃はほとんど見かけませんでした。もっともその頃は「ないことすら分]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/bluetrain.jpg' alt='blue train' class="jack" /></p>
<p>ちょうど私がモダン・ジャズにのめりこみ始めた80年代初頭というのは、ブルーノートの国内発売の権利があちこち移動していたようで、そのせいか最初の頃はほとんど見かけませんでした。もっともその頃は「ないことすら分からない」状態で、例えばビル・エバンスのリバーサイド物を買うとライナーノーツ裏に広告もかねて｢ジャズ50選｣などというヴィクター系(プレスティッジ、リバーサイド、コンテンポラリー系)の名盤がずらっと並んでいるのを熟読して、モダンジャズとはつまりそういうものだと思っていたわけです。'83年に東芝EMIが発売元になると、怒涛のように1500番台や4000番台を出してきて、初めてそういうレコード群があることを意識したわけです。ブルーノートで最初に手に入れたのはたぶん今日紹介する<em>Blue Train</em>でした。それも、どういうわけか重量盤なんです。ひょっとしたらキング盤のほうを買っていたのかもしれませんが、帯以外に手がかりがなく（つまり完全復刻を謳っていたのでしょう）おまけに帯を取っておく習慣がなかったのでどうにも分かりませんが、中身はやはり『ブルー・トレイン』なのでマニアックな憶測はよして曲の方に行きたいと思います。</p>
<p>このアルバムはブレスティッジと契約を結んでいたコルトレーンを、アルフレッド・ライオンが「たった一枚だけ」と説得してブルーノートに吹き込んだアルバムで、このレーベルにおけるリーダー作としてはこの一枚だけです。録音は1957年9月15日。いつも録音にたっぷりと時間をかけるBNとしては珍しく、たった一日で吹き込んでいます。しかしたった一日で作られたとは思えないほど完成されたアルバムに仕上がっています。メンバーはリー・モーガン(tp)、カーティス・フラー(tb)、コルトレーン(ts)、ケニー・ドリュー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)というそうそうたる顔ぶれです。</p>
<p>1曲目でタイトルチューンの"Blue Train"。いったい何度聴き直したでしょう。印象的なブルースのリフから始まるシンプルな12小節のブルースですが、テーマが終わってコルトレーンのソロとなるとき、巨人がゆっくりと立ち上がっていくような出だしから、急に見晴らしがよくなるというのか世界が広がるようにハーモニーが広がります。このことはマイルスの<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2522.php"><em>58 Miles</em>の記事</a>でも書きましたが、これこそコルトレーンの特質です。その後を引き継ぐのがリーー・モーガン。ほんとにやくざで不良っぽいフレーズのソロです。カーティス・フラーなんて普段はあまり意識しないけれど、ここでは印象に残るソロを取り、ピアノベースともアドリブフレーズを覚えてしまうほど聴きました。ケニー・ドリューなんていつもと違って粘っこく3連を多用しているので、ソニー・クラークと間違えそうです。</p>
<p>2曲目の "Moment's Notice"は一度トライしたことがありますが、コードチェンジが頻繁で難しい曲。「ああこうやって『ジャイアント・ステップ』にまで進化していったんだ」ということが分かりました。しかし、聴いている分には爽やかではつらつとした曲です。3曲目の "Locomotion"はスピードのあるブルースでこういう曲でのコルトレーンのラインは当時、｢シーツ・オブ・サウンド｣と呼ばれていました。カーティス・フラーはトロンボーンの性質上(JJなら別ですが)少しもたついたソロですがそれも微笑ましく、次のリー・モーガンのすばしこいソロと好対照を成しています。</p>
<p>4曲目はLPで言うとB面2曲目で、本当の好演奏が来るポジションですが、ここにも名バラード "I'm Old Fashioned" がきっちりと収まっています。寺島さんは｢ロコモーションの勢いで、線路ぎわの石のように跳ね飛ばされる曲｣といっていますが、そんなことはありません。コルトレーンの進んだハーモニック・センス、ボントロの味わいのあるソロ、ピアノと続き、その後に来るリー・モーガンはやはりすごい！構成力といい音色のつややかさといいトランペットによるバラードの典型のようなソロとなっています。最後の "Lazy Bird" もコルトレーンの曲らしくややこしい構成を持っていますが、各自素晴らしいソロを取っています。</p>
<p>このアルバムで巨人コルトレーンはゆっくりと立ち上がり、やがて巨大な一歩を踏み出しました。しかしこの巨人はやがて後期になり、あてどもなく内面世界を彷徨いつづける様になってしまった気がします。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0000088TX&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: &#039;Round about Midnight (Columbia)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/07/2597.php</link>
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		<pubDate>Wed, 25 Jul 2007 14:34:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[プレスティッジの契約下にあったマイルスを見初めたコロムビアは、プレスティッジとの再契約を断って自分たちと契約するようマイルスと交渉するとともに、プレスティッジとの契約が失効するまでは発売しないという約束]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/roundmidnight.jpg' class="jack" alt='round midnight' /></p>
<p>プレスティッジの契約下にあったマイルスを見初めたコロムビアは、プレスティッジとの再契約を断って自分たちと契約するようマイルスと交渉するとともに、プレスティッジとの契約が失効するまでは発売しないという約束でこっそり録音したものがこのアルバムです。この間の事情については<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2637.php"><em>Cookin'</em>の記事</a>で油井先生の言葉を引用して解説したとおりですが、一番最初の録音が'55年10月27日、以降'56年6月5日、9月10日と続きます。面白いことに、かの第一次黄金カルテット（マイルス、コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズ）といえばプレスティッジなのですが、それより早く55年の段階でこのグループが吹き込んでいるわけです。その後のレコーディングを含めプレスティッジの「ING四部作」と時期的にかぶっているわけですが、しかしこのアルバムを他の作品とは違ったものとして際立たせているのは、やはり "'Round about Midnight" の歴史に残る演奏でしょう。</p>
<p>モンクのこの曲に関してはこれ以前にも『コレクターズ・アイテム』というアルバムに吹き込んでいますが、コロムビア盤の集中力と構成力は半端でない。これには新しいレーベルへ吹き込む意欲とともに、アレンジの問題があるように思います。ライナーノーツにある小川隆夫さんの記事には次のように書いてあります。</p>
<blockquote><p>「確かにあのアレンジはわたしのものだ」。</p>
<p>1983年3月末、ギル・エバンスはミッド・タウンに借りていた仕事場でこう語ってくれた。あのアレンジとはマイルス・デイビスが米コロムビアに吹き込んだ&#60;ラウンド・ミッドナイト&#62;のことである。</p></blockquote>
<p>以降イントロ、カウンターメロディー、ヴァンプ等々、ギルのアレンジがベースになっていることが語られていきます。ヴァンプに関しては吉祥寺メグの寺島さんが「絶対に許せないあの部分」と酷評していますが、これがないと物足りないという人も多いわけで、確かに『コレクターズアイテム』における同曲にはこのヴァンプがないので、その辺に差し掛かると「あらっ？」となります。</p>
<p>私などは朝の通勤でもこれを聴いてしまうようなところがあるのですが、やはりこの曲のムードはタイトルどおり夜です。ただ、ヴァンプとコルトレーンのソロは夜流すにはちょっとうるさい気もするので、ボリウムに注意。特にSMEの新しいリマスター盤は音が濃厚になっているのでジャズの醍醐味は十分あるけれど音量には要注意です。</p>
<p>2曲目の "Ah-Leu-Cha"。Charlieを逆さ読みしたタイトルで、もちろんパーカーの曲、サヴォイ・セッションに入っていて、こちらでもマイルスがテーマを吹いていました。ジャズには珍しく対位法を用いたテーマでもと歌は"Scrapple from the Apple" と同じ "Honeysuckle Rose" です。今回はコルトレーンと対位法で絡み、ドラムソロも入るテーマ処理。ビバップの香り全開ですがアレンジの巧みさなど、このグループがすでにグループとしてまとまっていたことを示していると思います。</p>
<p>3曲目の "All of You" と4曲目の "Bye Bye Blackbird" はどちらも歴史的名演で、その理由はこのアルバム以降に吹き込まれた2曲は、必ずといっていいほどここでの解釈に影響を受けているからです。ちなみにマイルスは "Blackbird"（クロツグミ）と呼ばれると激怒したそうで、じゃあこの曲の話題はどうやって振ればいいんだって話になりますが、「過去を振り返らなかった男」のことですから、話題に出されても無視していたんでしょう。</p>
<p>5曲目 "Tadd's Delight" はビバップ期に活躍した作曲家タッド・ダメロンの作曲、エネルギッシュな演奏です。そして最後の曲が "Dear Old Stockholm"。スタン・ゲッツの決定的な解釈がありますが、これまたもう一つの代表的解釈で多くのミュージシャンに影響を与えています。これはもともとBNに吹き込んだバージョンを拡大したものですが、静のマイルスに動のコルトレーンという対比が面白く素晴らしい演奏になっています。</p>
<p>以前は「マイルスで最初に買うなら『リラクシン』だ」と言っていましたが、それはコロムビア盤の音が薄かったからです。リマスターでずいぶんと厚い音に仕上がっているので、こちらを最初に買ってもいいかもしれません。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000HBK1TM&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: Steamin&#8217; (Prestige)</title>
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		<pubDate>Fri, 26 May 2006 11:49:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[1956 Series (6) 『スティーミン』が発売されたのは録音から５年後の1961年だったにもかかわらず、雑誌での評価は満点の五ツ星であったといわれています。マイルス自身は'59年に名作 Kind of Blue を生み出して新しい地平に乗り出していました。にもかかわら]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://fukao.info/img/steamin.jpeg" class="jack" alt="steamin" /></p>
<p><strong>1956 Series (6)</strong></p>
<p>『スティーミン』が発売されたのは録音から５年後の1961年だったにもかかわらず、雑誌での評価は満点の五ツ星であったといわれています。マイルス自身は'59年に名作 <em>Kind of Blue</em> を生み出して新しい地平に乗り出していました。にもかかわらず、旧作といっていいほどの録音が満点を取ったことにはマイルスの凄さを感ぜざるを得ません。おそらくその頃発売されたその他のアルバムを圧倒する出来だったのでしょう。</p>
<p>一曲目の "Surrey with the Fringe on Top"（「飾りのついた四輪馬車」）はスタンダードですが、前回もふれたアーマッド・ジャマルのレパートリーです。そのせいでしょう、レッド・ガーランドが弾くイントロもジャマル臭全開になっています。マイルスはミュート。"Bye Bye Blackbird"などにも言えますが、これぐらいのテンポの曲の場合マイルスはまるで歌手みたいに歌うソロをとりますね。ブレークを経てコルトレーンのソロになりますが、この出だしは後年まで変わらないコルトレーンのトレードマークだと思います。けれどだんだんネタ切れになったのか、後半少しバラバラになっていくところはまだ'56年だからということでしょう。ガーランドのピアノソロもちょっと跳ねる感じで歌っています。</p>
<p>２曲目 "Salt Peanuts"はディジーの書いた有名なバップ・ナンバーです。一曲目とはうって変わって急速調の演奏になり、マイルスも「ペットの下手なマイルス」という評判の仇討ちをするように火を噴くソロをとります。ガーランドとコルトレーンのソロは短く、その後でフィリーの長尺ドラムソロがフィーチャーされます。私は普段ドラムソロが始まるとコーヒーを注ぎに行ったり、トイレに入ったり、テーブルの周りを片づけ始めたりと別の用事をしてしまうことが多いのですが、ここでのドラムソロはいろいろなリズムをとっかえひっかえ叩き出す、面白いドラムソロです。そのまま最後まで行きテーマを一回やって終わり。フィリーのための一曲になっているようです。つづくバラッド "Something I Dreamed Last NIght"は、コルトレーンがお休みでマイルスのミュート・ソロが中心。いつ聴いてもいいですね。これはマイルスの特徴なのかも知れませんが、自分が一回ソロをとって、他の人に回して、もう一回テーマに戻る前にソロを吹いて（４バースをせず）そのままなし崩しにテーマへとなだれ込むことが多いですよね。そしてどういうわけか、おしなべてその部分（つまり２回目のソロ）の出来が非常にいいように思います。この演奏にもそれが当てはまります。</p>
<p>"Diane" もマイルスはミュートです。この演奏の特徴はなんといっても「コルトレーンのリードミス」でしょう（笑）。流行歌の感覚ではこんなのボツですよね、思いっきり「ピーッ」て音外していますから。でもジャズではこれもありなんです。もしリードミスを全部ボツにしたらパーカーのサボイ盤半分ぐらいはボツになってしまいます。５曲目の "Well You Needn't"はモンクの曲。マイルスはどんな奇妙な構造を持った曲も、綺麗なメロディーの流れに還元して吹いてしまうのが魅力ですが、その分この曲の場合その「髄」みたいなものが見えてこないように思います。一方コルトレーンは、どんな単純な曲でも複雑なコードトーンの羅列に分析してしまうので本来モンクの曲とは相性がいいはずなのですが、ここではいまいちソロが発展せず、同じようなリズムパターンの繰り返しばかりしています。その分というか、ガーランドのピアノとチェンバースのベース（アルコ）は結構乗っています。</p>
<p>締めはバラッドの "When I Fall in Love"。マイルスはミュートで原曲を極端に崩すことなくしっとりと吹いています。こういう演奏は、一枚のアルバムのなかで聴くと「ふーん」という感じの印象を持ちますが、街角や居酒屋なんかで耳にすると「ハッ」と耳をそばだててしまうタイプの演奏ですね。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000NO28R6&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: Workin&#8217; (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2006/05/2639.php</link>
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		<pubDate>Fri, 26 May 2006 11:48:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[1956 Series (5) さて『ワーキン』を買う時に気をつけなければいけないのは『ウォーキン』と間違えないようにすることです。マイルスには「ing４部作」ではない Walkin'という作品があり、こちらはメンツが全然違っています。タイトル曲がＦのブル]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://fukao.info/img/workin.jpeg" class="jack" alt="workin" /></p>
<p><strong>1956 Series (5)</strong></p>
<p>さて『ワーキン』を買う時に気をつけなければいけないのは『ウォーキン』と間違えないようにすることです。マイルスには「ing４部作」ではない <em>Walkin'</em>という作品があり、こちらはメンツが全然違っています。タイトル曲がＦのブルースで、延々ジャムセッション風にソロを回していく演奏で、これはこれで驚くほどの名盤ですが、いずれにせよ第一次黄金クインテットではないので間違えないようにしましょう。歩くほうではなくて働くほうです。</p>
<p>一曲目。やはりこのアルバムを印象づけるスタンダード、"It Never Entered My Mind"です。ロジャー?ハートコンビによる名曲ですが、いまいち印象に残らないのは上手い日本語タイトルがないからかも知れません。"My Funny Valentine"は「バレンタイン」ですし、 "If I Were a Bell"は「ベル」といえば通じますが、この曲はどうしましょう。「マイ・マインド」では上にジョージアとつく方を連想してしまいそうですし、「イット・ネバー」では闇雲に否定しているようです。この歌は、（別れた？）恋人がいろいろ忠告してくれたけれど、その当時はそんなこと思いもしなかった、という内容をヒューモラスに歌ったものです。ジャズだから歌詞なんて放っておけばいいと思う人がいるかも知れませんが、たとえばデクスター・ゴードンは映画『ラウンド・ミッドナイト』の中で「ニューヨークの秋」を吹きながら、突如"I can't get right"と言って吹くのをやめてしまいます。友人のフランシスがどうしたのかと尋ねると「歌詞が分からないんだ」と答えます。マイルスも同じようにスタンダード、特にバラッドを吹くときは歌詞の意味に配慮したと言われています。本来の歌詞は割とヒューモラスですが、ここでのマイルスはレトロスペクティブなイメージでもの悲しげに吹きます。やはり冒頭に持ってくるだけのことはある名演だと思います。今回もコルトレーンはお休み（エンディングで少し聞こえますが）。正しい配慮です（笑）。</p>
<p>二曲目 "Four"はマイルスのオリジナルで何度か吹き込みされています。マイルス、コルトレーン、ガーランドとソロをとっていきますが、全員乗りに乗っています。三曲目は以前<a href="52street.html#t5">『タイムアウト』</a>で取り上げたデイブ・ブルーベック作曲の "In Your Own Sweet Way"。ソロはマイルスが休んで（テーマは吹きます）コルトレーンにスポットが当てられています。これは５月のセッションですがこのコルトレーンは荒削りではあるもののなかなかやってくれます。</p>
<p>次はその名も "The Theme"「テーマ（英語ではシームと発音します）」です。これはマイルスオリジナルでセッションのクロージング・シーム（終わりのテーマ）として使われていた短いリフ曲ですがここでは少し拡大してポール・チェンバースとフィリーがソロをとっています。５曲目は"Trane's Blues"、「コルトレーンのブルース」ということですが、これはマイルス作曲の「ヴァイアード・ブルース」にそっくりです。マイルス、コルトレーン、ガーランド、チェンバースの順にソロをとり、ガーランドはお得意の「ボタンとリボン」の引用をここでも行っています。パーカーもよく「ハイ・ソサエティー」を引用していましたが、あるコード進行で無意識に出てしまう手癖なんでしょうね。</p>
<p>次の"Ahmad's Blues" は、当時マイルスが熱中していたピアニスト、アーマッド・ジャマル作曲のブルース。マイルスはレッド・ガーランドを迎える前、ずっとアーマッドにグループへの参加を呼びかけたものの、アーマッド本人がカクテルピアニストとして安定した仕事を持っていたため断られたと言われています。レッド・ガーランドに白羽の矢が立ったのもアーマッドとスタイルが似ていたせいですが、それにとどまらず曲のレパートリーにも影響を与え、ついには名演「枯葉」(<em>Somethin' Else</em>所収）でアレンジからなにから全てアーマッドのスタイルを導入するほどになります。ここではマイルス、コルトレーンともお休みでピアノトリオの演奏となります。「アフター・アワーズ」というタイトルの、セッションが終わった後のけだるい雰囲気をあらわした曲がありますが、このアーマッド・ブルースもまたそんな感じです。</p>
<p>７曲目の "Half Nelson" はマイルスの作曲。サボイ・レコードに初リーダーとしてパーカーと共に吹き込んだ演奏がありました。この時パーカーはテナーを吹いています。『ワーキン』でのマイルスはバップ風の上下するフレーズを多用したスタイルで吹き、コルトレーンは10月のセッションということでかなり成長したソロをとりますがちょっと演奏時間が短いですね。最後は４曲目でも演奏された "The Theme" でアルバム全体を締めくくっています。</p>
<p>このアルバムはテーマを挟んで第一部と第二部に分かれて、まるで本当のライブみたいな感覚で聴くことが出来ます。またコルトレーンをフィーチャーしてみたりピアノトリオにやらせて自分たちは休んだり、実際のセッションを彷彿とさせます。だから「ワーキン」（営業、バイショウ）ってことなんでしょうかね？（笑）</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000NO28RG&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Miles Davis: Relaxin&#8217; (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2006/05/2638.php</link>
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		<pubDate>Fri, 26 May 2006 11:48:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[1956 Series (4) Ing４部作の中で私がもっとも気に入っているのがこの『リラクシン』です。世評的には「ヴァレンタイン」の魅力一発で『クッキン』の方に人気が集まっているようですが、個人的にはこちらを強く推しています。一頃は「最初]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://fukao.info/img/relaxin.jpeg" class="jack" alt="relaxin" /></p>
<p><strong>1956 Series (4)</strong></p>
<p>Ing４部作の中で私がもっとも気に入っているのがこの『リラクシン』です。世評的には「ヴァレンタイン」の魅力一発で『クッキン』の方に人気が集まっているようですが、個人的にはこちらを強く推しています。一頃は「最初に聴くべきジャズはなんですか？」と質問されると、決まってこのアルバムを推薦していました。理由としては、１）スタジオの雰囲気が良く捉えられている、２）ほとんどがミュート付きで演じられている、３）４部作の中ではもっとも「アルバム・コンセプト」が感じられる、ということです。</p>
<p>一曲目、"If I Were a Bell"が始まる前、録音ブースからスタジオへの声"Take one!" というのが捉えられ、その後あのビッグベンの鐘の音が演奏されるところ、さらに「ベル」が終わって、二曲目のバラッド"You Are My Everything"に進むとき、最初レッド・ガーランドがパラパラと単音でイントロを弾くと、マイルスが口笛を「ピィーッ」と吹いて止めさせ、「ブロック・コードで」と指示します。この辺のやりとりが実にジャズを感じさせるのです。</p>
<p>マイルスというとやはり、ミュート・トランペットです。ミュートとはラッパの先に差し込む金属製の筒のことで、これを差し込むと音がほっそりした独自の表情になるんですね。マイルスの場合、このミュート・トランペットの音がソロのフレーズとよく合っています。（あるトランペッターに訊くと、「ミュートのほうが音が出し易いんだよ」という話でしたが・・・）２曲目の"You Are My Everything"のミュート・サウンドは絶品で、マイルスが録音後ぐったりと疲れるのはアップテンポの曲ではなく、こういったスローテンポのバラードだといわれていますが、とても丁寧な音使いの演奏です。つづく "I Could Write a Book" もロジャーズ?ハートのコンビの作詞作曲によるスタンダードですが、ミュート演奏をしています。</p>
<p>４曲目はやはりミュートによる"Oleo"。いわゆるリズムチェンジの曲です。リズムチェンジというのは「アイ・ガット・リズム」のコード進行（チェンジ）を用いた曲で、そのため「リズムチェンジ」と呼ばれ、別名「Ｂ♭循環」とも言われます。無伴奏でマイルスがＡメロを吹き、二回目でベースとドラムが入ります。Ｂメロ（サビ）はピアノ。その後のＡメロはトレーンが吹きます。マイルスのソロのパートもかなりアレンジ色が強く、ドラムはとピアノはサビだけ入ってそれ以外のところはベースを従えてのソロとなっています。まさか、マイルスが「俺のソロのバックではピアノを弾くな、ドラムを叩くな」と言ったわけではないと思いますのでアレンジでしょう（笑）。しかし、こうしたアレンジのせいでグループ表現としてのまとまりが感じられ非常に面白い演奏になっています。</p>
<p>５曲目の有名なスタンダード "It Could Happen to You"もミュートで演奏されます。ここではマイルスもさることながら、コルトレーンがよく頑張ってすばらしいソロを繰り広げています。これは５月ではなくて10月の録音。コルトレーンの進歩が感じられます。最後の曲は "Woodyn' You"。ガレスピーの書いたアップテンポのバップ曲ですが、マイルスはこの曲だけオープンで吹いています。こちらも10月の録音ですがコルトレーンはあまりフレーズが構築されず、バラバラな感じで吹いていますね。同じ状況でもロリンズならそこに必然性が感じられるのですが、コルトレーンがバラバラなフレーズ吹くと単に「思い浮かばなかったんじゃないの」と思えてしまうのは偏見でしょうか？（笑）この後、「もう一回録らない？」というプロデューサーの声に対して、マイルスが"Why!"（「何でやねん？」）と応じ、その後ろでコルトレーンが「ビール、ビール」と言っているところが録音されています。しかし、私の持っているのとは違うCD（ここで紹介するのはひょっとするとそちらかも知れません）だと「栓抜きどこ？」という会話まで入っているそうです。生々しいですね。</p>
<p>最後の曲を除いて全部ミュートで演奏しているところや、ミディアム・テンポの演奏メインで収録されているところから、聴いてリラックスできるアルバムということで「リラクシン」と名付けられたのでしょう。この頃、まだアルバム・コンセプトという概念がなかった時代に編集ものとはいえここまでアルバム・カラーを統一したマイルスは『直立猿人』のミンガスとならんで先見の明があったと思います。</p>
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