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	<title>jazz.fukao.info &#187; Roach, Max</title>
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	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
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		<title>Thelonious Monk: Thelonious Monk Trio (Prestige)</title>
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		<pubDate>Wed, 26 Sep 2007 15:55:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

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		<description><![CDATA[セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由と]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/monktrio.jpg' alt='monk trio' class="jack" /></p>
<p>セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由として、モンクはハーレム･ストライド･ピアニストの流れを汲んでいて、本質的にはソロ･ピアニスト兼作曲家だからだと思います。初期モンクのピアノ・トリオは3枚ほどで、1枚がこの『セロニアス･モンク･トリオ』、もう1枚が、『プレイズ･デューク･エリントン』(Riverside)、残りの1枚が『ザ･ユニーク』(riverside)です。後者2枚がそれぞれ「エリントン集」「スタンダード集」という性格なのにたいして、本作はモンクのオリジナルがメインとなっていて丸々1枚トリオで固めた(1曲ソロ･ピアノがありますが）作品としては最初のものです。</p>
<p>録音は1952年10月と12月セッション、そして1954年9月のセッション。メンバーは52年10月がゲイリー･マップ(b)とアート･ブレイキー(ds)、12月はドラマーがマックス･ローチに代わります。54年のセッションはパーシー･ヒース(b)とブレイキー。しかし、この疎らぶりはどうでしょう？一説には、「モンクはボブ･ワインストック(プレスティッジの社長）に飼い殺しにされていた」と言われていて、仕事が極めて少なかった。さらに、バドの罪をかぶるような形で麻薬所持の罪を着せられ有罪となり、あの悪名高き｢キャバレー･カード｣を取り上げられたため、クラブへの出演もままならなくなった。そんな時代の演奏なので、一種の開き直りというか、何ものにも媚び諂わず、哄笑すら聴こえてくるような演奏になっていますが、そこがまた魅力でもあります。</p>
<p>1曲目 "Little Rootier Tootie" はモンクのオリジナル曲。それにしても、テーマに聴かれる甲高い音。ホイッスルを模したものだそうですが、一種のシニシズムが感じられるような曲想です。アドリブに入るといきなりモンクの世界。アート･ブレイキーのドラミングはモンクの間を上手く埋めながら音楽を推進させています。2曲目の "Sweet and Lovely" は甘いスタンダードですが、テーマに差し挟む不協和音がその甘さを排除して、モンクの独自性を出しています。ソロに入ってダブルタイムになったあたりで、モンクのルーツであるストライド･ピアノや目くるめくピアノの技法が遺憾なく発揮されます。このピアノを聴いても、まだ｢モンクは下手だ｣という人がいたら、耳が逆さまについてるんだと思います <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':P' class='wp-smiley' />  続く3曲目 "Bye-Ya" はラテン・リズムを伴ったモンク曲。モンクのプレイに即座に対応するブレイキーが光る1曲です。4曲目 "Monk's Dream" はモンクが見た悪夢を模したと言われていますが、サビのところが面白いメロディーをもった曲です。ここまでの4曲が52年の10月セッション。</p>
<p>5曲目 "Trinkle Tinkle" からは12月のセッションになり、ドラマーがローチになります。曲名から分かるとおりキラキラした感じの曲想を持った複雑なナンバーです。6曲目は "These Foolish Things"。この大スタンダードも、モンクにかかると独自の曲のように聞こえます。7曲目(私のレコードだと、ここからB面）の "Blue Monk" はB♭のブルースで、私がとても好きな曲です。この曲と次の "Just a Gigolo" は54年のセッションにいったん飛び、再び最後の3曲が52年12月のセッションになります。ただ、CDでは曲順がいろいろになっているので注意してください。さて｢ブルー･モンク」ですが、ブルースということもあって、マイルスとやったクリスマスセッションの｢バグス･グルーヴ｣にかなり近い演奏になっています。パーシー･ヒースとブレイキーがそれぞれ素晴らしいソロを取って、テーマに戻ります。この曲のすばらしさは、モンクの特質と同じく伝統的なものと近代的なものが見事に融合している点です。ニューオリンズ･アンサンブルでやっても違和感がないし、バップでやってもちっともおかしくない、そういう優れた特質を持った曲なわけです。｢ジャスト・ア・ジゴロ｣はソロ・ピアノ。モンクのロマンティックな資質がよく出ています。</p>
<p>9曲目は "Bemsha Swing"、再び52年12月のセッションです。ここではマックス・ローチが積極的にモンクに絡んで行き大活躍しています。最後の曲は "Reflections"。非常に美しい曲でいくつもの名演奏が残っている曲です。</p>
<p>モンク初期の傑作。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000AMZ0VW&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Charlie Parker: Swedish Schnapps (Verve)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php</link>
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		<pubDate>Fri, 31 Aug 2007 10:07:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Dorham, Kenny]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[Parker, Charlie]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

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		<description><![CDATA[パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが With Strings。これを買った頃は、]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/swedish.jpg' alt='Swedish Schnapps' class="jack" /></p>
<p>パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2413.php">With Strings</a></em>。これを買った頃は、途中で出てくるオーボエやハープなんかにも耳を傾けていましたが、それでも徐々にパーカーのラインを聴き取ることができるようになり、"April in Paris", "Summertime", "Just Friends" などを好んで聴いていました。気をよくして次に買ったのが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2007/07/2073.php">On Dial Vol. 1</a></em> です。たぶん帯のフレーズを読んで買ったのでしょう、驚きました。16曲入っていると思って買ったら同じ曲が出てくるわ出てくるわ、そう｢別テイク｣です。CD時代ならスキップで飛ばしたりプログラム再生できますが、LPだとそうも行きません。ジャズを聴き始めた頃なので訳も分からず、ライナーノーツを読むと「テイクごとにアドリブ・フレーズの全く違うところが驚きだ！｣などと書いてあるわけですが、こっちとしては「3曲も同じ曲が続くところが驚きだ！」なわけです。「途中で切られた曲が出てくるのはもっと驚きだ！｣なわけです。</p>
<p>おまけに連続攻撃が終わって、1曲ずつ違う曲が入っていると思い安心したら、これが｢ラバーマン・セッション｣。聴いていて「え゛ーっ！」となります。なんか陰鬱で辛そうな演奏が4曲も続いているのですから。今の耳で聴けば、パーカーが何をやっているのか、テイクごとにどう違ってどう優れているのか、｢ラバーマン・セッション｣がどれほど天才の不思議さを伝えているのか、などなど理解できるわけですが、当時としてはさっぱり、「意味わかんねぇ」とはこのことでした。「変なレコード掴んじゃったなぁ」というのが正直な感想です。</p>
<p>次に買ったのが今日紹介する <em>Swedish Schnapps</em> でした。油井先生が「ヴァーヴのバードはダメだと言うが、『スウェディッシュ・シュナップス』や『ナウズ・ザ・タイム』を聴いてみたまえ。素晴らしいから」と何かで書いていたので買い求めたわけです。本当は「ヴァーヴのバードはダメだ」と言われていることすら知らなかったのですけれどね。</p>
<p>このアルバムはブルースが多く吹き込まれている点と、マイルス入りのセッションが聞ける点が特色です。</p>
<p>1曲目 "Si Si" はFのブルース。ソロ1コーラス目のGm7-C7のところで、典型的なパーカーの節回しが炸裂します。2,3曲目の "Swedish Schnapps" はB♭循環。3曲目（別テイク）のサビの部分で優れたアドリブが聴けます。ジョン・ルイス(p)も味のあるソロを取っています。4,5曲目 "Back Home Blues" はCのブルース。ここでも1コーラス目のトゥーファイブで入念な節が聴けます。パーカーのソロは5曲目(別テイク)のほうがよいような気もしますが、ちょこっととちっているのでお蔵入りされたのでしょう。6曲目の "Lover Man" は、あの「ラバーマン・セッション」から5年。今回は見違えるようによくなったかというと、不思議なものでなんとなくぎこちない。エンディングはパーカーがたまにやるクラシック音楽のパロディーです。</p>
<p>7曲目はCDだと "Blues for Alice" ですが、LPではB面1曲目の "Au Privave" でした。CDで7曲目に来たのは、この曲が上の6曲と同じ51年8月8日のセッションだからで、正しい順番に戻したといえるでしょう。 "Blues for Alice" はFのブルースで、パーカーの中では比較的遅めの160です。これは "Billie's Bounce" と同じぐらいなので、B♭7のところで上のルートから下のルートまでダラララと落ちていく、典型的な手癖フレーズが出ています。</p>
<p>8,9曲目が "Au Privave" でFのブルースです。ここから51年1月17日のマイルス入りのセッション。これも名作でマイルスもなかなか張り切ったソロをとっています。10,11曲目の "She Rote" は｢アウト・オブ・ノーウェア｣のコードを使ったオリジナル。ミュートのマイルスが優れています。若きマイルスの代表的なミュートソロといえます。</p>
<p>12曲目の "K.C. Blues" はかなりゆっくりとレイドバックした感じのCのブルース。K.C.とは｢カンザスシティー｣のこと。マイルスのぎこちないソロを挟んで、パーカーが自由自在にソロを繰り広げます。13曲目 "Star Eyes" はスタンダード。こういうスタンダード曲のテーマ解釈は、まさに「ウィズ・ストリングス」を彷彿とさせます。自由に崩しながらテーマを吹いたあと、マイルス、ウォルター・ビショップのソロが続き、再び自由に崩したパーカーによるテーマ演奏が聴けます。</p>
<p>CDだとここに "Segment", "Diverse", "Passport (1 &#038; 2)" が追加されますが、この4曲が共に2ホーン(アルトとペット)のクインテット編成で、これが加わることで｢ヴァーヴのクインテットが網羅される」という事情から追加されたわけです。 "Segment" と "Diverse" は同じ曲のテイク違い。逆に "Passport" は1と2になっていますがまったく別の曲で、1がブルース、2は循環です。｢別テイク｣などと書いているサイトがありましたが、間違いです。</p>
<p>セッションデータはパーカーに加えて、1-7がレッド・ロドニー(tp)、ジョン・ルイス(p)、レイ・ブラウン(b)、ケニー・クラーク(ds)で1951年8月8日、8-13がマイルス(tp)、ウォルター・ビショップ(p)、テディー・コティック(b)、マックス・ローチ(ds)で51年1月17日です。追加曲(14-17)はケニー・ドーハム(tp)、アル・ヘイグ(p)、トミー・ポッター(b)、マックス・ローチ(ds)で、49年5月5日の吹き込みです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00008K75N&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<item>
		<title>マックス・ローチを悼んで</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php</link>
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		<pubDate>Sun, 19 Aug 2007 13:52:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>
		<category><![CDATA[雑記]]></category>

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		<description><![CDATA[［ニューヨーク　１６日　ロイター］　テンポの速い「ビバップ」スタイルでジャズに改革を起こした米ドラム奏者のマックス・ローチさんが１５日、当地で亡くなった。８３歳だった。ジャズ専門の音楽レーベル、ブルーノ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<blockquote><p>［ニューヨーク　１６日　ロイター］　テンポの速い「ビバップ」スタイルでジャズに改革を起こした米ドラム奏者のマックス・ローチさんが１５日、当地で亡くなった。８３歳だった。ジャズ専門の音楽レーベル、ブルーノート・レコードが１６日に明らかにした。同氏の死因については公表しなかった。</p>
<p>　ローチさんは、１９４０年代後半─１９５０年代前半にかけてのビバップ隆盛期にジャズにおけるドラムの位置付けを新たに定義し、英雄的存在となった。</p>
<p>　同社スポークスマンによると、ビバップが登場前のジャズは、主にダンスホールで演奏されるスイングミュージックとされ、ドラムはバンドの拍子取りと位置付けられていたが、ローチさんが拍子取りからシンバルへとドラムの役割を変え、ドラムがより前面に出て重要な役割を担うようになった。また、その過程でジャズは一般的なダンスミュージックからクラブで鑑賞するより芸術的なものにシフトしたという。</p>
<p>　ローチさんはまた市民活動家としても知られ、これまでに奴隷制度や人種差別問題を提起した曲も作ってきた。（<a href="http://news.livedoor.com/article/detail/3272226/">ロイター</a>）</p></blockquote>
<p>ジャズの巨星がまた一つ落ちてしまいましたが、パーカーのダイアル、サボイ時代からドラムを叩いている人ですから天寿を全うしたと言えるのではないでしょうか。バド・パウエルの名作の数々もローチの太鼓だったし、『サキコロ』をはじめとしたロリンズの諸作、そしてクリフォード・ブラウンとの双頭クインテットなど50年代のジャズを強力に支えたドラマーでした。Blue Noteの歴史を扱ったDVD『ブルーノート物語』では、老いて関西芸人のような好々爺に見えるローチ晩年の姿を見ることができますが、本当は人種闘争の闘士なんですね。非常に面白いエピソードを紹介しているブログ記事を見つけました。</p>
<p><a href="http://jazzy-bounce.seesaa.net/article/51758588.html">マックス・ローチにまつわる話（Jazzジャズ・Jazzy Bounce)</a></p>
<p>公民権運動時代のミュージシャンはミンガスにしても、アルバート・アイラーにしてもここで語られているようなエピソードがありますね。やはり当時の人種問題というのは部外者には窺い知れぬほど根深いものだったのでしょう。</p>
<p>晩年はバークレーで教鞭をとっていたと思います。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00005GIL1&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Bud Powell: Bud Powell (Roost)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/10128.php</link>
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		<pubDate>Fri, 10 Aug 2007 13:35:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Powell, Bud]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

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		<description><![CDATA[レコーディングのせいか、それともリマスターやプレスのせいか、音の薄いレコード・CDというものがあります。特にアナログ時代は廉価盤や輸入盤の中に音の薄いものが多く、私の購入した範囲でも『カインド・オブ・ブルー]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/budpowell.jpg' alt='Bud Powell Trio' class="jack" /></p>
<p>レコーディングのせいか、それともリマスターやプレスのせいか、音の薄いレコード・CDというものがあります。特にアナログ時代は廉価盤や輸入盤の中に音の薄いものが多く、私の購入した範囲でも『カインド・オブ・ブルー』、『クールの誕生』、『マッセイホール』などジャズ史的に重要なものが含まれていて、聴いてもピンとこなかった記憶があります。CDに代わっていった当初もアナログそのまま、いやアナログよりも更に音が薄まったものなどが出されていてCDに対する懐疑を助長していました。現在では国内盤は言うに及ばず輸入盤でも音質に配慮したリマスターが主流となっているので、こうした心配は減っていますね。</p>
<p>今回紹介する <em>Bud Powell</em> (バド・パウエルの『バド・パウエル』ではあんまりなので、邦題では『バド・パウエルの芸術』となっています』）も、廉価アナログ盤で購入した時はあまりに音が薄くて遠く、数回聴いて飽きました。その後CD時代が来て、「それっ！」とばかりに買って聴いてみたけれどやっぱり音が薄くてがっかり。仕方がないのでアンプやスピーカーを買い、音量を上げて聴き、それでもダメな分はイマジネーションで補うようにしました。しかしながら現在出ている国内盤の中にはかなり音質にこだわったヴァージョンもあるので、このCDを買う場合は何ビットとか何キロヘルツなどとやかましく書かれた音質重視盤を求めたほうがいいかもしれません。</p>
<p>わが国でこのレコードが紹介される時に必ず引用されるのが、栗村政昭氏の「芸術的香気漂うバド・パウエルの最高傑作」、「モダン・ジャズ・ピアノのバイブルとされてよい至高の名演」というフレーズです。これは前半（A面）8曲について言われたもので、バド、マックス・ローチ(ds)、カーリー・ラッセル(b)のトリオによる1947年1月10日のこのセッションは神がかっています。 "I'll Remenber April" や "Indiana" はただただものすごい気迫で、｢インディアナ｣などテンポが速い(一説には320以上出ているといわれています)のでほとんど｢ドナ・リー｣状態(｢ドナ・リー｣の元歌が｢インディアナ｣）です <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_smile.gif' alt=':-)' class='wp-smiley' />  また "Somebody Loves Me" のくつろいだ魅力、"I Should Care" の原曲を超えた美しいバラード解釈。5曲目の "Bud's Bubble" はオリジナル曲、6曲目"Off Minor" はモンクの曲で、これまた名演。7, 8曲目の "Nice Work If You Can Het It", "Everything Happens to Me" はどちらもスタンダード。前者をチョッパヤ、後者をバラードとして演奏しています。</p>
<p>B面は1953年9月の吹き込みでジョージ・デュヴィヴィエ(b)、アート・テイラー(ds)とのトリオ。A面との間に横たわる6年間で、彼は精神病院への入院、麻薬常習の疑いによる逮捕と発狂、そして電気ショック療法と、繊細な芸術家にとって過酷ともいえる運命の連続を経験しました。その結果目くるめくテクニックは消えうせ、それを歌心でカバーするような感じになります。いわゆる後期のバドです。私は後期のバドも好きで、一連のヴァーヴ物とかゴールデン・サークルなども聞いていますが、それらに比べればずいぶんと前期の後期です(なんのこっちゃ？）ただ、13曲目のブルース "Bug's Groove" などは鬼気迫る演奏で、右手のメロディーと左手のコンピングがまったく別の展開をイメージしながら弾いているようです。14,15曲目のバラード2曲も後期の特徴が強くて、タッチの強弱が激しく、時に不安定な感じをかもし出しているところがやはり後期ですね。</p>
<p>下のCDはおそらく音質重視盤です。しかしもともとが古い録音で、おまけに7曲目なんかは途中で一瞬録音レベルが下がったりしていますからそういうところには目をつぶる｢鈍感力｣が必要かもしれません <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000FDF30O&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Sonny Stitt: Sonny Stitt, Bud Powell &amp; J.J. Johnson (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/07/2276.php</link>
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		<pubDate>Sat, 21 Jul 2007 16:10:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Johnson, J.J.]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[Powell, Bud]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>
		<category><![CDATA[Stitt, Sonny]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

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		<description><![CDATA[ソニー・スティットはアルト、テナーの両刀遣いだけれど、パーカー存命中はアルトを吹かずにテナーをもっぱらにしていたといわれています。このアルバムは、SP時代のバップのセッション2つを集めたアルバムで、タイトルも]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/stittpowell.jpg' alt='Stitt, Powell &#038; JJ' class="jack" /></p>
<p>ソニー・スティットはアルト、テナーの両刀遣いだけれど、パーカー存命中はアルトを吹かずにテナーをもっぱらにしていたといわれています。このアルバムは、SP時代のバップのセッション2つを集めたアルバムで、タイトルも『スティット、パウエル＆JJ』と単に参加者の名前を並べただけのものです。おまけにバド・パウエルとJJ・ジョンソンは共演していない別のセッションの演奏を編集したもの、実にいい加減なネーミングですが、内容はひたすら濃い。それはバド・パウエルが全盛期を迎えて最高の演奏を繰り広げているからです。バド・パウエルが「プレスティッジ」レーベルに残したのはここでの8曲だけだといわれていますが、その影には面白いエピソードがあった。ライナーノーツの油井先生の記事を引用しましょう。</p>
<blockquote><p>このセッションを通じてスティットは、終始パウエルを立て「偉大なパウエルさん」という尊敬とも皮肉ともつかぬ呼びかけをしていたが、これがパウエルの気分をよくし、迫力あるプレイを見せる原因になったのだそうだ。そこまではよかったが、ついにその気になったパウエルは、副調室にいた社長のワインストックを呼びつけ、「おい太っちょ、表にいってサンドイッチを買ってきな」とやった。座がいっぺんに白けてしまい、ワインストックは二度とこの無礼なパウエルを録音しなかったのである。</p></blockquote>
<p>しかし、スティットの努力のおかげで、この日のバドは凄まじく火の出るようなソロを取っています。メンツはソニー・スティット(ts)とバド(p)、カリー・ラッセル(b)、そしてドラムがマックス・ローチです。いわばバドのトリオにスティットが加わった感じです。一曲目の"All God's Children Got Rhythm"（神の子は皆踊る）はチョッパヤのテンポで一気に畳み掛けるようなソロになっています。バドはこの曲と相性がよいらしく、トリオによるヴァーヴの『<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2524.php">ジャズ・ジャイアント</a>』でもこの曲を取り上げています。</p>
<p>2曲目の"Sonny Side"はどう聴いてもパーカーの"Dexterity"、"Dexterity"がデクスター・ゴードンにちなんで名づけられたタイトルであるため、スティットが洒落で自分の名前を入れて「ソニー・サイド」としたのでしょう。当然B♭循環です。3曲目の"Bud's Blues"はタイトルとは裏腹にソニー・スティットの作曲したブルースです。4曲目の "Sunset" ははっきりいってスタンダードの"These Foolish Things"です。まあ、露骨な使用料対策 <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' />  。そのおかげではっきり分かるのは、スティットがテナーの場合レスター・ヤングの弟子といえることです。かなりバップのフレーバーを入れていますが、バラード解釈の骨格はレスター・ヤングのものとそっくりです。バド・パウエルはバックでのコンピングに徹していますが、バックでも個性がはっきりと分かるのがバドやモンクの特徴ですね。</p>
<p>5?6曲目は"Fine and Dandy"の2テイク。ここではバドとスティットが丁々発止、ソロの真剣勝負を繰り広げています。これだけなぜ2テイクあるのかというと、テイク1ではスティットを押しのけるようにしてバドがソロを取っているんですね。演奏としては欠点のように見えてもジャズとしてはよりリアリティーがあるので、ワンコーラスずつソロ交代をした完成度の高いテイク2とあわせて収録したものと思われます。</p>
<p>7?8曲目の"Strike Up the Band"、"I Want Be Happy"は日本のモダンジャズ黎明期に録音された夭折の天才ピアニスト守安祥太郎による『モカンボ・ジャム・セッション』でも演奏されていて、しかもただ演奏されているだけでなく、コンセプトやソロのアイデアなどこのセッションにクリソツといっても過言ではありません。よほど聴き込んで分析し影響を受けたのでしょう。そう言えば3曲目の「バドのブルース」も秋吉敏子が「敏子のブルース」として吹き込んでいたりして勉強の後をうかがわせます。そういう意味でこのアルバムには日本モダンジャズの母乳であったという側面もあるんですね。</p>
<p>8曲目の"Taking a Chance of Love"はどちらかといえば和んだ感じの演奏で、パウエルセッションの締めとなっています。</p>
<p>このアルバムはSP時代の3分芸術なので、1曲1曲はあっという間に終わってしまいますが、集中して耳を傾けるとものすごい気迫が伝わってきます。</p>
<p>J.J.ジョンソンの参加した後半のセッションはバドに代わってジョン・ルイスが、カーリー・ラッセルに代わってネルソン・ボイドがベースとして加わっていますが、ジョン・ルイスが参加したこととJJのトロンボーンの丸みのある音色で趣味のよい演奏に仕上がっています。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0007OE5SW&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Clifford Brown: Clifford Brown &amp; Max Roach (EmArcy)</title>
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		<pubDate>Wed, 24 May 2006 15:28:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Brown, Clifford]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[このアルバムもまた、タイトルの付け方がよくないのでアンダー・レイティッド気味だと思える一枚です。グループ名がClifford Brown &#38; Max Roach Quintetで、アルバム・タイトルが Clifford Brown &#38; Max Roach ですからね。そのままじゃないですか（笑）。これに比べると、同じエマーシ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://fukao.info/img/brownroach.jpeg" class="jack" alt="Brown &amp; Roach" /><br />
このアルバムもまた、タイトルの付け方がよくないのでアンダー・レイティッド気味だと思える一枚です。グループ名がClifford Brown &amp; Max Roach Quintetで、アルバム・タイトルが <em>Clifford Brown &amp; Max Roach</em> ですからね。そのままじゃないですか（笑）。これに比べると、同じエマーシーの <em>Study in Brown</em> やブルーノートの <em>Memorial Album</em>、 あるいはコロンビアの <em>Beginning and the End</em> などは、タイトルからしてキャッチーでそそられます。</p>
<p>しかしクリフォード・ファンの間では、彼の最高傑作はこのアルバムの５曲目 "Joy Spring"だと言われています。そして私もそうだと思っています。クリフォードの特長は、ディジー・ガレスピーと同じように旋回しながら上昇・下降を急速に繰り返すフレーズを繰り出し、なおかつそこに音の分厚さと輝きを加えたところなのです。ハイノートをヒットしても決して音が痩せたり荒れたりせず、独特の力強さと丸みを帯びた音色で歌い上げていきます。本アルバムの"Joy Spring"でも、その特色が全面に出ているとともに、まるで新しい曲を吹いているのではと思わせるほど構築的で美しいアドリブを繰り広げています。偉大なミュージシャン達でも、ここまで旋律的なアドリブを取るのは容易なことではありませんが、クリフォードはここでそれを成し遂げてしまっているのです。チェット・ベイカーが伝記的映画『レッツ・ゲット・ロスト』の中で楽しそうにこの曲を歌っていますが、様々なミュージシャンに影響を与えた演奏なのだと思います。</p>
<p>さらにＣＤでは"Joy Spring"の別テイクも収録されていて、クリフォードのアドリブが全くの即興でなされたことが分かります。この別テイク、これだけを聴かされれば「ああ、立派な演奏だな」と思えるのでしょうが、本テイクを知っているだけに物足りなさを感じます。しかし、それだけ本テイクが完璧なソロであるという証拠でもあり、聴き比べることでクリフォードがいかに一瞬でメロディーを構築し、いささかの逡巡もなく繰り出してくるのかがはっきりと理解できるのです。テイクごとの聴き比べは、私自身パーカーで痛い思いをしているのでやみくもに薦めることは出来ませんが、この "Joy Spring"に限ってはぜひ聴き比べて下さい。"Joy Spring"の話ばかりになりましたが、その他の曲も聴き応えがあります。しかし、このアルバムはやはり"Joy Spring"を聴くアルバムであるのも事実だと思います。この驚異的なアドリブラインを用いて、後年マンハッタン･トランスファーがヴォーカリーズ(歌化)しました。その際にシェークスピアの引用を行っていて、アドリブ最後のフレーズは "Signifying nothing" (意味などない)で結ばれる『マクベス』の中でも、いや歴史上もっとも有名な一節が登場します。このマクベスの独白について<a href="http://fukao.info/2005/05/1525.php">以前に記事</a>を書きましたので、興味があったら読んでみて下さい。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00008KKT9&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Bud Powell: Jazz Giant (Verve)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2006/05/2524.php</link>
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		<pubDate>Wed, 24 May 2006 15:23:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Powell, Bud]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

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		<description><![CDATA[私がちょうどジャズにはまりはじめた頃、ポリドールは "Verve不滅のシリーズ"と銘打ってVerveのアルバムを固め打ちで再発してきました。それもとくに推薦する有名どころは1800円レベル、もう少しマニア度が高いアルバムでも2300円だったよう]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/jazzgiant.jpg' class="jack" alt='Jazz Giant' /><br />
私がちょうどジャズにはまりはじめた頃、ポリドールは "Verve不滅のシリーズ"と銘打ってVerveのアルバムを固め打ちで再発してきました。それもとくに推薦する有名どころは1800円レベル、もう少しマニア度が高いアルバムでも2300円だったように記憶しています。しかし、この500円という差が大きかった。ベイシーで言えば<em>Basie in London</em>は1800円なのに<em>April in Paris</em>は2300円。『パリ』が欲しいと思っても、やはり『ロンドン』を優先することになるわけです。</p>
<p>バド・パウエルの場合<em>Genius of Bud Powell</em>が1800円、今回紹介する<em>Jazz Giant</em>は2300円してました。当然のように『ジニアス』の方を買ったわけですが、ピアノソロが多かったりなんとなく理解しがたい演奏もあってピンと来ないんですね。『ジャイアンツ』の方を聴いてみたいと思っていたところ高３の時新任で赴任してきた高校教師が所持していたので、彼のアパートに押し掛けて聴かせてもらいました。その場で「くれ！」と頼み込んだものの当然ダメで、仕方なしに借りてきてテープにダビングしてずっと聴いていたものです。そしてCD時代になってCDラジカセを買ってはじめて購入したのも『ジャイアンツ』でした。いや、『ジャイアンツ』がCD化されたのを見かけてCD移行を決意したというのが正確な言い方です。それほど私にとっては印象深かった一枚です。</p>
<p>まず、冒頭の"Tempus Fugit"。正直に言ってこれが理解できるのには時間がかかりました。ずっと聴き続けてきたある日、突如天啓のように理解できたというのであればかっこいいのですが、それ以前に「なんとなく勘で分かっていたもの」がパーカーの"Ko-ko"を聴いて理解できた後、これを聴いてみたら「やっぱりなー」という感じで分かってきたので、ずいぶんゆるい感じで理解したわけです。最初に聴いて印象深かったのはむしろ２曲目の"Celia"。クラシックのように典雅で、それでもジャズの活力に満ちあふれたピアノを聴いたとき「やられたー」と思いました。３曲目の "Cherokee"は以前も取り上げましたが、パーカーの"Ko ko"と違って原曲のメロディーも出てくるしずっと分かりやすいものです。もちろんバド特有の異常なハイテンションとメランコリックな気分もよく出ています。メランコリックといえば、続く４曲目の"I'll Keep Loving You"でしょう。ソロピアノで演奏されるこのバラッドは「キレイな音」だけではないバドのバラッド解釈の典型です。６曲目の「神の子」は名盤<em>Stitt, Powell &amp; JJ</em>でも有名で、まぁエンジン全開ですね。７曲目の"So Sorry Please"はこのアルバムの中でも"Celia"とならんで一番好きな演奏。どちらもミディアム・テンポなので、私はそれぐらいのテンポが一番好きなんじゃないかと思います。B面（ＣＤでいうと後半）は有名なスタンダードで構成されていて、録音時期やベーシスト（A面はレイ・ブラウン、B面はカーリー・ラッセル）が違いますが、どちらもドラムはマックス・ローチだし、素晴らしさに変わりはありません。とりわけバラッド好きにはたまらないでしょう。ここでも見せるメランコリックなバラッド解釈はアル・ヘイグに引き継がれています。</p>
<p>バド・パウエルファンやピアノファン、ジャズファンのみならず、音楽ファンなら必携の一枚だと思います。</p>
<p>この記事で取り上げたCD</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00008KKU4&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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