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	<title>jazz.fukao.info &#187; misc.</title>
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	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
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		<title>Miles Davis and the Modern Jazz Giants (Prestige)</title>
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		<pubDate>Tue, 02 Oct 2007 17:46:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Jackson, Milt]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[『バグス･グルーヴ』と対になっているアルバムが、この Miles Davis &#038; the Modern Jazz Giants です。カタカナ打ちするとあまりにも長くなるので英語で打ちました。こちらは件の「クリスマス･セッション(1954年12月24日)」に加えて、1曲だけ "'Round Midnight" が1956年10月26日のセッションです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/modernjazzgiants.jpg' alt='Miles Davis and the Modern Jazz Giants' class="jack" /></p>
<p><a href="http://jazz.fukao.info/2007/09/29235.php">『バグス･グルーヴ』</a>と対になっているアルバムが、この <em>Miles Davis &#038; the Modern Jazz Giants</em> です。カタカナ打ちするとあまりにも長くなるので英語で打ちました。こちらは件の「クリスマス･セッション(1954年12月24日)」に加えて、1曲だけ "'Round Midnight" が1956年10月26日のセッションです。メンバーはクリスマス･セッションは例によってマイルス、ミルト･ジャクソン(vib)、モンク(p)、パーシー･ヒース(b)、ケニー･クラーク(ds)、一方56年のセッションはマイルスのほかコルトレーン(ts)、レッド･ガーランド(p)、ポール･チェンバース(b)、フィリー･ジョー･ジョーンズ(ds)の黄金クインテットによる<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2637.php">「マラソン･セッション」</a>の1曲です。</p>
<p>伝説となっている事件が起きたのは、このアルバムの1曲目 "The Man I Love" でのことです。その伝説とは｢俺のバックでピアノを弾くな｣というマイルスの発言に怒ったモンクが、この曲のソロの途中で弾くのを止めてしまったというもの。しかし、真相は単に音楽的な理由からバッキングを断り、モンクもそうしたというだけだとマイルスは語っています。さらに弾くのを止めてしまった事に関しては、モンクがリハーサルと勘違いしたという説が言われていますが、こちらはどうでしょう？この曲はすでにテイク2で、テイク1は出だしにごたついていたので、これをリハーサルと勘違いするというのは少々強引な解釈だと思います。ただ、モンクの場合『モンクス･ミュージック』でもコルトレーンの番でもないのに、「コルトレーン、コルトレーン！」と叫んで、つられたアート･ブレイキーがとちったりしていますから、勝手に思い込むようなところがあるのかもしれません。それにしても、ミルトのイントロから感動的なマイルスのテーマ吹奏、テンポアップしてミルトの畢生のソロ、テーマを倍に伸ばしたフレーズを弾いた後モンクが弾くのをやめて延々とリズムが刻み続けられる中、マイルスがペットで｢弾き続けろ｣と吹くやいなや、はじかれたようにモンクが複雑なソロを展開し、その最後のリフを受けてマイルスがソロに入り、オープンからミュートへとサウンドを変えて雰囲気を鮮やかに転回するあたりに、尋常でない緊張感を感じるため喧嘩説に説得力をもたらしているわけです。</p>
<p>2曲目の "Swing Spring" はリズム･チェンジの曲です。普通リズム･チェンジは急速調でアドリブの妙技を自慢する題材になることが多いのですが、ここではテンポを遅めにして、アドリブもメロディーの彩を楽しめる作品になっています。マイルスのソロ、ミルトのソロと続き、マイルスの後ソロでは珍しく "When Lights Are Low" のメロディーを引用したりしています。モンクのソロではBメロのところでビ･バップ初期に聴かれたようなバップバップしたメロディーが出てきて微笑ましい。再びミルトがソロを取りそのままマイルスとユニゾンでテーマを弾いて終わり。</p>
<p>3曲目の "'Round Midnight" は上にも書いたように56年10月26日、マラソン･セッションからのテイクです。例のヴァンプと合奏もあり、<a href="http://jazz.fukao.info/2007/07/2597.php">コロムビア盤</a>に引けを取らない名演ですが、それもそのはずでコロムビア盤よりも後の録音なのですね。</p>
<p>4曲目 "Bemsha Swing" はモンク（とデンジル･ベスト）の曲で、唯一マイルスのバックでモンクがピアノを弾いているもの。ここでのバッキングは実に丁寧で、マイルスとのインタープレイのようにも聴こえるので、喧嘩状態というのはやはりガセでしょうね。ソロはミルト、そしてモンクと続きマイルスとミルトの4バース･チェンジを経てテーマに戻ります。</p>
<p>5曲目の "The Man I Love" (take 1)は、ミルトのイントロでごたついてやり直し、マイルスのテーマでも、モンクが急に強い音を出してマイルスが引いたようなところがあったりして、なんとなく変な雰囲気です。もっとも、ソロに入るとミルトもモンクもマイルスも素晴らしいソロを取っています。こちらのマイルスはオープンで吹き続ける分平板な印象で、やはりtake 2の緊張感には敵いません。</p>
<p>マイルスがぐったりと椅子に座り込むほど疲れるのは、「ザ･マン･アイ･ラブ」のようなバラードを卵の殻の上を歩くような細心さで演奏した時だといわれます。確かに、このアルバムの1曲目に聴かれるようなマイルスのプレイは、その緊張感と繊細さで耳を傾けずにはいられません。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000GIWMPC&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: Bag&#039;s Groove (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/29235.php</link>
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		<pubDate>Fri, 28 Sep 2007 16:38:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Jackson, Milt]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[Rollins, Sonny]]></category>
		<category><![CDATA[Silver, Horace]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[「バグス･グルーヴ」という、シンプルさがとりえの何の変哲もないFのブルースが、今日も明日もどこかのセッションの口開けブルースで演奏され、洛陽の紙価を高めたのはおそらくこのアルバムの演奏によるものでしょう。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/bugsgroove.jpg' alt='Bags Groove' class="jack" /></p>
<p>「バグス･グルーヴ」という、シンプルさがとりえの何の変哲もないFのブルースが、今日も明日もどこかのセッションの口開けブルースで演奏され、洛陽の紙価を高めたのはおそらくこのアルバムの演奏によるものでしょう。まあ、「洛陽の紙価を高める」というフレーズを一度は使ってみたくて、敢えてこんなことを言い出したのですが、実際この曲のアドリブで聴かれるマイルスのフレーズこそ、一度はどこかで使ってみたいようなフレーズに溢れています。もしこの演奏なかりせば、「バグス･グルーヴ」はMJQのレパートリーのブルースの一つで終わってしまったでしょう。</p>
<p>アルバム『バグス･グルーヴ』は1954年12月24日のクリスマス･イブに吹き込まれたことから、「マイルスのクリスマス･セッション」と呼ばれる歴史的に有名なセッションが含まれたアルバムで、<a href="http://jazz.fukao.info/2007/10/03238.php">『マイルス･デイビス･アンド･ザ･モダンジャズ･ジャイアンツ』</a>という長々しく禍々しい名前のアルバムと対になっています。この2枚のアルバムに収められた「クリスマスセッション」が有名な理由は、これが「ケンカ･セッション」であったという口裂け女も真っ青の都市伝説に基づいています。つまり、「俺のバックでピアノを弾くな！」といつもの通り居丈高に言ったマイルスにカチンと来たモンクが、文句を言わずに「ザ･マン･アイ･ラブ」（『モダンジャズ･ジャイアンツ』に収録）で弾くのを止めてしまい、焦ったリズムセクションのざわめきや「早く弾けぇー」と命ずるマイルスのペットが入っているという伝説です。近年、マイルスの自伝が出版されたりしてこれが文字通り「伝説」で事実と違うことは明らかとなりました。しかし、サッチモが歌詞の紙を落としたからスキャットが生まれたという伝説と同じで、これは「喧嘩セッション」のほうが納まりがよいような気がします。モノゴトはこれ「詩と真実」ですから。クリスマス･セッションのメンバーはマイルス(tp)、ミルト･ジャクソン(vib)、セロニアス･モンク(p)、パーシー･ヒース(b)、ケニー･クラーク(ds)です。</p>
<p>都市伝説の視点で言うと、本作『バグス･グルーヴ』の1曲目でタイトル曲の「バグス･グルーヴ」(take 1)は、喧嘩こそ発生していないものの、マイルスとモンクの確執による異常に高いテンションの中生まれたたぐい稀なる名作ということになりますが、その視点を取り去ってもこれは実に深い味のある名作です。まずマイルスと作曲者のミルト･ジャクソン(vib)がユニゾンでテーマを奏でます。その後に出てくるマイルスの抑制されたブルース･プレイ。ラインの狙いというかフレージングは『ウォーキン』に聴くブルース･プレイと同じですが、『ウォーキン』に比べると格段に抑制的で「少ない音符で最大の効果」を発揮するマイルスの特徴が見えはじめています。</p>
<p>続くミルトのソロは、作曲者ということを差し引いても絢爛たるソロで、絢爛過ぎてこれがヴァイブでなく管楽器だったら、かなり粘っこいフレージングになっていることでしょう。クールなヴァイブの音色だからこそ成り立つような、絢爛たるブルースです。</p>
<p>モンクのソロは、ドイツ人批評家ヨアヒム･ベーレンが「歴史上もっとも構成力を持ったソロ」と言ったそうですが、ドイツ人が「構造的だ」などという場合は、たいてい「スイングしていない」の言いかえではないのですかね？ <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_cool.gif' alt='8)' class='wp-smiley' /> 前のフレーズが後のフレーズに論理的に発展していくということなのかも知れませんが、モンクの特色は強く出たソロではあります。</p>
<p>再び出るマイルスのソロがまた素晴らしい。一体何度この演奏を聴き返したことでしょう。マイルスの以前の記事でも書いたと思いますが、マイルスの場合、ソロが一巡してもう一回取るアドリブが凄くよい。抑えたマイルス→絢爛たるミルト→奇妙なモンク、と来て再びソロを取ったマイルスが、短い小節数の中で起承転結を考えた素晴らしいソロを取ります。</p>
<p>2曲目は、同じ「バグス･グルーヴ」のテイク2。1曲目よりも緊張感が欠けているのですが、マイルスのアドリブを聴くと面白いことが分かります。それは、マイルスという人は大きなラインを予め描いておいてそれに沿ってアドリブを展開する人だった。したがって、テイク1も2もアドリブ全体の構成は似通っていて、各部のフレージングにいくらかの違いがあるということです。ミルトのソロはこちらのほうがさらにタメが効いて粘っこくなっていますが、大きなラインは似ています。モンクはテイク1とは全く違ったアプローチで弾いていてストライド･ピアノなども繰り出していて、私としてはこちらのソロのほうが好きです。</p>
<p>3曲目からは54年の6月29日のセッションに変わります。メンバーはモンクがホレス･シルバーになった他、ロリンズが加わります。こちらのセッションも名手ぞろいなので手堅い演奏になっています。"Airegin", "Oleo", "Doxy" はどれもロリンズの曲で、いずれもいわゆるジャズ曲（ジャズ・スタンダード）になって現在でもよく演奏される曲ですが、ここにその原点があります。</p>
<p>5曲目、7曲目に2つのテイクを配するスタンダードの "But Not for Me" はチェット･ベイカーの歌が有名ですが、それぞれテンポを変えて全く違うアプローチをしているところに興味を惹かれます。この曲の解釈としてはどちらも極めつけ。必聴です。</p>
<p>喧嘩セッションという伝説はしょせん都市伝説ですが、このセッションもまた伝説的なセッションということができます。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0002V00S4&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Sonny Rollins: Vol. 2 (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php</link>
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		<pubDate>Mon, 24 Sep 2007 15:38:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Johnson, J.J.]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[Rollins, Sonny]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー･ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー･ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなア]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/rollins2.jpg' alt='vol2' class="jack" /></p>
<p>ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー･ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー･ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなアプローチを試みていることからも、このジャケットの名ジャケ度がわかろうというものです。</p>
<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/joejackson.jpg' alt='joejackson' class="jack" /></p>
<p>CD屋の店先でこのジャケットを目にしたときは笑ってしまいました。</p>
<p>ロリンズのほうはブルーを基調とした色合いで、テナーが中心にどーんと構えて、ベルがこちらを向いています。この迫力がいい。『ブルー･トレイン』も名ジャケですが、あのうつむいた感じが後のコルトレーンを髣髴とさせるのに対して、目を上げてあさってのほうを見つめているこの写真は、やはりロリンズの姿勢というかその音楽を上手く表現しているように思えるわけです。ホントは疲れて飴ちゃんで糖分補給しているコルトレーンと、一服して適当な方を向いているロリンズであったとしてもです。まあ、入れ物についてばかり語っていても仕方がないので中身のほうに行きましょう。</p>
<p>このアルバムは1957年4月14日のセッションを録音したもので、メンバーはロリンズ、J.J.ジョンソン(tb)、ホレス･シルバー(p)、セロニアス･モンク(p)、ポール･チェンバース(b)、アート･ブレイキー(ds)。ピアノが2人いるのは、モンクが特別参加として彼の曲に参加しているからです。タイトルの「Vol.2」は、前年の12月にブルーノートで吹き込まれたアルバムがあるので第二弾という意味。ブルーノート時代はこの後、『ヴィレッジ･ヴァンガードの夜』（57年）、『ニュークス･タイム』（58年）で終わりを告げ、コンテンポラリーに吹き込んだあと、ロリンズはヨーロッパに楽旅に出かけ、その後『橋』(1962)での復活まで、有名な「雲隠れ」をするのはのちの話。</p>
<p>A面1曲目はロリンズ･オリジナルの "Why Don't I" で、リフを積み重ねるロリンズらしい曲想のナンバー。ロリンズはまさに全盛時代という感じで、ぶっとくて豪快なテナーで自由なソロを取ります。J.Jのソロも彼らしく端正ながらも力強さがあっていい。ピアノはホレス。独特の粘りのあるタッチのピアノです。また、素晴らしいのがソロの後ろで絶妙な表情の色分けをするブレイキーのドラム。そのあと、ドラムと各楽器が4バースをしていきますが、ロリンズが飛び出しをしてしまいます。しかし、前にもどれかの記事で書いたように、こうした失敗は加点法のジャズではカウントされず、それを上回るエネルギーがある場合は全く問題ないわけです。</p>
<p>2曲目 "Wail March" もロリンズ･オリジナル。出だしこそマーチですが、テーマはバップで、しかも急速調。そんなテンポでもサックスのように流麗なソロを取るJ.J.は本当に凄い。ロリンズ、ホレスと素晴らしいソロが続いていきますが、ここでも全体を牽引しているのはブレイキーの熱のこもったドラムです。</p>
<p>3曲目 "Misterioso" は、有名なモンクの曲。6度を基本に飛び上がりながら展開していく3コードのブルースです。テーマが終わって冒頭に出てくるロリンズのソロ。ジャズの魂が感じられる素晴らしい出だしです。モンクとロリンズは相性がよく、バッキングを努めるモンクの上で、他の誰のものでもないロリンズの節を展開しています。この「他の誰でもなく」という修飾語はジャズにおける最大のほめ言葉ですが、その典型がモンクです。モンクが独自のピアノソロを取った後は、J.J.のソロ。ここでバッキングがホレスに代わっている。ダブル･タイムになった後、お決まりのブルース･フレーズが飛び出します。ホレスのソロもモンクに影響を受けたのか、モンク風のフレーズから始まり、徐々に粘っこいブルースになり、ポールのベースソロを経て、ブレイキーとの4バースに入りますが、ロリンズは「草競馬」の一節を引用したりして乗っている。A面のハイライトといえる名演奏でしょう。</p>
<p>B面1曲目もモンクの "Reflections"。J.J.とホレスが抜けます。タイトル通り内省的で美しいラインを持った曲です。このカルテット演奏は、お互い（モンクとロリンズ）の個性を充分に引き出していて、名演と呼ぶことができます。また二人の相性の良さを如実に示している演奏でもあります</p>
<p>2曲目はスタンダードの "You Stepped Out of a Dream"。割と速めのテンポで演奏されます。ソロの順はロリンズ→J.J.→ホレス→ポール。ここでも演奏の推力となっているのがブレイキーの激しくも繊細なドラミングで、ロリンズに対しては最初から攻撃的なシンバルやタムの連打を加え、J.J.に対しては彼が吹き上げ始めるまではハイハットとシンバルレガートで抑え、ホレスにはリムショットでおかずをつけるといった配慮を見せています。4バースを経てテーマに戻り終了。</p>
<p>3曲目もこれまたスタンダードで "Poor Butterfly"。この演奏はとても不思議で、ロリンズははじめと終わりにテーマを崩し気味に吹いているだけなんですね。にもかかわらず、ロリンズの楽想の広さというか深みが感じられるわけです。なんというのか、無理にアドリブを数コーラス取らなくても自分の世界が展開できるロリンズの凄みが表れている演奏だと思います。</p>
<p>ジャケだけでなく、中身も超濃い一枚です。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0002MOMQY&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Sonny Stitt: Sonny Stitt, Bud Powell &amp; J.J. Johnson (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/07/2276.php</link>
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		<pubDate>Sat, 21 Jul 2007 16:10:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Johnson, J.J.]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[Powell, Bud]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>
		<category><![CDATA[Stitt, Sonny]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[ソニー・スティットはアルト、テナーの両刀遣いだけれど、パーカー存命中はアルトを吹かずにテナーをもっぱらにしていたといわれています。このアルバムは、SP時代のバップのセッション2つを集めたアルバムで、タイトルも]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/stittpowell.jpg' alt='Stitt, Powell &#038; JJ' class="jack" /></p>
<p>ソニー・スティットはアルト、テナーの両刀遣いだけれど、パーカー存命中はアルトを吹かずにテナーをもっぱらにしていたといわれています。このアルバムは、SP時代のバップのセッション2つを集めたアルバムで、タイトルも『スティット、パウエル＆JJ』と単に参加者の名前を並べただけのものです。おまけにバド・パウエルとJJ・ジョンソンは共演していない別のセッションの演奏を編集したもの、実にいい加減なネーミングですが、内容はひたすら濃い。それはバド・パウエルが全盛期を迎えて最高の演奏を繰り広げているからです。バド・パウエルが「プレスティッジ」レーベルに残したのはここでの8曲だけだといわれていますが、その影には面白いエピソードがあった。ライナーノーツの油井先生の記事を引用しましょう。</p>
<blockquote><p>このセッションを通じてスティットは、終始パウエルを立て「偉大なパウエルさん」という尊敬とも皮肉ともつかぬ呼びかけをしていたが、これがパウエルの気分をよくし、迫力あるプレイを見せる原因になったのだそうだ。そこまではよかったが、ついにその気になったパウエルは、副調室にいた社長のワインストックを呼びつけ、「おい太っちょ、表にいってサンドイッチを買ってきな」とやった。座がいっぺんに白けてしまい、ワインストックは二度とこの無礼なパウエルを録音しなかったのである。</p></blockquote>
<p>しかし、スティットの努力のおかげで、この日のバドは凄まじく火の出るようなソロを取っています。メンツはソニー・スティット(ts)とバド(p)、カリー・ラッセル(b)、そしてドラムがマックス・ローチです。いわばバドのトリオにスティットが加わった感じです。一曲目の"All God's Children Got Rhythm"（神の子は皆踊る）はチョッパヤのテンポで一気に畳み掛けるようなソロになっています。バドはこの曲と相性がよいらしく、トリオによるヴァーヴの『<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2524.php">ジャズ・ジャイアント</a>』でもこの曲を取り上げています。</p>
<p>2曲目の"Sonny Side"はどう聴いてもパーカーの"Dexterity"、"Dexterity"がデクスター・ゴードンにちなんで名づけられたタイトルであるため、スティットが洒落で自分の名前を入れて「ソニー・サイド」としたのでしょう。当然B♭循環です。3曲目の"Bud's Blues"はタイトルとは裏腹にソニー・スティットの作曲したブルースです。4曲目の "Sunset" ははっきりいってスタンダードの"These Foolish Things"です。まあ、露骨な使用料対策 <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' />  。そのおかげではっきり分かるのは、スティットがテナーの場合レスター・ヤングの弟子といえることです。かなりバップのフレーバーを入れていますが、バラード解釈の骨格はレスター・ヤングのものとそっくりです。バド・パウエルはバックでのコンピングに徹していますが、バックでも個性がはっきりと分かるのがバドやモンクの特徴ですね。</p>
<p>5?6曲目は"Fine and Dandy"の2テイク。ここではバドとスティットが丁々発止、ソロの真剣勝負を繰り広げています。これだけなぜ2テイクあるのかというと、テイク1ではスティットを押しのけるようにしてバドがソロを取っているんですね。演奏としては欠点のように見えてもジャズとしてはよりリアリティーがあるので、ワンコーラスずつソロ交代をした完成度の高いテイク2とあわせて収録したものと思われます。</p>
<p>7?8曲目の"Strike Up the Band"、"I Want Be Happy"は日本のモダンジャズ黎明期に録音された夭折の天才ピアニスト守安祥太郎による『モカンボ・ジャム・セッション』でも演奏されていて、しかもただ演奏されているだけでなく、コンセプトやソロのアイデアなどこのセッションにクリソツといっても過言ではありません。よほど聴き込んで分析し影響を受けたのでしょう。そう言えば3曲目の「バドのブルース」も秋吉敏子が「敏子のブルース」として吹き込んでいたりして勉強の後をうかがわせます。そういう意味でこのアルバムには日本モダンジャズの母乳であったという側面もあるんですね。</p>
<p>8曲目の"Taking a Chance of Love"はどちらかといえば和んだ感じの演奏で、パウエルセッションの締めとなっています。</p>
<p>このアルバムはSP時代の3分芸術なので、1曲1曲はあっという間に終わってしまいますが、集中して耳を傾けるとものすごい気迫が伝わってきます。</p>
<p>J.J.ジョンソンの参加した後半のセッションはバドに代わってジョン・ルイスが、カーリー・ラッセルに代わってネルソン・ボイドがベースとして加わっていますが、ジョン・ルイスが参加したこととJJのトロンボーンの丸みのある音色で趣味のよい演奏に仕上がっています。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0007OE5SW&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Eric Dolphy: Out to Lunch (Blue Note)</title>
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		<pubDate>Fri, 26 May 2006 11:52:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Dolphy, Eric]]></category>
		<category><![CDATA[misc.]]></category>

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		<description><![CDATA[エリック・ドルフィーは気持ちを改めて聴かないとなかなか付いていけないので、普段からBGM代わりに聴くようなミュージシャンではありません。５２丁目BBSのほうでTad氏が彼を話題に出していたので、一枚紹介したいと思います。 ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://fukao.info/img/outtolunch.jpeg" class="jack" alt="out to lunch" /><br />
エリック・ドルフィーは気持ちを改めて聴かないとなかなか付いていけないので、普段からBGM代わりに聴くようなミュージシャンではありません。５２丁目BBSのほうでTad氏が彼を話題に出していたので、一枚紹介したいと思います。</p>
<p>エリック・ドルフィーがチコ・ハミルトンのバンドで名が売れるようになったのが58年で若くして亡くなったのが64年ですから、主な活動期間といっても６年しかないわけです。にもかかわらず、ジャズの歴史に大きな足跡を残した偉人です。<em>Out to Lunch</em> は死の４ヶ月前、64年2月にブルーノートに吹き込んだアルバム。どちらかというとＢＮの新主流派といわれるミュージシャンに客演した形ですが、コルトレーンとの演奏のように全く別々のことを没交渉でやっている白けた演奏ではなく、互いの特徴が面白い形で組み合わされています。特にドラマー、トニー・ウィリアムスの活躍も聴き所となります。</p>
<p>一曲目は"Hat and Beard"（帽子と髭）。中国人民帽をかぶりあごひげを生やしてキャンパスを闊歩する先輩が一人いましたが（笑）、これはその人のことではなく解説を読むとモンクのことだそうです。しかし演奏の印象はモンクから大きくずれますね。複雑なリズムを持った曲で前進的なビートがエリントンを彷彿とさせるのですがそれがモンク経由ではなく、ミンガス経由で結びついている感じ。モンクは比較的レイドバックしたビートを取りますがミンガスのほうは割と推力の高い前進的な演奏が多いからです。ここでのエリックはバスクラリネットを吹いています。パーカーやコルトレーンのフレーズから常識的な音程を外して独自の音程にした感じのソロをとります。凄いのがバックのドラム。複雑なリズム構成に迷うどころか、的確なリズムを叩き出しながら、ドルフィーを挑発すらしています。トランペットのフレディー・ハバードはこの時期の典型的な演奏スタイル。ヴァイブのボビー・ハッチャーソン（ボビハチ）はエリックに刺激を受けて時にフリースタイルのような演奏をしますがいいですね。この辺になるとボビハチよりもトニーのドラムのほうが表に出ていろいろな技を繰り出してきます。やっぱりこの人は凄いものです。</p>
<p>むしろモンク的な色彩を感じさせるのは２曲目の"Something Sweet, Something Tender"で、スタンダードのようなタイトルですがエリックのオリジナルです。しかし、これどう聴いてもパノニカ風味ですよね？（笑）エリックのソロはバスクラ。彼の典型的なフレーズが頻出します。バップのようにソロを順番に回していくのではなく、彼が終わったあとは合奏をバックにベースのリチャード・デイヴィスが指弾きでソロをとり、ついで弓弾きでエリックのバスクラとユニゾンします。つづく３曲目"Gazzelloni"はクラシック界のフルート奏者セヴェリーノ・ガゼロニに捧げた曲ということでエリックはフルートを吹いています。</p>
<p>アルバムタイトル曲である４曲目の"Out to Lunch"。エリックはアルトサックス。ソロが始まるとリズムセクションとボビハチが自由に絡みはじめビートは保持されるもののフリースタイルのような演奏になります。ホーンはエリック、フレーディーの順でソロをとっていきますがここでの真の主役はトニーでしょう。ホーンの変化に的確に対応するだけではなくて先取りしたり指示したり鼓舞したりと大活躍です。この時まだ19歳だったというから驚きです。この曲だけでなく、エリックの演奏全体に言えるのですが、彼の特徴は大きな音、あるいは通りのよい音ではないかと思います。エッジがくっきり立っていてフレーズに明晰さを与える音色、ちょうどバードやショーターに通じる楽器の音色がエリックの特色で、そのために急激な音程の変化をともなったフレーズでもアウトラインがくっきりと描けるのだと思います。</p>
<p>ラストの"Straight up and down"もエリックのオリジナル。テーマの曲想は、酔っぱらいの歩き方をモチーフにしたとライナーには書いてありますがやはりモンク的なものです。前曲に続いてアルトを吹いていますがビートがどっしりしている分、エリックのソロはかなりエモーショナルに、フラジオも交えて歌い上げています。また他の曲と同様ここでもトニーが大活躍です。一般にビッグバンドにおけるドラマーは指揮者であるといわれていますが、ここでのトニーもコンボ全体をあたかも指揮しているように導いています。後の名作 <em>Spring</em> を予感させる名指揮ぶりですね。</p>
<p>トナリティーにどっぷりと浸かって安定的なリズムで演奏されるいわゆる「癒し系」とは正反対の、きわめてハードな志向性を持った演奏、志の高い演奏ですが、表現の可能性を切り拓いているのはこういう音楽です。モンクが言った「ジャズと"自由"は手を携えて歩いている」とはまさにエリック・ドルフィーを指すのだと思います。</p>
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