<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
		xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml"
>

<channel>
	<title>jazz.fukao.info &#187; drums</title>
	<atom:link href="http://jazz.fukao.info/category/drums/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>http://jazz.fukao.info</link>
	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
	<lastBuildDate>Tue, 18 Oct 2011 23:24:55 +0000</lastBuildDate>
	<language>en</language>
	<sy:updatePeriod>hourly</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>1</sy:updateFrequency>
	<generator>http://wordpress.org/?v=3.3.1</generator>
<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/category/drums/feed" />
		<item>
		<title>Herbie Hancock: Maiden Voyage (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2008/07/06286.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2008/07/06286.php#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 06 Jul 2008 12:52:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Carter, Ron]]></category>
		<category><![CDATA[Coleman, George]]></category>
		<category><![CDATA[Hancock, Herbie]]></category>
		<category><![CDATA[Hubbard, Freddie]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Williams, Tony]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/?p=286</guid>
		<description><![CDATA[ちょうどジャズに興味を持ち出した頃、奥平真吾さん(当時11歳！)がデビュー作『処女航海』をリリースして、おまけに彼と私が一歳違い。にもかかわらずこの大きな違いは何なんだ！？という大きな疑問にぶち当たりました。さ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://jazz.fukao.info/img/41dg378mbwl__aa240_1.jpg" alt="maiden voyage" title="41dg378mbwl__aa240_1" width="240" height="240" class="jack" /></p>
<p>ちょうどジャズに興味を持ち出した頃、奥平真吾さん(当時11歳！)がデビュー作『処女航海』をリリースして、おまけに彼と私が一歳違い。にもかかわらずこの大きな違いは何なんだ！？という大きな疑問にぶち当たりました。さいわい「才能の違い」という答えがすぐ見つかり、この疑問は解決しましたがね <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_cool.gif' alt='8)' class='wp-smiley' /> その後、この曲がハービー・ハンコックの代表作であり、ジャズ史にも影響を与えたエポック・メイキングな作品だったと知ったのはだいぶ後のことです。</p>
<p>最初にこのタイトル曲を聴いた時は、とくかく「クールな音楽」「抑えに抑えた音楽」という印象を持ちました。いわゆるクール・ジャズは『クールの誕生』をはじめ、ゲッツやコニッツなど聴いていたのですが、以前も書いたとおり、あまり彼らの音楽を「クール」だと感じたことはありません。一方で "Maiden Voyage" のイントロからして抑制感の極み。ジョージ・コールマンのサックスもショーター的というか、独自の抑揚を持っていて、激しく上昇下降するバップや音を敷き詰めて熱くうねっていくコルトレーンとは違う、クールなフレージングです。普段は熱い、いや暑いことすら多いフレディー・ハバードのトランペットも、実に抑えたブローイング。ハービーさんも、当然のように内省的なソロを取っています。普通、これだけ抑えていると退屈なものに仕上がるのですが、バックのトニー・ウィリアムスだけが自由に暴れているため、演奏をエキサイティングに仕上げています。</p>
<p>2曲目 "The Eye of the Hurricane"。「処女航海」ほど抑えられたものではなく、トニーのドラムを推進力にしてかなりバリバリ進んでいます。フレディーが1曲目とは打って変わって爆発的なブローイングでソロを取り、それに呼応するかのようにコールマン、ハービーも攻撃的なソロを取って演奏を盛り上げています。</p>
<p>3曲目は "Little One"。スローテンポのイントロから、イン・テンポになると3拍子で奏されます。コールマンの出だしはコルトレーンみたい。ちょっと懐かしいような哀愁あるフレーズでソロを構成していて、私のお気に入りでもあります。フレディーのソロもわりと崩し気味に吹いて、それをトニーが煽るという構成で面白い。ピアノは横に広がりのある和声を強調した幻想的なソロです。ロン・カーターのベースソロを経てテーマに戻ります。この曲はマイルスの『E.S.P.』にも吹き込まれています。私見ではマイルス盤の方により興味があります。</p>
<p>4曲目の "Survival of the Fittest" は「適者生存」という進化論の用語で、「音楽とどんな関連があるんだろう」と考えていた時期もありましたが、ある時「ジャズ曲のタイトルにはあまり意味がないものが多い」という記事を読んで納得した記憶があります。もっとも、こんな激しい曲をやったら「適者」じゃないと落ちてしまうような気もします。テンポを自在に動かして、フリーな展開を入れているところが興味深い。相当に相手の音を聴きあって、それに対して瞬時に反応できる連中でないと、ここまでフリーでありながら音楽を成立させることは難しいんじゃないかと思います。そういう意味では確かに「適者生存」かもしれません。ひところ、こういう音楽は難解な感じがして避けていましたが、今では違和感なく聴いています。感性も経験によって変容するのでしょう。</p>
<p>最後の曲 "Dolphine Dance" は、いまやスタンダード化された感のある名曲です。美しい旋律とモーダルな曲想が十分に生かされた雰囲気が素晴らしい。フレディーは曲の穏やかさをこわさない範囲で自由にソロを爆発させ、つづくコールマンも持ち味である甘めのムードを全開にしています。ハービーのソロも素晴らしく、何度でも聴き返したくなる演奏で、1曲目「処女航海」と並ぶ名曲・名演奏。</p>
<p>録音は1965年3月17日。メンバーはフレディー・ハバード(tp)、ジョージ・コールマン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000XAMEU6&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2008/07/06286.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2008/07/06286.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Art Blakey: The Jazz Messengers (Columbia)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2008/06/03271.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2008/06/03271.php#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 02 Jun 2008 15:21:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Byrd, Donald]]></category>
		<category><![CDATA[drums]]></category>
		<category><![CDATA[Mobley, Hank]]></category>
		<category><![CDATA[Silver, Horace]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/?p=271</guid>
		<description><![CDATA[ハード・バップのど真ん中にある曲は何かと聴かれれば、"Nica's Dream"じゃないかと答えています。この曲、作曲はホレス・シルバー、ハード・バップど真ん中からファンキーあたりまでの屋台骨を支えたピアニストで、ブルーノート後期]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src="http://jazz.fukao.info/img/21z8fgst4hl_sl500_aa130_.jpg" alt="Jazz Messengers" title="21z8fgst4hl_sl500_aa130_" class="jack" /><br />
ハード・バップのど真ん中にある曲は何かと聴かれれば、"Nica's Dream"じゃないかと答えています。この曲、作曲はホレス・シルバー、ハード・バップど真ん中からファンキーあたりまでの屋台骨を支えたピアニストで、ブルーノート後期に｢宗教物｣といわれる懐疑的なレコードを連発したものの、最近は回帰して普通のジャズを堂々と弾いている人です。</p>
<p>彼の "Nica's Dream" といえば、ブルーノートの『ホレスコープ』が有名ですが、この曲に限って言うと、今回紹介する "The Jazz Messengers" の演奏が非常に優れています。録音は1956年(モダンジャズの当たり年です)の4月と5月。メンバーはリーダーのアート・ブレイキー(ds)他、ドナルド・バード(tp)、ハンク・モブレー(ts)、ホレス・シルバー(p)、ダグ・ワトキンス(b)です。この後、ホレスがバードやモブレーを引き連れて独立してしまい、残されたブレーキーはその後ピアノと作曲にボビー・ティモンズを迎え、リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(ts+作曲)をメンバーに、歴史的なアルバム『モーニン』を吹き込んだことを思えば、大人の事情とはいえ歴史の偶然と不思議さに思いをいたします。</p>
<p>1曲目 "Infra-Rae" はハンク・モブレーの曲で急速調とマイナーな曲想が魅力のハード・バップらしい曲。ソロの先発はバード。情熱的なソロが魅力です。続いて三連も豊かなホレスらしいピアノソロ。そして作曲者モブレーのわりとすばしこいソロが続きます。モブレーはパーカーがよく繰り出すフレーズをところどころ引用したりして乗りに乗っています。最後にアンサンブルとブレイキーの4バースを経てブレイキーのドラムソロ。特に後半はドラム・ソロのショーケースになっています。</p>
<p>そして2曲目にして、永遠の名曲 "Nica's Dream"。ここでのバージョンは情熱的なホレスのバッキングにサポートされてモブレーが先発。これが実に味のあるソロ。曲を吹いているというより、何かを語りかけられているような気にさせられる名ソロです。続くバードのソロはクリフォード直系のクルクルと回転するフレージングを基調とした華やかなものです。クリフォードほど上昇下降を展開しませんが、それが彼の個性です。バードの後に出てくるホレスのソロ。冒頭の音を聴いて御覧なさい。どれほど彼がこの曲にかけているか聞こえてきます。そして、時を同じくしてブレーキーが細やかに奏法を変えてきます。これほどお互いの音を聴き合えていたのに・・・ホレスのソロを経て、アンサンブル?ショートソロの展開となり、曲に戻ります。実に名演。マイナー、ラテン・フレーバー、｢マイルス・ロリンズ・コルトレーン｣抜き、2管。これぞハード・バップのイデアではないかと思われる演奏です。</p>
<p>3曲目の "It's You or No One" はスタンダード曲。バップ風にアレンジされています。全員が快調にソロを飛ばします。4曲目 "Ecaroh"も優れたハード・バップ曲で、ネーミングはHoraceのアナグラム。メジャーキーですが、不思議と各人のソロがくすんでいるところがやはりハード・バップらしい。5曲目"Carol's Interlude" はモブレー作曲のマイナー曲。これなんかも実にこの時期らしいし、ブレイキーも煽りに煽っているんですよね。 "The End of a Love Affair" はスタンダードですがテーマはラテンリズムで演奏されています。この曲はハービーさんとチャカ・カーンも演奏していて、本当にエバーグリーンな名曲だと思います。</p>
<p>最後はモブレー作曲の、その名も "Hank's Symphony"。チャイナな感じでブレイキーもシンバルを銅鑼に見立てて叩くイントロから急速調なテーマになだれ込みます。テーマ終了後ブレイキーのかなり長いドラムソロが全面にフィーチャーされ、管はアンサンブルを中心とした裏方に徹しています。</p>
<p>下のCDではなんと5曲もプラスされていますが、再発の端境期で妙に高い中古にリンクしています。いま急いで買う必要はありません。いずれ再発されます。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000007V5C&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2008/06/03271.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2008/06/03271.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Clifford Brown: New Star on the Horizon (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2008/02/01262.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2008/02/01262.php#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 01 Feb 2008 13:05:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Brown, Clifford]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2008/02/01262.php</guid>
		<description><![CDATA[日記ブログのほうで『美味しんぼ』の記事を書きましたが、その際10インチ盤について言及しました。レコードのLPにはサイズで12インチ(30cm)と10インチ(25cm)があり、初期のジャズLPには、よくこの10インチ盤が用いられていました。しかし12インチ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/brownmemorial.jpg' alt='new star' /></p>
<p>日記ブログのほうで<a href="http://fukao.info/2008/01/24370.php">『美味しんぼ』の記事</a>を書きましたが、その際10インチ盤について言及しました。レコードのLPにはサイズで12インチ(30cm)と10インチ(25cm)があり、初期のジャズLPには、よくこの10インチ盤が用いられていました。しかし12インチに比べると、当然ながら収録時間が短く、アドリブの発達とそれに伴う収録時間の延長化によって12インチが主流になっていったわけです。</p>
<p>この10インチオリジナルは、おそらくコレクターという人々からすると垂涎の的なのでしょうが、私はそれほど興味がありませんでした。しかし、数年前東芝EMIからブルーノート(そして後にはベツレヘムなど他レーベル）の10インチが復刻されたことがあり、その際にできるだけ持っているCDやレコードと重複しないように集めたことがあります。今回紹介する『クリフォード・ブラウン―ニュー・スター・オン・ザ・ホライズン』もそのときに買った一枚です。しかし、これはBNのクリフォード関係をまとめた名盤『クリフォード・ブラウン・メモリアル・アルバム』と重複しまくり、というか全曲が納まっています。この10インチ復刻は完全予約制で、私もカタログを見ながら被らないように被らないように注文し、その時点ではこのアルバムを当然除外していました。それで当日品物を取りに行くと、いろいろよくしてくれていた店員さんが「私は『クリフォード』を一枚買いましたよ」といって見せてくれたわけです。実物を見ると、しかしなんとも欲しくなるもので「やっぱり僕も注文しておけばよかった」と言うと、「お譲りしますよ」とのこと。そのまま買って帰ったというわけです。</p>
<p>録音は1953年8月28日。メンバーはクリフォード･ブラウン(tp)、ジジ･グライス(as, fl)、チャーリー･ラウズ(ts)、ジョン･ルイス(p)、パーシー･ヒース(b)、アート･ブレイキー(ds)のセクステット編成。<br />
A面1曲目は "Cherokee"。"All the Things You Are" や "How High the Moon" と並ぶバップの聖典です。曲の最初と終わりにアレンジがありますが、あとはクリフォードのソロ。1コーラス目はジョン･ルイスのピアノが弾くチェロキーのメロディーの上空でブラウニーのペットがアドリブを炸裂させます。後にブラウン?ローチ双頭クインテットで絶世の名演を繰り広げるこの曲は、その演奏の冒頭でハロルド･ランドとブラウニーが互いに半コーラスずつメロディーとアドリブを対位法的に吹き分けています。その原型は実にここにあるわけですね。1コーラス目のサビに入ったところはパーカーの影響がもろに出ています。2コーラス目。ピアノがコンピングに変わり、より自由に飛翔するブラウニーが聞けます。2曲目の "Easy Living" がこれまた名演。ちょうどストリングスのようにアレンジされたバックを従えて、素晴らしいバラード演奏を繰り広げています。途中ダブルテンポになるところでナミダモノのフレーズが出ます。3曲目は クインシー･ジョーンズの "Wail Bait"。ラテンリズムのイントロに続いて整然としたアレンジのテーマが演奏されます。ソロの先発はジョン･ルイス。続いてジジのアルト。再びテーマが繰り返されたあと、満を持してブラウニーの輝かしいソロが炸裂します。次がラウズのテナーですが、やはりブラウニーには誰もかなわない。</p>
<p>B面1曲目はクリフォードのオリジナルで "Minor Mood"。イントロは冒頭がメジャーなのにマイナーになっていく不思議な曲想。テーマは『クールの誕生』の "Jeru"に似たようなメロディーで、ちょっとトリスターノ楽派の風味も入っています。そのせいかブラウンのソロも長く起伏に富んだホリゾンタルなライン。続くジジ、ラウズのサックスもそうで、なんだかリー･コニッツのセッションを聴いているような感じがします。2曲目の "Hymn of the Orient" はジジ･グライスの曲。哀愁のあるテーマです。ブラウニーが先発。曲の哀感を保ったまま目くるめくソロを展開します。ラウズとジジは半コーラスずつソロを取り、ピアノのジョン･ルイスが美しいソロを取ります。ドラムと各楽器との4バースを経て後テーマになだれ込みます。3曲目の "Brownie Eyes" はタイトル通りクリフォードのペットを全面にフィーチャーしたクインシーのバラード。A面の「イージー･リビング」と対になるような名バラードです。</p>
<p>最近このジャケット･デザインで『メモリアル･アルバム』が再発されたようです。しかも別テイクを含めると計18曲、3倍も入っています。『メモリアル･アルバム』は従来のジャケット写真のほうがよいような気もしますがRVGリマスターということで、音質も楽しみです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000XAMEOC&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2008/02/01262.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2008/02/01262.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Hank Mobley: Soul Station (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/10/09242.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/10/09242.php#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 09 Oct 2007 13:48:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Kelly, Wynton]]></category>
		<category><![CDATA[Mobley, Hank]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/10/09242.php</guid>
		<description><![CDATA[ハンク･モブレーに関しては以前に『ディッピン』の記事で取り上げましたが、アドリブのラインがモゴモゴしているというか、フレーズがピシッと決まらないことがあるわけです。ところがあら不思議、この『ソウル･ステ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/soulstation.jpg' alt='Soul Station' class="jack" /></p>
<p>ハンク･モブレーに関しては以前に<a href="http://jazz.fukao.info/2007/08/20144.php">『ディッピン』の記事</a>で取り上げましたが、アドリブのラインがモゴモゴしているというか、フレーズがピシッと決まらないことがあるわけです。ところがあら不思議、この『ソウル･ステーション』でのワン･ホーンは実に味わい深い。モゴモゴな分、決して乱暴に吹き荒ぶことがないため、フレーズが穏やかにまとまっているわけです。</p>
<p>このアルバムは1960年2月7日のセッション。メンバーはハンク･モブレー(ts)、ウィントン･ケリー(p)、ポール･チェンバース(b)、アート･ブレイキー(ds)。素晴らしいメンツです。ハンクはブレイキーとはもちろん、ウィントン･ケリーとも相性がいい。というのも、彼のフレージングがバリバリ、パキパキしたものでないため、ウィントンにせよブレイキーにせよ、目一杯バックで仕事をするタイプでないとサウンドが間延びするんですね。特にウィントンはワン･ホーンものだとソロに、コンピングに大活躍しますが、このアルバムにもそのことは当てはまります。</p>
<p>1曲目 "Remember" はスタンダード。このアルバムは1曲目とラスト曲に有名なスタンダードを配し、真ん中の5曲はオリジナルという構成になっています。それにしても、この「リメンバー」はどうでしょう。ビリー･ホリデイのヴァージョンが有名ですが、インストものではまずトップに挙げられる名演です。まずテンポがよく、それがモブレーのフレージングを後押ししています。そしてウィントンのソロがこれまたよくできています。この曲だけでこのアルバムにはまる人は多いはず。</p>
<p>2曲目 "This I Dig of You" はオリジナル曲。テーマのあとはウィントンが先発。これまた素晴らしい。モブレーは途中モコモコし始めますが、ウィントンのピアノが推進力となって演奏を前に進めていきます。ブレイキーのドラミングも素晴らしく、ここではドラム･ソロも取っています。</p>
<p>3曲目の "Dig Dis" もオリジナルですが、ブルースです。冒頭2コーラスのウィントンに続いてモブレー。なかなかファンキーなソロですが、音色が丸く、オーバーブローにもならない（できない？）ので上品なブルースに聴こえます。茫洋たるテナー。再びウィントンがソロを取ってエンディングへ向かいます。</p>
<p>4曲目は "Split Feelin's"。曲名が示しているように、ラテン･ビートの部分と4ビートの部分が交互に出てくる構成の曲です。ソロの先発はモブレー。全編4ビートですが手癖フレーズがたびたび出てきて、「あ、また出た！」と嬉しくなります。ソロの後半でコルトレーンみたいなことをしていますが、ピシッと決まらないところが彼らしい。ウィントンは、全く間然とするところのないソロでびしっと決めています。最後にテナーとドラムの4バースを経て、再びラテン･リズムのテーマが出てきます。</p>
<p>5曲目はタイトル曲の "Soul Station"。16小節のかなりファンキーなナンバー。自作でかつ得意なファンキー･チューンということで、モブレーはレイドバックしてくつろいだソロを展開します。3コーラスそれぞれに違う展開というか狙いを持ったソロで構成力も感じさせます。ウィントンは力強くレイドバックしたソロで、なんだかブルースものをマッタリと弾くときのオスカー･ピーターソンみたいな出だしです。もっとも球を転がすような単音フレーズになると彼の個性がはっきりと出ています。ベースのポール･チェンバースもきっちりワン･コーラスソロを取り、テーマに戻ります。ドナルド･バードの「エイメン」も16小節のファンキー･ナンバーだったと思いますが、それと並び称されるような16ファンキー曲です。</p>
<p>最後は再びスタンダードで "If I Should Lose You"。哀調ある曲想が魅力でパーカーもストリングスで吹いていました。面白いのは、モブレーのソロがまさに「哀愁」を強調したものであるのに対して、ウィントンのソロはここでも元気に跳ねて転がっているところです。</p>
<p>ハンク･モブレー入門としてはぜひ聴いておきたい一枚です。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000TLYFHE&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/10/09242.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/10/09242.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Thelonious Monk: Thelonious Monk Trio (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/27233.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/09/27233.php#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 26 Sep 2007 15:55:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/09/27233.php</guid>
		<description><![CDATA[セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由と]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/monktrio.jpg' alt='monk trio' class="jack" /></p>
<p>セロニアス・モンクの場合、バド・パウエルとは違ってピアノ・トリオの作品は驚くほど少ない。管を入れて分厚いハーモニーを出したほうがモンクの世界をより正確に描けるというのもあるのでしょうが、より大きな理由として、モンクはハーレム･ストライド･ピアニストの流れを汲んでいて、本質的にはソロ･ピアニスト兼作曲家だからだと思います。初期モンクのピアノ・トリオは3枚ほどで、1枚がこの『セロニアス･モンク･トリオ』、もう1枚が、『プレイズ･デューク･エリントン』(Riverside)、残りの1枚が『ザ･ユニーク』(riverside)です。後者2枚がそれぞれ「エリントン集」「スタンダード集」という性格なのにたいして、本作はモンクのオリジナルがメインとなっていて丸々1枚トリオで固めた(1曲ソロ･ピアノがありますが）作品としては最初のものです。</p>
<p>録音は1952年10月と12月セッション、そして1954年9月のセッション。メンバーは52年10月がゲイリー･マップ(b)とアート･ブレイキー(ds)、12月はドラマーがマックス･ローチに代わります。54年のセッションはパーシー･ヒース(b)とブレイキー。しかし、この疎らぶりはどうでしょう？一説には、「モンクはボブ･ワインストック(プレスティッジの社長）に飼い殺しにされていた」と言われていて、仕事が極めて少なかった。さらに、バドの罪をかぶるような形で麻薬所持の罪を着せられ有罪となり、あの悪名高き｢キャバレー･カード｣を取り上げられたため、クラブへの出演もままならなくなった。そんな時代の演奏なので、一種の開き直りというか、何ものにも媚び諂わず、哄笑すら聴こえてくるような演奏になっていますが、そこがまた魅力でもあります。</p>
<p>1曲目 "Little Rootier Tootie" はモンクのオリジナル曲。それにしても、テーマに聴かれる甲高い音。ホイッスルを模したものだそうですが、一種のシニシズムが感じられるような曲想です。アドリブに入るといきなりモンクの世界。アート･ブレイキーのドラミングはモンクの間を上手く埋めながら音楽を推進させています。2曲目の "Sweet and Lovely" は甘いスタンダードですが、テーマに差し挟む不協和音がその甘さを排除して、モンクの独自性を出しています。ソロに入ってダブルタイムになったあたりで、モンクのルーツであるストライド･ピアノや目くるめくピアノの技法が遺憾なく発揮されます。このピアノを聴いても、まだ｢モンクは下手だ｣という人がいたら、耳が逆さまについてるんだと思います <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':P' class='wp-smiley' />  続く3曲目 "Bye-Ya" はラテン・リズムを伴ったモンク曲。モンクのプレイに即座に対応するブレイキーが光る1曲です。4曲目 "Monk's Dream" はモンクが見た悪夢を模したと言われていますが、サビのところが面白いメロディーをもった曲です。ここまでの4曲が52年の10月セッション。</p>
<p>5曲目 "Trinkle Tinkle" からは12月のセッションになり、ドラマーがローチになります。曲名から分かるとおりキラキラした感じの曲想を持った複雑なナンバーです。6曲目は "These Foolish Things"。この大スタンダードも、モンクにかかると独自の曲のように聞こえます。7曲目(私のレコードだと、ここからB面）の "Blue Monk" はB♭のブルースで、私がとても好きな曲です。この曲と次の "Just a Gigolo" は54年のセッションにいったん飛び、再び最後の3曲が52年12月のセッションになります。ただ、CDでは曲順がいろいろになっているので注意してください。さて｢ブルー･モンク」ですが、ブルースということもあって、マイルスとやったクリスマスセッションの｢バグス･グルーヴ｣にかなり近い演奏になっています。パーシー･ヒースとブレイキーがそれぞれ素晴らしいソロを取って、テーマに戻ります。この曲のすばらしさは、モンクの特質と同じく伝統的なものと近代的なものが見事に融合している点です。ニューオリンズ･アンサンブルでやっても違和感がないし、バップでやってもちっともおかしくない、そういう優れた特質を持った曲なわけです。｢ジャスト・ア・ジゴロ｣はソロ・ピアノ。モンクのロマンティックな資質がよく出ています。</p>
<p>9曲目は "Bemsha Swing"、再び52年12月のセッションです。ここではマックス・ローチが積極的にモンクに絡んで行き大活躍しています。最後の曲は "Reflections"。非常に美しい曲でいくつもの名演奏が残っている曲です。</p>
<p>モンク初期の傑作。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000AMZ0VW&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/09/27233.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/09/27233.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Sonny Rollins: Vol. 2 (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 24 Sep 2007 15:38:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Johnson, J.J.]]></category>
		<category><![CDATA[Monk, Thelonious]]></category>
		<category><![CDATA[Rollins, Sonny]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php</guid>
		<description><![CDATA[ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー･ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー･ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなア]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/rollins2.jpg' alt='vol2' class="jack" /></p>
<p>ブルーノートの名ジャケというと、トップに挙げられるのがこの『ソニー･ロリンズ Vo. 2』です。後にロックのジョー･ジャクソンがこのジャケットをパロディー化したようなアルバムを出して、ジャズに対するアイロニカルなアプローチを試みていることからも、このジャケットの名ジャケ度がわかろうというものです。</p>
<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/joejackson.jpg' alt='joejackson' class="jack" /></p>
<p>CD屋の店先でこのジャケットを目にしたときは笑ってしまいました。</p>
<p>ロリンズのほうはブルーを基調とした色合いで、テナーが中心にどーんと構えて、ベルがこちらを向いています。この迫力がいい。『ブルー･トレイン』も名ジャケですが、あのうつむいた感じが後のコルトレーンを髣髴とさせるのに対して、目を上げてあさってのほうを見つめているこの写真は、やはりロリンズの姿勢というかその音楽を上手く表現しているように思えるわけです。ホントは疲れて飴ちゃんで糖分補給しているコルトレーンと、一服して適当な方を向いているロリンズであったとしてもです。まあ、入れ物についてばかり語っていても仕方がないので中身のほうに行きましょう。</p>
<p>このアルバムは1957年4月14日のセッションを録音したもので、メンバーはロリンズ、J.J.ジョンソン(tb)、ホレス･シルバー(p)、セロニアス･モンク(p)、ポール･チェンバース(b)、アート･ブレイキー(ds)。ピアノが2人いるのは、モンクが特別参加として彼の曲に参加しているからです。タイトルの「Vol.2」は、前年の12月にブルーノートで吹き込まれたアルバムがあるので第二弾という意味。ブルーノート時代はこの後、『ヴィレッジ･ヴァンガードの夜』（57年）、『ニュークス･タイム』（58年）で終わりを告げ、コンテンポラリーに吹き込んだあと、ロリンズはヨーロッパに楽旅に出かけ、その後『橋』(1962)での復活まで、有名な「雲隠れ」をするのはのちの話。</p>
<p>A面1曲目はロリンズ･オリジナルの "Why Don't I" で、リフを積み重ねるロリンズらしい曲想のナンバー。ロリンズはまさに全盛時代という感じで、ぶっとくて豪快なテナーで自由なソロを取ります。J.Jのソロも彼らしく端正ながらも力強さがあっていい。ピアノはホレス。独特の粘りのあるタッチのピアノです。また、素晴らしいのがソロの後ろで絶妙な表情の色分けをするブレイキーのドラム。そのあと、ドラムと各楽器が4バースをしていきますが、ロリンズが飛び出しをしてしまいます。しかし、前にもどれかの記事で書いたように、こうした失敗は加点法のジャズではカウントされず、それを上回るエネルギーがある場合は全く問題ないわけです。</p>
<p>2曲目 "Wail March" もロリンズ･オリジナル。出だしこそマーチですが、テーマはバップで、しかも急速調。そんなテンポでもサックスのように流麗なソロを取るJ.J.は本当に凄い。ロリンズ、ホレスと素晴らしいソロが続いていきますが、ここでも全体を牽引しているのはブレイキーの熱のこもったドラムです。</p>
<p>3曲目 "Misterioso" は、有名なモンクの曲。6度を基本に飛び上がりながら展開していく3コードのブルースです。テーマが終わって冒頭に出てくるロリンズのソロ。ジャズの魂が感じられる素晴らしい出だしです。モンクとロリンズは相性がよく、バッキングを努めるモンクの上で、他の誰のものでもないロリンズの節を展開しています。この「他の誰でもなく」という修飾語はジャズにおける最大のほめ言葉ですが、その典型がモンクです。モンクが独自のピアノソロを取った後は、J.J.のソロ。ここでバッキングがホレスに代わっている。ダブル･タイムになった後、お決まりのブルース･フレーズが飛び出します。ホレスのソロもモンクに影響を受けたのか、モンク風のフレーズから始まり、徐々に粘っこいブルースになり、ポールのベースソロを経て、ブレイキーとの4バースに入りますが、ロリンズは「草競馬」の一節を引用したりして乗っている。A面のハイライトといえる名演奏でしょう。</p>
<p>B面1曲目もモンクの "Reflections"。J.J.とホレスが抜けます。タイトル通り内省的で美しいラインを持った曲です。このカルテット演奏は、お互い（モンクとロリンズ）の個性を充分に引き出していて、名演と呼ぶことができます。また二人の相性の良さを如実に示している演奏でもあります</p>
<p>2曲目はスタンダードの "You Stepped Out of a Dream"。割と速めのテンポで演奏されます。ソロの順はロリンズ→J.J.→ホレス→ポール。ここでも演奏の推力となっているのがブレイキーの激しくも繊細なドラミングで、ロリンズに対しては最初から攻撃的なシンバルやタムの連打を加え、J.J.に対しては彼が吹き上げ始めるまではハイハットとシンバルレガートで抑え、ホレスにはリムショットでおかずをつけるといった配慮を見せています。4バースを経てテーマに戻り終了。</p>
<p>3曲目もこれまたスタンダードで "Poor Butterfly"。この演奏はとても不思議で、ロリンズははじめと終わりにテーマを崩し気味に吹いているだけなんですね。にもかかわらず、ロリンズの楽想の広さというか深みが感じられるわけです。なんというのか、無理にアドリブを数コーラス取らなくても自分の世界が展開できるロリンズの凄みが表れている演奏だと思います。</p>
<p>ジャケだけでなく、中身も超濃い一枚です。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0002MOMQY&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/09/25231.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Miles Davis: Four &amp; More (Columbia)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/24227.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/09/24227.php#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 23 Sep 2007 15:27:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Hancock, Herbie]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>
		<category><![CDATA[Williams, Tony]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/09/24227.php</guid>
		<description><![CDATA[音楽の命はテンポだなと思う時があります。たとえばチャーリー・パーカの「ココ」などを（速吹きできないので）ゆっくり吹いていると、驚くほどクラシカルで優雅な展開だということが分かって首を傾げる。何も無理して]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/fourmore.jpg' alt='Four and More' class="jack" /></p>
<p>音楽の命はテンポだなと思う時があります。たとえばチャーリー・パーカの「ココ」などを（速吹きできないので）ゆっくり吹いていると、驚くほどクラシカルで優雅な展開だということが分かって首を傾げる。何も無理してあのテンポで吹かなくても充分綺麗なのにと疑問に思うからです。しかし、あのテンポから繰り出される疾走感とか一体感というものがなければ、「ココ」は「ココ」でないし、バドの「インディアナ」も「バドのインディアナ」ではなくなる。テンポと、さらにそこに内在するスピード感によって、狙いとする音楽のテクスチュアリティーが決定してしまうわけです。そういえば<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2519.php">『ポピュラー・エリントン』の記事</a>で紹介した、エリントンに対するフランスの批評家アンドレ・オデールによる批判も、要するにエリントンの「コ・コ」（パーカーの「ココ」とは別の曲）のテンポ設定に対する批判でした。クラシック音楽でも、テンポの設定が指揮者ごとの曲に対する解釈の違いを際立たせることがあるように、テンポというものは音楽の本質を握る重要な要素だと思えるわけです。</p>
<p>マイルスのライブ盤『フォア＆モア』は1964年2月12日、リンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールで行われたライブ録音。メンバーはマイルスのほか、ジョージ・コールマン（ts）、ハービー・ハンコック（p）、ロン・カーター（b）、トニー・ウィリアムス（ds）で、『セヴン・ステップス・トゥー・ヘヴン』の5月セッションに始まるクインテットです。尺の関係で「チョッパヤ」の演奏を選んで編集したものがこの『フォア＆モア』、バラード演奏主体に選曲したものが同じコロムビアから出ている『マイ・ファニー・バレンタイン』です。この2枚、どちらがいいかと訊かれれば、まずたいていの人は『フォア＆モア』だと答えるぐらいにチョッパヤ曲の高揚感や疾走感は尋常でない。1曲目 "So What" にしても2曲目 "Walkin'" にしてもそれ以前のマイルスによるオリジナル演奏を考えるとまったく別の曲に仕上がっているようで、フシが違うよ、そもそもタイトルが違うよと言いたいほど。「ウォーキン」なんて全然「ウォーキン」じゃないわけです。トニーがとにかく凄い。突っかけ気味に連打することで、演奏自体を前へ前へと押しやっていきます。マイルスは「トニーと演るようになってから、音楽を高域で捉えられるようになった」と『自伝』に書いていますが、たしかにそれまでのような抑制したプレイではなく、高音を連発していきます。またテンポやリズムが自由に変化するのですが、本当に自由だったらしく、「予め決めておいたわけではない」とジョージ・コールマンは述べています。この結果、『カインド・オブ・ブルー』ではまだまだソロ回しに終始していた「ソー・ホワット」などのモード曲が、真の意味で解放され自由なインタープレイを導入することが可能になったわけです。</p>
<p>3曲目の "Joshua" は『セブン・ステップス』でも演奏されたフェルドマンの曲ですが、リズムの変化はますます奔放になり、テンポを自由に動かしながら突き進んでいく演奏に、このグループの実力が表れています。5曲目の "Four" にしても6曲目 "Seven Steps to Heaven" にしても、その疾走感は変わりなく、迫力満点です。</p>
<p>最後の "There Is No Greater Love" だけはスタンダードでテンポもミディアムですが、マイルスの吹き方は以前とは明らかに違って、高域の多用、音の自由な選択、あえて伝統的なフレージングをはずして掻き鳴らすような奏法になっています。ただ唯一変わらないのはトランペットの音色で、『ミュージングス・オブ・マイルス』の "A Gal in Calico" と全く変わっていないことに驚かされます。</p>
<p>完成されたものに安心するのではなく、つねに挑戦し続けるマイルスの姿をよく表したアルバムだと思います。</p>
<p>「あとは全速力で駆け抜けるのみ」　---ジョン・エフランド</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0009V9312&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/09/24227.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/09/24227.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Miles Davis: Seven Steps to Heaven (Columbia)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 16 Sep 2007 13:50:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Hancock, Herbie]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>
		<category><![CDATA[Williams, Tony]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php</guid>
		<description><![CDATA["Seven Steps to Heaven"(「天国への７つの階段」)は、てっきりマイルスの作曲だと思っていたら、ヴィクター・フェルドマンの作曲と知って驚きました。マイルスの曲としては "Milestones" と並んで、心が広々と大空に拡大していくような曲想で、特に気に入って]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51glogax-nl__aa240_.jpg' alt='Seven Steps to Heaven' class="jack" /></p>
<p>"Seven Steps to Heaven"(「天国への７つの階段」)は、てっきりマイルスの作曲だと思っていたら、ヴィクター・フェルドマンの作曲と知って驚きました。マイルスの曲としては "Milestones" と並んで、心が広々と大空に拡大していくような曲想で、特に気に入っていた曲だからです。確かに、「マイルストーンズ」の時点でモーダルな曲になっているのに対して、「天国への七つの階段」はコーダルな曲で、サビなんか三度も転調しています。ライナーのクレジットだけでなく『自伝』にも「フェルドマンの持ってきた曲」と書かれているので気づいたというわけです。</p>
<p>アルバム『セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン』はこの曲の他、マイルスがスタジオ録音でスタンダード物をやった最後のアルバム、そしてハービー-ロン-+トニーが一堂に会した最初のレコーディングとして有名です。セッションは2つ。63年の4月と5月のもので、4月はロサンゼルス、5月はニューヨークでの録音です。さらにメンバーが違い、4月はヴィクター・フェルドマン(p)、ロン・カーター(b)、フランク・バトラー(ds)、5月はジョージ・コールマン(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)となります。この2つのセッションを交互に並べているのがこのアルバムです。</p>
<p>1曲目の "Basin Street Blues" は4月。サッチモも吹き込んでいる古い曲ですが、ここでの演奏は新しい。カデンツァから始まって、リズムがインテンポになってコーラスに入ってもなかなかメロディーを出さない。小出しにしている。「あれなんだっけ？」と思っているとフェイクされて、煙に巻かれる。中盤（5分を過ぎたあたり）でやっと丸々メロディーが出てきて納得するという仕掛け。このパターン、実はキースがスタンダーズでよくやっているパターンなのですが、元はマイルスだったんですね。フェルドマンのピアノも快適にスイングし、フランク・バトラーの「古めかしさ」と調和しています。現代若手4ビートが古い曲をやるときのお手本にもなっていそうな名演です。</p>
<p>2曲目の "Seven Steps to Heaven" は5月のセッション。上にも書いたように、広々とした曲想の上をマイルス、ジョージ・コールマン、ハービーがソロを取っていきますが、それを支えているトニーのドラミングがすでに凄いことにも驚かされます。45年生まれですからこの時わずか18歳！この曲、フェルドマンの作曲ということで4月のロス・セッションでも吹き込まれたのですが、ボツになり、改めてこのメンバーで吹き込んだそうです。</p>
<p>3曲目の "I Fall in Love to Easily" は、伝統的というかマイルスによるバラード演奏の典型のようなナンバーですが、プレスティッジ時代よりもずっと音の選択が広がっていて、やはり時代の違いを感じさせます。フェルドマンのソロもマイルスのコンセプトに合わせて新しい感じで弾いています。</p>
<p>4曲目 "So Near, So Far" はかなりてこずったらしく、最初4月のロス・セッションで吹き込んでも上手く行かず、5月のNYセッションで吹き込んだうちのリハーサル・テイクの方。本テイクはやはり間違った音だらけで使い物にならなかったということだそうです。確かにドラムに過重な負担を強いるアレンジですが、トニーがこれをこなしていることに驚かされます。</p>
<p>5曲目の "Baby, Won't You Please Come Home" は20年代からビックス・バイダーベックなどが賑々しく演奏してきた曲ですが、マイルスは最初バラードと間違うばかりにテンポを落としてヴァース（もともとあったのか、マイルスがカデンツァ風に付け加えたのか）から吹き始め、その後もマイルスがライブでよくやるようにテンポを動かしながら演奏を続けていきます。</p>
<p>ラスト曲の "Joshua" もフェルドマンの曲ですが、やはり5月のNYセッションでの吹き込みを採用。激しい転調と4/4から3/4へと変化するなど、トリッキーな難曲ですが、全員自然な演奏を繰り広げています。</p>
<p>このアルバムを丹念に聴いていけば、4月から5月へのたった1ヶ月でマイルスのやりたかったことがより明確化していく過程に気づきます。またヴィクター・フェルドマンという有能なミュージシャンが、ツアーの誘いを断ってくれたためにハービーへと繋がり、最強の第2次黄金カルテットに至ることを考えると、不思議な気持ちになるアルバムです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000HBK1VU&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php" />
	</item>
		<item>
		<title>Charlie Parker: Swedish Schnapps (Verve)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 31 Aug 2007 10:07:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Dorham, Kenny]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[Parker, Charlie]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php</guid>
		<description><![CDATA[パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが With Strings。これを買った頃は、]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/swedish.jpg' alt='Swedish Schnapps' class="jack" /></p>
<p>パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2413.php">With Strings</a></em>。これを買った頃は、途中で出てくるオーボエやハープなんかにも耳を傾けていましたが、それでも徐々にパーカーのラインを聴き取ることができるようになり、"April in Paris", "Summertime", "Just Friends" などを好んで聴いていました。気をよくして次に買ったのが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2007/07/2073.php">On Dial Vol. 1</a></em> です。たぶん帯のフレーズを読んで買ったのでしょう、驚きました。16曲入っていると思って買ったら同じ曲が出てくるわ出てくるわ、そう｢別テイク｣です。CD時代ならスキップで飛ばしたりプログラム再生できますが、LPだとそうも行きません。ジャズを聴き始めた頃なので訳も分からず、ライナーノーツを読むと「テイクごとにアドリブ・フレーズの全く違うところが驚きだ！｣などと書いてあるわけですが、こっちとしては「3曲も同じ曲が続くところが驚きだ！」なわけです。「途中で切られた曲が出てくるのはもっと驚きだ！｣なわけです。</p>
<p>おまけに連続攻撃が終わって、1曲ずつ違う曲が入っていると思い安心したら、これが｢ラバーマン・セッション｣。聴いていて「え゛ーっ！」となります。なんか陰鬱で辛そうな演奏が4曲も続いているのですから。今の耳で聴けば、パーカーが何をやっているのか、テイクごとにどう違ってどう優れているのか、｢ラバーマン・セッション｣がどれほど天才の不思議さを伝えているのか、などなど理解できるわけですが、当時としてはさっぱり、「意味わかんねぇ」とはこのことでした。「変なレコード掴んじゃったなぁ」というのが正直な感想です。</p>
<p>次に買ったのが今日紹介する <em>Swedish Schnapps</em> でした。油井先生が「ヴァーヴのバードはダメだと言うが、『スウェディッシュ・シュナップス』や『ナウズ・ザ・タイム』を聴いてみたまえ。素晴らしいから」と何かで書いていたので買い求めたわけです。本当は「ヴァーヴのバードはダメだ」と言われていることすら知らなかったのですけれどね。</p>
<p>このアルバムはブルースが多く吹き込まれている点と、マイルス入りのセッションが聞ける点が特色です。</p>
<p>1曲目 "Si Si" はFのブルース。ソロ1コーラス目のGm7-C7のところで、典型的なパーカーの節回しが炸裂します。2,3曲目の "Swedish Schnapps" はB♭循環。3曲目（別テイク）のサビの部分で優れたアドリブが聴けます。ジョン・ルイス(p)も味のあるソロを取っています。4,5曲目 "Back Home Blues" はCのブルース。ここでも1コーラス目のトゥーファイブで入念な節が聴けます。パーカーのソロは5曲目(別テイク)のほうがよいような気もしますが、ちょこっととちっているのでお蔵入りされたのでしょう。6曲目の "Lover Man" は、あの「ラバーマン・セッション」から5年。今回は見違えるようによくなったかというと、不思議なものでなんとなくぎこちない。エンディングはパーカーがたまにやるクラシック音楽のパロディーです。</p>
<p>7曲目はCDだと "Blues for Alice" ですが、LPではB面1曲目の "Au Privave" でした。CDで7曲目に来たのは、この曲が上の6曲と同じ51年8月8日のセッションだからで、正しい順番に戻したといえるでしょう。 "Blues for Alice" はFのブルースで、パーカーの中では比較的遅めの160です。これは "Billie's Bounce" と同じぐらいなので、B♭7のところで上のルートから下のルートまでダラララと落ちていく、典型的な手癖フレーズが出ています。</p>
<p>8,9曲目が "Au Privave" でFのブルースです。ここから51年1月17日のマイルス入りのセッション。これも名作でマイルスもなかなか張り切ったソロをとっています。10,11曲目の "She Rote" は｢アウト・オブ・ノーウェア｣のコードを使ったオリジナル。ミュートのマイルスが優れています。若きマイルスの代表的なミュートソロといえます。</p>
<p>12曲目の "K.C. Blues" はかなりゆっくりとレイドバックした感じのCのブルース。K.C.とは｢カンザスシティー｣のこと。マイルスのぎこちないソロを挟んで、パーカーが自由自在にソロを繰り広げます。13曲目 "Star Eyes" はスタンダード。こういうスタンダード曲のテーマ解釈は、まさに「ウィズ・ストリングス」を彷彿とさせます。自由に崩しながらテーマを吹いたあと、マイルス、ウォルター・ビショップのソロが続き、再び自由に崩したパーカーによるテーマ演奏が聴けます。</p>
<p>CDだとここに "Segment", "Diverse", "Passport (1 &#038; 2)" が追加されますが、この4曲が共に2ホーン(アルトとペット)のクインテット編成で、これが加わることで｢ヴァーヴのクインテットが網羅される」という事情から追加されたわけです。 "Segment" と "Diverse" は同じ曲のテイク違い。逆に "Passport" は1と2になっていますがまったく別の曲で、1がブルース、2は循環です。｢別テイク｣などと書いているサイトがありましたが、間違いです。</p>
<p>セッションデータはパーカーに加えて、1-7がレッド・ロドニー(tp)、ジョン・ルイス(p)、レイ・ブラウン(b)、ケニー・クラーク(ds)で1951年8月8日、8-13がマイルス(tp)、ウォルター・ビショップ(p)、テディー・コティック(b)、マックス・ローチ(ds)で51年1月17日です。追加曲(14-17)はケニー・ドーハム(tp)、アル・ヘイグ(p)、トミー・ポッター(b)、マックス・ローチ(ds)で、49年5月5日の吹き込みです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00008K75N&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php" />
	</item>
		<item>
		<title>マックス・ローチを悼んで</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php</link>
		<comments>http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 19 Aug 2007 13:52:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>
		<category><![CDATA[雑記]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php</guid>
		<description><![CDATA[［ニューヨーク　１６日　ロイター］　テンポの速い「ビバップ」スタイルでジャズに改革を起こした米ドラム奏者のマックス・ローチさんが１５日、当地で亡くなった。８３歳だった。ジャズ専門の音楽レーベル、ブルーノ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<blockquote><p>［ニューヨーク　１６日　ロイター］　テンポの速い「ビバップ」スタイルでジャズに改革を起こした米ドラム奏者のマックス・ローチさんが１５日、当地で亡くなった。８３歳だった。ジャズ専門の音楽レーベル、ブルーノート・レコードが１６日に明らかにした。同氏の死因については公表しなかった。</p>
<p>　ローチさんは、１９４０年代後半─１９５０年代前半にかけてのビバップ隆盛期にジャズにおけるドラムの位置付けを新たに定義し、英雄的存在となった。</p>
<p>　同社スポークスマンによると、ビバップが登場前のジャズは、主にダンスホールで演奏されるスイングミュージックとされ、ドラムはバンドの拍子取りと位置付けられていたが、ローチさんが拍子取りからシンバルへとドラムの役割を変え、ドラムがより前面に出て重要な役割を担うようになった。また、その過程でジャズは一般的なダンスミュージックからクラブで鑑賞するより芸術的なものにシフトしたという。</p>
<p>　ローチさんはまた市民活動家としても知られ、これまでに奴隷制度や人種差別問題を提起した曲も作ってきた。（<a href="http://news.livedoor.com/article/detail/3272226/">ロイター</a>）</p></blockquote>
<p>ジャズの巨星がまた一つ落ちてしまいましたが、パーカーのダイアル、サボイ時代からドラムを叩いている人ですから天寿を全うしたと言えるのではないでしょうか。バド・パウエルの名作の数々もローチの太鼓だったし、『サキコロ』をはじめとしたロリンズの諸作、そしてクリフォード・ブラウンとの双頭クインテットなど50年代のジャズを強力に支えたドラマーでした。Blue Noteの歴史を扱ったDVD『ブルーノート物語』では、老いて関西芸人のような好々爺に見えるローチ晩年の姿を見ることができますが、本当は人種闘争の闘士なんですね。非常に面白いエピソードを紹介しているブログ記事を見つけました。</p>
<p><a href="http://jazzy-bounce.seesaa.net/article/51758588.html">マックス・ローチにまつわる話（Jazzジャズ・Jazzy Bounce)</a></p>
<p>公民権運動時代のミュージシャンはミンガスにしても、アルバート・アイラーにしてもここで語られているようなエピソードがありますね。やはり当時の人種問題というのは部外者には窺い知れぬほど根深いものだったのでしょう。</p>
<p>晩年はバークレーで教鞭をとっていたと思います。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00005GIL1&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
	<xhtml:link rel="alternate" media="handheld" type="text/html" href="http://jazz.fukao.info/2007/08/19142.php" />
	</item>
	</channel>
</rss>

<!-- Performance optimized by W3 Total Cache. Learn more: http://www.w3-edge.com/wordpress-plugins/

Served from: jazz.fukao.info @ 2012-02-07 22:09:08 -->
