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	<title>jazz.fukao.info &#187; Jarrett, Keith</title>
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	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
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		<title>Keith Jarrett: Bye Bye Blackbird (ECM)</title>
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		<pubDate>Mon, 09 Jun 2008 15:23:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Jarrett, Keith]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>

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		<description><![CDATA[マイルスは1991年8月25日に亡くなりましたが、その後に出された「トリビュート物」の数は計り知れず、中には「マイルス頼み」のバイショウ的感覚が突出しすぎで、却っていやらしいものもあります。マイルスに限らず、こうした]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://jazz.fukao.info/img/41fe6e3zhjl_sl500_aa240_.jpg" alt="Bye Bye Blackbird" title="41fe6e3zhjl_sl500_aa240_" class="jack" /></p>
<p>マイルスは1991年8月25日に亡くなりましたが、その後に出された「トリビュート物」の数は計り知れず、中には「マイルス頼み」のバイショウ的感覚が突出しすぎで、却っていやらしいものもあります。マイルスに限らず、こうしたいやらしい「トリビュート」を見せられてきたジャズファンには、私を含めてトリビュート物に懐疑的な気分を持っている人が多いようです。</p>
<p>このアルバムもまたキースによる「マイルス追悼盤」と言うことが出来ますが、しかし、そんないやらしいトリビュート物ではありません。レコーディングは1991年10月12日、マイルスの死の直後といってもいいような日付ですが、直後過ぎて「んじゃ、死ぬ前から準備していたのか？」という疑念さえおきそうです <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':P' class='wp-smiley' />  が、まあ、そんなことはないでしょう、演奏を聴けば分かります。メンバーは、いつもの通りゲイリー・ピーコックのベースに、ジャック・ディジョネットのドラム。</p>
<p>1曲目 "Bye, Bye, Blackbird" はマイルスの十八番で、『ラウンド・ミッドナイト』その他のアルバムに彼の演奏を聴くことができますが、キースにとっても得意曲だったらしく、以前に紹介した『アット・ザ・ディア・ヘッド・イン』でも取り上げています。</p>
<p>2曲目 "You Won't Forget Me" は、シャーリー・ホーンの吹き込みでも有名な曲ですが、実にしみじみした悲しい曲想で、マイルスの死を悼むキースの心情が伝わってきます。特に後半、寺島さんの言う「あれ」がでてきます。「あれ」とはキースのスタンダーズ物で、時折原曲のコードや展開を無視してたたみかけるような、美に淫するような哀愁感漂う即興演奏をおこなう部分のことで、この曲でも悲しげな「あれ」が展開されます。</p>
<p>"Butch and Butch"はオリバー・ネルソン作で、正統派バップの香りも高い曲です。ディジョネットのドラムソロが大きくフィーチャーされています。4曲目の "Summer Nights" はアンダーレイティッドなアルバム『クワイエット・ナイト』からの一曲でしょう。キースのは哀愁あるボッサの名演です。</p>
<p>5曲目 "For Miles" はキース他3人名義なので、即興演奏でしょう。マイルスへ捧げた曲です。最初の展開から「天国への7つの階段」となりそうに聞こえますが、そのままポリリズミックなドラムソロへと展開して、その後ベースラインが「ソー・ホワット」みたいなことをはじめた後、キースがスパニッシュ全開に入ってきます。『スケッチ・オブ・スペイン』への敬意でしょうか。後半はスパニッシュあるいは北アフリカ的ななムードをたたえた「あれ」が10分ほど続きます。むしろこの曲は「あれ」のかたまりといってもいいような哀愁に満ちたトラックで、このアルバム中の白眉だと思います。</p>
<p>6曲目の "Straight No Chaser" はモンクの曲で、マイルスは『マイルストーンズ』で取り上げています。ビバップど真ん中という感じの演奏。</p>
<p>7曲目のスタンダード "I Though about You" もマイルスの十八番で、『いつか王子様が』ほか数枚のアルバムでも取り上げている曲で、明るくも物悲しい美曲＆美演に仕上がっています。地味だけれど、耳を傾けるとナミダモノの演奏。</p>
<p>8曲目 "Blackbird, Bye, Bye" も3人名義ですが、"Bye, Bye, Blackbird"を下敷きにした即興的な演奏で明るくこのアルバムを締めくくっています。</p>
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		<title>Keith Jarrett: At the Deer Head Inn (ECM)</title>
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		<pubDate>Thu, 06 Sep 2007 14:58:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Jarrett, Keith]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>

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		<description><![CDATA[ジャズを聴いていると、否応なしにジャズ・ジャーナリズムにも巻き込まれて行くことになり、読みたくもない論争を読まされて、ない頭で考える羽目になることがあります。古いところでは「キース・ジャレットはジャズか]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51sijdzyaml__aa240_.jpg' alt='Deer Head Inn' class="jack" /></p>
<p>ジャズを聴いていると、否応なしにジャズ・ジャーナリズムにも巻き込まれて行くことになり、読みたくもない論争を読まされて、ない頭で考える羽目になることがあります。古いところでは「キース・ジャレットはジャズか否か｣をめぐって油井先生と岩浪洋三氏が衝突して『スイング・ジャーナル』誌を賑わせ、そこへオスカー・ピーターソンまで参戦してキースをこき下ろすや、読者欄から反オスピーの狼煙が上がりそれがまた本文記事へと波及していくなんてことがありました。この時は新進気鋭の若きキースを老人が叩き、若い読者が反論するという形でしたが、後には若いウィントン・マルサリスがキースを酷評し、キースがそれを諭しながら反論するという事件も起きました。一見かつての若手が老齢になり、新しい若手から叩かれているように見えますが、若手とはいえウィントンはとんでもない保守反動路線なので、ひょっとしたら構造は同じなのかもしれませんね。</p>
<p>どちらの論争でも主人公であるキースの音楽には,どこかコントロヴァーシャルな部分があるのかもしれません。確かに『ケルン』全体や「マイ・バック・ページ」を聴くと、叙情性べったりというか、没入しすぎて対象と距離が取れていないようなところがあって時に鼻につきます。ハービーはいくらファンク路線をひた走っても、どこかでそれを冷静に眺めている目がありますし、チックはスパニッシュな曲をやっていても、どこかでそれをメソダイズしようという意図が見えます。ところが若き日のキースは曲に没入するというか、完全インプロの場合は手癖と「甘ったるい」メロディーに淫して対象化しえていない時があります。しかし80年代に入って「スタンダーズ」シリーズを吹き込むようになると、この辺の距離というか対象化が上手くなってきて、ジャズ的興味が増してきました。</p>
<p>「スタンダーズ・シリーズ」はかなり多くて、そのどれも甲乙つけ難く、逆に言えばどれを聴いてもいいのですが、私が一番好きなのが今日紹介する『アット・ザ・ディア・ヘッド・イン』です。「ディア・ヘッド・イン」とはライブハウスの名前で、キースは高校を卒業して電気メーカーに勤めていた頃、このクラブのハウストリオとして雇われたのが世に出るきっかけだったと彼自身ライナーで書いています。それから30年、1992年の9月16日に思い出のライブハウスで行われた演奏を録音したのがこのアルバムです。こういう思い出の小屋でやるときというのは格別で名演が生まれないわけがない。</p>
<p>またこのCDは音がよい。キースのタッチにしろ、ベースやドラムの動きにしろ、かなり詳細に捕らえている録音技法です。ジャズでは普通すっ飛ばされてしまうような最弱音のタッチなどもばっちり捉えられていて、最初聴いた時には魂消ました。さらに選曲がいい。得意曲を並べているのではなく、多岐にわたる曲を網羅しながら、一つとしてやっつけ仕事がないのが凄い。特に4曲目 "You Don't Know What Love Is" では、元曲と全く離れたインプロヴィゼーションの塊がでてきます。また6曲目 "Bye Bye Blackbird" はマイルスに匹敵する演奏に仕上がり、アンコールのようにして始まる "It's Easy to Remember"　では念入りなタッチが見事に捉えられています。そう、念が入っているわけです。入念です。入念の選曲、演奏、そして録音があいまって、このアルバムは傑作中の傑作に仕上がっているわけです。隠れた名盤、あるいは隠れなき名盤というのは、こうしたものを指すのです。</p>
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