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	<title>jazz.fukao.info &#187; alto sax</title>
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	<description>&#34;Louis Armstrong, Charlie Parker.&#34; (Miles Davis summarizing the history of jazz)</description>
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		<title>Phil Woods: Woodlore (Prestige)</title>
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		<pubDate>Sun, 11 Nov 2007 10:58:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Woods, Phil]]></category>

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		<description><![CDATA[フィル･ウッズはヨーロッパ･リズム･マシーン時代のギラギラとしてメタリックというかメカニカルな吹き過ぎ感が強烈に印象に残っていて、一時期敬して遠ざけていました。その後、『ビッグ･コミック･オリジナル』と]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/woodlore.jpg' alt='woodlore' class="jack" /></p>
<p>フィル･ウッズはヨーロッパ･リズム･マシーン時代のギラギラとしてメタリックというかメカニカルな吹き過ぎ感が強烈に印象に残っていて、一時期敬して遠ざけていました。その後、『ビッグ･コミック･オリジナル』というマンガ誌に連載されていた「風の大地」というゴルフマンガを読むでもなく眺めていたら、なんだかフィル･ウッズっぽい白人アルティストが取り上げられていて（バド･シャンクっぽくもあるんですが）一回腰をすえて聴いてみようという気になりました。初期から中期、そして近作まで聴いてみましたが、自分にとってツボだったのはやはり、若い頃の作品、とりわけ、『ウォーム･ウッズ』や『ウッドロア』、『スガン』などでした。アート･ペッパーほど情感を絡ませず、かといってリー･コニッツのように高踏的で超俗的でもないアルトです。程よい情感と、程よい哀愁、程よいブルース･フィーリングと優れた楽器のコントロールといった印象で、そつがないというのか駄作がない印象です。</p>
<p>今日取り上げる『ウッドロア』は1955年11月25日のセッション、ウッズ24歳の時です。メンバーはウッズ(as)の他、ジョン･ウィリアムス(p)、テディー･コティック(b)、ニック･スタビュラス(ds)という編成で、若きウッズがワンホーンでのびのびと吹いたアルバム。</p>
<p>1曲目でタイトル･チューンの "Woodlore"。ウッズのオリジナル曲で、軽快なミディアム･テンポ。流れるようなテーマ演奏から、ブレイクを経てアドリブに突入すると「パーカー･フレーズ」を分かりやすく溶け込ませながらのプレイ。続いてジョン･ウィリアムスによるピアノ･ソロは左手が活躍するブギウギスタイルで面白くなっています。そのあとはアルト対ドラムの4バースになりエンディング。</p>
<p>2曲目のバラード、"Falling in Love All Over Again" では、蕩けるようなウッズのアルト･サウンドが聴けます。冒頭からグリッサンドをかけたオフ･ピッチの音色で惹きつけ、華麗なキーワークでしっとりと歌い上げる。ピアノが手数の多いタイプですが、ここではアルトを鼓舞するように上手くマッチしています。エンディング処理は「上手い！」の一言。</p>
<p>3曲目は "Be My Love"。ルー･ドナルドソンも取り組んだスタンダードで、聴き比べてみるのも面白いかも。この曲はアップテンポで賑やかにやっても哀愁が含まれている曲。ルーには確かに哀愁がありますが、ウッズの哀愁はただ事ではない。パーカーのフレージングを混ぜ込みながら、翳りのあるフレージングが光っています。ピアノもバップ語法から少しずれた独自性のあるソロを取っています。再び4バースを経てテーマに戻って終わり。</p>
<p>4曲目 "On a Slow Boat to China" はロリンズの名作が光りますが、結構古い曲。ロリンズが悠然とリズムに後ろから乗っていくのに対して、ウッズは突っかけ気味に吹きます。アドリブに突入してもそのまま疾走。それでいて構成はしっかり考えられているところがさすがです。</p>
<p>5曲目は "Get Happy"。チョッパヤです。リフの畳みかけが多いもののバップの醍醐味を感じさせ、レコーディング時間の限界までといった感じでコーラスを重ねます。バリバリ吹くパーカー直系の面目躍如です。</p>
<p>ラストはオリジナル、といってもブルースの "Strolling with Pam"。ウッズのブルース･プレイの典型的な演奏となっています。</p>
<p>CDになって別テイクが追加されましたが、別テイクなのでここでは触れません。</p>
<p>ウッズ青春の輝きを捉えた名アルバムです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000SLI8DW&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Miles Davis: Milestones (Columbia)</title>
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		<pubDate>Thu, 20 Sep 2007 14:49:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Adderley, Cannonball]]></category>
		<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[『天国への七つの階段』の記事でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかっ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/milestones.jpg' alt='Milestones' class="jack" /></p>
<p><a href="http://jazz.fukao.info/2007/09/16194.php">『天国への七つの階段』の記事</a>でも書いたとおり、「マイルストーンズ」という曲の大空に広がっていくような解放感が好きです。アルバム名も文字通り『マイルストーンズ』。「里程標 (mile-stones)」と「マイルスのサウンド (miles-tones)」がかかった、洒落のあるネーミングです。58年の吹き込みで、コルトレーン、キャノンボール、ザ・リズムセクションのセクステット編成。</p>
<p>まずジャケットがよい。ペットをしっかり握って、クッとこちらを睨むように「どうだ！」という目つきで写っているマイルスが素晴らしい。彼が新たな一里塚を踏破した自信と、自らのサウンドを確立した確信が現われています。</p>
<p>1曲目 "Dr. Jekyl" はジャッキー・マクリーンの曲。ハード・バップ期に流行った「ペック」という奏法をモチーフにした曲想です。ペックについては、<a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2641.php">以前の記事</a>で扱っていますが、鳥が啄ばむ（ペック）ような感じの短いリフの積み重ねのことです。これは意外と保守的な演奏。つまりコードを重視した感じです。ところが2曲目 "Sid's Ahead" になると事情は変わります。「ウォーキン」をぱくったようなマイルス作曲のブルースですが、バップのようなブルース演奏を期待していると驚かされます。私自身最初聴いた時はなんだか分かりませんでしたが、何度も聴くうちに、これは「モード」に対する挑戦なんだと分かってきました。調性感を犠牲にしたために、浮遊したような安定感のない、悪くいえば不安を掻き立てるようなソロが続きます。実際にはまだ「モード」そのものではなく、テンションをわざと入れていくようなアプローチなんです。ここでのバックのピアノはマイルスだと言われています。</p>
<p>3曲目の "Two Base Hit" はディジー・ガレスピーの名曲で、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズが大活躍しています。そして4曲目、タイトル曲の "Milestones" です。疾走するようなAメロと叙情性すら感じさせるBメロ。先発のキャノンボールは、畢生の名ソロです。続くマイルスのソロも、アルバム裏面の解説にある通り「ビックス・バイダーベック以来、もっとも美しいミュート・ホーン奏者（マイルスのこと）をフィーチャーしている」といえる美しく、はかなさを感じさせる名演。コルトレーンはもう少し行数が長くないとまとまらないかなといった感じです。ピアノのレッド・ガーランドは、まさに彼の限界というべきか、バッキングのつけ方に戸惑っている感じで中途半端です。</p>
<p>このガーランドが「マイルストーンズ」で不完全燃焼の仇を討つ、あるいは憂さを晴らすかのように、ビバップ全開でトリオ演奏をしているのが、5曲目の "Billy Boy"。最後はモンクの名曲 "Straight No Chaser"。ここで、面白いことが分かります。このセッションの途中で、レッド・ガーランドがカンカンに怒って帰ってしまい、そのため2曲目の「シッズ・アヘッド」でマイルスがピアノを弾く羽目になったと『自伝』にありましたが、「ストレイト・ノー・チェイサー」で弾くガーランドのピアノソロの後半は、パーカーの元でやっていた若い頃のマイルスのたどたどしいソロ（『サヴォイ』の「ナウズ・ザ・タイム」）をそのままコピーしたものです。これは嫌味でやったとしか思えません。タッチも乱暴で開き直ったように響きます。1ヶ月前のこの時点ですでに二人のカクシツというかカクチクはあったようです。本当の「喧嘩セッション」は、実はこちらなのです <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p>歴史的名盤『カインド・オブ・ブルー』の直前に聳え立つ名作。比べてみるとずっと不完全ですが、その不完全さとそれゆえの力強さが逆に魅力になる一枚でもあります。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00092QUGM&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<item>
		<title>Mal Waldron: Left Alone (Bethlehem)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/14190.php</link>
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		<pubDate>Thu, 13 Sep 2007 15:08:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[McLean, Jackie]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Waldron, Mal]]></category>

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		<description><![CDATA[死者を悼む歌をエレジー(elegy)といいます。英語で書かれた3大エレジーと言えば、トマス･グレイの "Elegy Written in a Country Churchyard"(「墓畔の悲歌」）, アルフレッド･テニスンの In Memoriam（「イン・メモリアム」）, そしてホイットマンの "When Lilacs Last in the Dooryard Bloom'd"（「ライラック・エレジー」）ですが]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/41pafd663kl__aa240_.jpg' alt='Left Alone' class="jack" /></p>
<p>死者を悼む歌をエレジー(elegy)といいます。英語で書かれた3大エレジーと言えば、トマス･グレイの "Elegy Written in a Country Churchyard"(「墓畔の悲歌」）, アルフレッド･テニスンの <em>In Memoriam</em>（「イン・メモリアム」）, そしてホイットマンの "When Lilacs Last in the Dooryard Bloom'd"（「ライラック・エレジー」）ですが、ジャズの3大エレジーといえばなんでしょう？私が思うには、「ジャンゴ」「クリフォードの思い出」そして「湯の町エレジー」です。まあ、最後のは冗談ですが、この前の授業で英米文学3大エレジーの話をしていて、「ライラック・エレジー」の代わりに「湯の町エレジー」といったらノートに取っている学生がいて慌てました。近江俊郎を知る学生も今はいないんですね。実際には何がふさわしいでしょうか？「バディー・ボールデンの思い出」("I Thought I Heard Buddy Bolden Say")なども味わい深い名曲ですが、前二つほどポピュラーでもないし、取り上げられる機会も少ない。"He Loved Him Madly" もその後頻繁に取り上げられている曲ではないし、"The King Is Gone" にもそれほどのポピュラリティーがあるとは思えないわけです。</p>
<p>むしろ、アルバム一体としては、今日取り上げる『レフト・アローン』がビリー・ホリデイへの追悼盤として著名であり、「レフト・アローン」という曲もしばしば取り上げられるので、3大エレジーの一角に食い込ませてもいいのではないかと思います（って、ジャズ3大エレジー論争なんてないのですが）。ただこの曲は、ビリーへの追悼曲ではなく、ビリーの生前に書かれた曲である点でいまひとつしっくりこない。さらに驚いたことにAmazonのレビューを見ていたら、「レフト・アローン」のセッションもビリー存命中のものだったという記事があって（2曲目以降のトリオ演奏は死後ですが）、このレビュアーが日時を捏造する必然性も全くないのでおそらく本当だとすると、ますますこれがエレジーでいいのかという疑念は強くなります。が、まあいいでしょう。枕なんですから <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_cool.gif' alt='8)' class='wp-smiley' /> </p>
<p>このアルバムの冒頭1曲目にしてタイトル曲の「レフト・アローン」。とても哀愁たっぷりの魅力的な演奏です。リーダーはマル・ウォルドロンですが、ビリーのパートをアルトで吹くジャッキー・マクリーンが全部持っていってしまいました。『サムシング・エルス』の「枯葉」みたいです。非常に人気の高いアルバムですが、こうも人気が高いと「人の知らないことを知ったかぶりする快感」に支配されがちのジャズファンの中には色々とけちをつける人が出てきます。いわく、「日本人好みの曲想だ」。自分がアメリカ人になったつもりで書いています。いわく、「軟弱マクリーンだ」。フリーでも聴いていてください。いわく、「盤が磨り減る前に飽きる」。SPと違ってLPが磨り減ったの見たことないんですが、針圧間違えていませんか？</p>
<p>2曲目 "Cat Walk" は1曲目の陰に隠れていますがなかなかの名演。特にベースのジュリアン・ユーエルが頑張ってウォーキング・ベースにソロに活躍します。ただA面3曲目以降はあまりピンと来る演奏がなくて残念。でも冒頭2曲の魅力で充分です。</p>
<p>ちなみに、冒頭で述べた3大エレジーのうち、テニスンの『イン・メモリアム』は学友の死を悼んだ詩であり、ホイットマンの「ライラック・エレジー」はリンカーンの死を悼んだエレジーです。</p>
<p>Amazonのユーズドではとんでもない値段をつけているので買う必要はないです。いずれすぐに再発されます。下のリンクは「録音日時の問題」が指摘されているレビューが乗っているので貼りました。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00004YR36&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>Jackie McLean: Swing, Swang, Swingin&#039; (Blue Note)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/09/11179.php</link>
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		<pubDate>Mon, 10 Sep 2007 16:56:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[McLean, Jackie]]></category>

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		<description><![CDATA[ジャッキー・マクリーンはいつもピッチが怪しく、そこが魅力といえば魅力だったのに、晩年に固め打ちで出してきた新作ではピッチが正しくなっていて驚きました。サックスの師匠に訳を伺うと、アンブシュアを矯正したと]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/315hjccrpjl__aa192_.jpg' alt='Swing Swang Swingin' class="jack" /></p>
<p>ジャッキー・マクリーンはいつもピッチが怪しく、そこが魅力といえば魅力だったのに、晩年に固め打ちで出してきた新作ではピッチが正しくなっていて驚きました。サックスの師匠に訳を伺うと、アンブシュアを矯正したとの答え。サックス教室の生徒ならまず最初にやるアンブシュアの矯正を晩年までして事なかったということに驚きました。もっとも、マクリーンはなんとなくいつまでも少年のイメージが強く、マイルスの『自伝』を読んでも、いつも泣いているか、悄気ているか、拗ねているんじゃないかと思えるほど。そんな彼だから、晩年にやっとアンブシュアを矯正したというのも微笑ましいエピソードではあります。しかし、例えばプレスティッジの『4, 5, &#038; 6』などピッチがずれ過ぎて「ワンワン｣という唸りが発生するところがあって聴いていて辛いです。</p>
<p>今回紹介する『スイング・スワング・スインギン』でもピッチの怪しさは満載ですが、聴いていて辛いというほどではありません（当然ですが）。このアルバムは1959年自己名義でブルーノートに吹き込んだ3回のセッションのうち最後のもので、初めてのワン・ホーン物です。リズム陣はウォルター・ビショップ(p)、ジミー・ギャリソン(b)、アート・テイラー(ds)。最後のオリジナル曲を除いてはスタンダードとジャズ曲で構成されていることも特筆すべき点です。</p>
<p>1曲目は "What's New"。後にコルトレーンが『バラード』の中でしんねりむっつりとやりますが、マクリーンは対照的にハキハキと気持ちのよい演奏をしています。冒頭で一瞬レベルがオフった感じになりますが、おそらく録音の問題でしょう。テーマからソロに入り1コーラスやった後、ウォルター・ビショップのソロもよく歌っています。マクリーンの後ソロは冒頭でパーカーの手癖フレーズを出したり、ファナティックに上がった後タメながら下がっていく例のマクリーン節を全開にして盛り上がっています。このアルバムを象徴するような名演です。</p>
<p>2曲目 "Let's Face the Music and Dance" はアービング・バーリンの曲で、歌ではナット・キング・コールが有名です。マイナーから入っていってメジャーに抜けていく曲想で、マクリーンは速めのテンポでマイナーに傾いた感じのソロを取っています。ウォールターのソロもバドのフレーズを引用したりして乗りに乗っています。時計を逆回ししてパーカーのヴァーヴ時代に戻ったかのようです。</p>
<p>3曲目 "Stablemates" はベニー・ゴルソンの曲で、ジャズ曲としてはスタンダードの地位を得たともいえる名曲です。マイナーで哀愁に満ちた曲がマクリーンにぴったりで名演となっています。</p>
<p>4曲目の "I Remember You"。パーカーが「コンファメ・セッション」で吹き込んだワン・ホーンにもある曲で、パーカーに対するオマージュとなっています。テーマなどなんの衒いもなくパーカー風に吹ききっているところなんかむしろ潔くて素晴らしい。</p>
<p>5曲目はコール・ポーターの "I Love You"。6曲目はオスカー・ハマースタイン二世の "I'll Take Romance"。どちらも張り切った演奏が聴けます。</p>
<p>最後の "116th and Lenox" だけがオリジナルですがブルースです。116丁目レノックス街とはハーレムの街の名前で、マクリーンが生まれ育った街のことだそうです。</p>
<p>マクリーンど真ん中の名盤です。最近日本盤CDが再発されました。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000PDZPMU&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>Charlie Parker: Swedish Schnapps (Verve)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/31163.php</link>
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		<pubDate>Fri, 31 Aug 2007 10:07:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Dorham, Kenny]]></category>
		<category><![CDATA[Lewis, John]]></category>
		<category><![CDATA[Parker, Charlie]]></category>
		<category><![CDATA[Roach, Max]]></category>

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		<description><![CDATA[パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが With Strings。これを買った頃は、]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/swedish.jpg' alt='Swedish Schnapps' class="jack" /></p>
<p>パーカーを聴くならなにから聴いたらいいかという質問はよく出るものですが、自分の場合を振り返ってみると次のような順番で求めていきました。最初に買ったのはこのブログでも散々触れていますが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2006/05/2413.php">With Strings</a></em>。これを買った頃は、途中で出てくるオーボエやハープなんかにも耳を傾けていましたが、それでも徐々にパーカーのラインを聴き取ることができるようになり、"April in Paris", "Summertime", "Just Friends" などを好んで聴いていました。気をよくして次に買ったのが <em><a href="http://jazz.fukao.info/2007/07/2073.php">On Dial Vol. 1</a></em> です。たぶん帯のフレーズを読んで買ったのでしょう、驚きました。16曲入っていると思って買ったら同じ曲が出てくるわ出てくるわ、そう｢別テイク｣です。CD時代ならスキップで飛ばしたりプログラム再生できますが、LPだとそうも行きません。ジャズを聴き始めた頃なので訳も分からず、ライナーノーツを読むと「テイクごとにアドリブ・フレーズの全く違うところが驚きだ！｣などと書いてあるわけですが、こっちとしては「3曲も同じ曲が続くところが驚きだ！」なわけです。「途中で切られた曲が出てくるのはもっと驚きだ！｣なわけです。</p>
<p>おまけに連続攻撃が終わって、1曲ずつ違う曲が入っていると思い安心したら、これが｢ラバーマン・セッション｣。聴いていて「え゛ーっ！」となります。なんか陰鬱で辛そうな演奏が4曲も続いているのですから。今の耳で聴けば、パーカーが何をやっているのか、テイクごとにどう違ってどう優れているのか、｢ラバーマン・セッション｣がどれほど天才の不思議さを伝えているのか、などなど理解できるわけですが、当時としてはさっぱり、「意味わかんねぇ」とはこのことでした。「変なレコード掴んじゃったなぁ」というのが正直な感想です。</p>
<p>次に買ったのが今日紹介する <em>Swedish Schnapps</em> でした。油井先生が「ヴァーヴのバードはダメだと言うが、『スウェディッシュ・シュナップス』や『ナウズ・ザ・タイム』を聴いてみたまえ。素晴らしいから」と何かで書いていたので買い求めたわけです。本当は「ヴァーヴのバードはダメだ」と言われていることすら知らなかったのですけれどね。</p>
<p>このアルバムはブルースが多く吹き込まれている点と、マイルス入りのセッションが聞ける点が特色です。</p>
<p>1曲目 "Si Si" はFのブルース。ソロ1コーラス目のGm7-C7のところで、典型的なパーカーの節回しが炸裂します。2,3曲目の "Swedish Schnapps" はB♭循環。3曲目（別テイク）のサビの部分で優れたアドリブが聴けます。ジョン・ルイス(p)も味のあるソロを取っています。4,5曲目 "Back Home Blues" はCのブルース。ここでも1コーラス目のトゥーファイブで入念な節が聴けます。パーカーのソロは5曲目(別テイク)のほうがよいような気もしますが、ちょこっととちっているのでお蔵入りされたのでしょう。6曲目の "Lover Man" は、あの「ラバーマン・セッション」から5年。今回は見違えるようによくなったかというと、不思議なものでなんとなくぎこちない。エンディングはパーカーがたまにやるクラシック音楽のパロディーです。</p>
<p>7曲目はCDだと "Blues for Alice" ですが、LPではB面1曲目の "Au Privave" でした。CDで7曲目に来たのは、この曲が上の6曲と同じ51年8月8日のセッションだからで、正しい順番に戻したといえるでしょう。 "Blues for Alice" はFのブルースで、パーカーの中では比較的遅めの160です。これは "Billie's Bounce" と同じぐらいなので、B♭7のところで上のルートから下のルートまでダラララと落ちていく、典型的な手癖フレーズが出ています。</p>
<p>8,9曲目が "Au Privave" でFのブルースです。ここから51年1月17日のマイルス入りのセッション。これも名作でマイルスもなかなか張り切ったソロをとっています。10,11曲目の "She Rote" は｢アウト・オブ・ノーウェア｣のコードを使ったオリジナル。ミュートのマイルスが優れています。若きマイルスの代表的なミュートソロといえます。</p>
<p>12曲目の "K.C. Blues" はかなりゆっくりとレイドバックした感じのCのブルース。K.C.とは｢カンザスシティー｣のこと。マイルスのぎこちないソロを挟んで、パーカーが自由自在にソロを繰り広げます。13曲目 "Star Eyes" はスタンダード。こういうスタンダード曲のテーマ解釈は、まさに「ウィズ・ストリングス」を彷彿とさせます。自由に崩しながらテーマを吹いたあと、マイルス、ウォルター・ビショップのソロが続き、再び自由に崩したパーカーによるテーマ演奏が聴けます。</p>
<p>CDだとここに "Segment", "Diverse", "Passport (1 &#038; 2)" が追加されますが、この4曲が共に2ホーン(アルトとペット)のクインテット編成で、これが加わることで｢ヴァーヴのクインテットが網羅される」という事情から追加されたわけです。 "Segment" と "Diverse" は同じ曲のテイク違い。逆に "Passport" は1と2になっていますがまったく別の曲で、1がブルース、2は循環です。｢別テイク｣などと書いているサイトがありましたが、間違いです。</p>
<p>セッションデータはパーカーに加えて、1-7がレッド・ロドニー(tp)、ジョン・ルイス(p)、レイ・ブラウン(b)、ケニー・クラーク(ds)で1951年8月8日、8-13がマイルス(tp)、ウォルター・ビショップ(p)、テディー・コティック(b)、マックス・ローチ(ds)で51年1月17日です。追加曲(14-17)はケニー・ドーハム(tp)、アル・ヘイグ(p)、トミー・ポッター(b)、マックス・ローチ(ds)で、49年5月5日の吹き込みです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00008K75N&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Miles Davis: Kind of Blue (Columbia)</title>
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		<pubDate>Sat, 18 Aug 2007 15:11:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Adderley, Cannonball]]></category>
		<category><![CDATA[Coltrane, John]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Evans, Bill]]></category>
		<category><![CDATA[Kelly, Wynton]]></category>
		<category><![CDATA[trumpet]]></category>

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		<description><![CDATA[学歴社会から実力社会になったほうがいいと、学歴どころか「学」のない人がたまにご高説を述べていらっしゃいますが、そうなった時に真っ先に消えていくのはご自身だと分かっているのでしょうか？学歴社会ならば安定し]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51atgwhl0pl__aa240_.jpg' alt='Kind of Blue' class="jack" /></p>
<p>学歴社会から実力社会になったほうがいいと、学歴どころか「学」のない人がたまにご高説を述べていらっしゃいますが、そうなった時に真っ先に消えていくのはご自身だと分かっているのでしょうか？学歴社会ならば安定したコースに乗っていけば、ある程度の保証があるのに対して、実力社会といったら、あんた、実力すらないあなたには厳しい社会だよ、と言いたいわけです。</p>
<p>などと思いっきり皮肉を言っていますが、このアルバムとどういう関係があるんでしょう？『カインド・オブ・ブルー』を語るとき、いわく「コード進行の呪縛に囚われていたジャズ界を解放した」、「バップの限界を打ち破りより自由な演奏をもたらした」などという紋切り型が横行していますが、これと上の図式とがよく似ているなと思ったわけです。バップが呪縛であってモードが解放というのは、ちょうど「学歴」という呪縛から「実力」という解放に向かうという神話の相似形です。確かにIII-VI-II-Vをなぞっていればそこそこ形になるバップに比べてモーダルな演奏というのは何でもありで自由ですが、何でもありすぎで、そこに本当の実力がないと単なるスケールの上下になってしまう。でも、本当に本物の、それこそ0から一瞬にして作曲できて手癖に陥らず、おまけに人に感動を与えられる人物なんていうのは限られていますからどういうことが起きるのか？結局、バップの時と同じく「らしいストックフレーズ集」なんかが出回って、それを必死で覚えて当てはめていくという、解放でもなんでもない結果に終わっています。</p>
<p>マイルス自身は『カインド・オブ・ブルー』を「失敗だった」といっています。これは紛れもない事実です。しかし世の中にはいったん褒めてしまった言葉を取り消せない人も多いらしくて、『自伝』の記述を全く無視して声高に自説を語って、最後は「いいからいいのである」などと寺島さん顔負けのトートロジーで言い切ってみたり、奥歯に物の挟まったような遠まわしな物言いで『自伝』そのものを貶してみたり、果ては「訳者の中山康樹の誤訳である」などと談じているので、てっきり原文をご存知がと思って尋ねたら梨の礫だったり、「ここまで言えるマイルスはやはり偉いのである、そうなのである」と話を微妙に逸らせたり、色々工夫しているわけです。</p>
<p>私の考えだと、これを「失敗作」と言ったマイルスが実際に狙っていたのは、例えば第2次黄金カルテットや『ビッチ』、あるいは『アガルタ』『パンゲア』のようにゆるゆるフォーマットの上に実力者が一堂に会してインタープレーを行うようなスタイルだったのではないかと思うわけです。その狙いに比べて、『カインド』は曲構造こそモーダルだけれど、結局順番にソロを回し、おまけにキャノンボールに至ってはトゥーファイブに分解してソロを組み立てていたりして、結局バップの延長線上に過ぎないと思ったんじゃないか？こう推測するわけです。ポリフォニックな展開を期待していたのに結局モノローグが羅列されていくだけの展開。この辺のことをマイルスは敢えて「失敗作」と厳しく批判していると思うのです。</p>
<p>このアルバムの魅力は一言で言うと気配・雰囲気です。ベースソロから徐々に立ち上がってくるイキフン。これに尽きると思います。そして、これまでのジャズのように結節点を目指してドミナント・モーションを展開させて句読点を打っていくのではなく、常に浮遊した感じでうねうねと彷徨っていくソロ。このあたりが素晴らしいと思うわけです。『カインド』から遅れること40年、グレゴリオ聖歌ブームが来たり、エンヤブームが来たり、ビョークが流行したり。改めてマイルスの先見性を立証しているのは事実だと思います。</p>
<p>ちなみに私も「ソー・ホワット」を一度セッションでやりましたが、DドリアンからE♭ドリアンに変わるところが分からなくて、ピアニストに目で合図してもらっていました <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_cool.gif' alt='8-)' class='wp-smiley' /> </p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000002ADT&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<item>
		<title>Art Pepper: The Art Pepper Quartet (Tampa)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/17139.php</link>
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		<pubDate>Fri, 17 Aug 2007 13:13:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Pepper, Art]]></category>

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		<description><![CDATA[アルバムのタイトルというのは重要なもので、いくら中身が名作であってもタイトルが凡庸だと食指が動かないことが多いものです。しかし、マイルスやその他何人かのミュージシャン、あるいはプロデューサーのように「ト]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51fr2s8v9fl__aa240_.jpg' alt='The Art Pepper Quartet' class="jack" /></p>
<p>アルバムのタイトルというのは重要なもので、いくら中身が名作であってもタイトルが凡庸だと食指が動かないことが多いものです。しかし、マイルスやその他何人かのミュージシャン、あるいはプロデューサーのように「トータル・コンセプト」を考えてアルバム作りをすることが比較的少なかったジャズ業界では凡庸な、というより区別のつきづらいタイトルを平気でつけているものが多い。以前に紹介した『バド・パウエルの芸術』も原題は <em>Bud Powell</em>。バド・パウエルの『バド・パウエル』ってのはいったいどういう料簡だ？と思うわけです。アルバム作りが丁寧だったBlue Noteにもハンク・モブレーの『ハンク・モブレー』というアルバムがあります。更に同じBlue Noteから『ハンク』というアルバムも出ていて、これらはもう凡庸を通り越して手抜き、努力目標の欠如を感じさせるほどです。しかし、ファンのほうはこれに対抗するために色々な手立てを尽くします。ハンク・モブレーの『ハンク・モブレー』に対しては、そのレコード番号1569をそのまま読んで「イチゴーロクキュー」と称してファンの間でコミュニケーションをとるわけです。</p>
<p>今回紹介するアート・ペッパーの <em>The Art Pepper Qaurtet</em> も同じく、特徴も個性もあったもんじゃないタイトルなので、ファンはこれを『タンパのペッパー』と呼び習わすことで意思疎通を図っているわけです。タンパ(Tampa)とはレーベル名。アート・ペッパーはタンパから2枚のアルバムを出していて、もう1枚は『マーティーペイチ・カルテット・フューチャリング・アートペッパー』といいます。</p>
<p>メンバーはアート・ペッパーのほかラス・フリーマン(p)、ベン・タッカー(b)、ゲイリー・フローマー(ds)、ワンホーンです。1曲目 "Art's Opus" は文字通り「アートの作品」。元歌は「君微笑めば」でしょうか、実に快適にスイングしています。2曲目のスタンダード "I Surrender Dear" はスローバラードとして演奏されることの多い曲ですが、やはりここでは快適なスイングナンバーとしてテンポ設定されています。これがなかなかよい。3曲目の "Diane" はアート・ペッパーの何番目かの奥さんで、薬中のペッパーの気をひくために自らも麻薬にのめりこみ、やがてガンに冒されて亡くなった人です。この頃はまだ恋人関係であったと思います。哀調あふれるバラード。4曲目 "Pepper's Pot" もアートのオリジナル。</p>
<p>そして5曲目 "Bessame Mucho"。これこそこのアルバムのハイライトで、多くの人を惹きつけている1曲です。原曲はもっとあっさりとした曲ですが、それを捏ねに捏ね、情緒纏綿、哀愁あふれるフレーズとおかずの嵐で見事な作品に仕上げているわけです。マイナーキーで日本人向きといわれますが、私もやはりこの演奏に見せられた口です。6曲目はブルース、7曲目のリフ曲 "Val's Pal" はどちらもペッパーのオリジナルです。</p>
<p>CDになって別テイクがドヤドヤと追加されましたが、上手いことに後ろにまとめてあるので、うるさく感じる人はプログラム再生で無視すればいいでしょう <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000000Z09&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>V-Disk All Stars Vol. 4: Bebop into Cool (Tokuma Japan)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/12129.php</link>
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		<pubDate>Sat, 11 Aug 2007 16:03:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Konitz, Lee]]></category>
		<category><![CDATA[Parker, Charlie]]></category>
		<category><![CDATA[tenor sax]]></category>
		<category><![CDATA[Thornhill. Claude]]></category>
		<category><![CDATA[Tristano, Lennie]]></category>
		<category><![CDATA[Young, Lester]]></category>

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		<description><![CDATA[Vディスクというレコードがあります。"V"とは "Victory" (勝利)の"V"で、第二次大戦中のアメリカの兵士慰問用レコードです。当然SPですが、当時としても割れやすいシェラックではなく、丈夫なビニライトを原料に使い、12インチだったそうです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/31scq96x0ql__aa240_.jpg' alt='Vdisk All Stars 4' class="jack" /></p>
<p>Vディスクというレコードがあります。"V"とは "Victory" (勝利)の"V"で、第二次大戦中のアメリカの兵士慰問用レコードです。当然SPですが、当時としても割れやすいシェラックではなく、丈夫なビニライトを原料に使い、12インチだったそうです。戦後、これが進駐軍から払い下げになったり兵隊が小遣い稼ぎに売り出したりしたため、ジャズファンが集めたそうですが、私の生まれる遥か前のことなので私自身は全く知りません。戦争とジャズということでいえば、亡くなった「岡倉の父さん」、藤岡琢也さんは戦時中憲兵の目を逃れて敵性音楽であった好きなジャズを聴くために押入れにもぐって聴き、それでも音が漏れるので割り箸の先に木綿針をつけてレコードに載せ、反対側を耳に当てて聴いたといいます。割り箸が耳に痛いので、最後は小指の爪を細長く針のように尖らせてレコードにかけ、親指を耳の穴に差し込んで骨伝導で聴いていたそうです。油井先生は九十九里で高射砲の射手をしていて、千葉沖から進入してくる米軍機に高射砲を浴びせながら、「とにかくベニー・グッドマンが乗っているといけないから、当たらないように撃った｣と講演会でおっしゃっていました。終戦とは日本のジャズとジャズマンにとっては一種の解放であり、それが気分として現代にまで続いていて、好戦的なジャズマンとかナショナリストのジャズマンというのが少ないのは、こういったわけなんです。</p>
<p>さて、そのVディスクですが、80年代に徳間によりテーマごとにLP化されて発売された時、ちょうどジャズに嵌り始めていた私も選びに選んでは少ない小遣いで購入しました。当時のLPの中に挟まっていたカタログが出てきたので、紹介します（クリックしてください、画像が拡大します)。</p>
<p><a href='http://jazz.fukao.info/img/v1.jpg' title='v-disk1'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v1.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='v-disk1' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v2.jpg' title='vdisk2'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v2.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" style="margin: 10px;" alt='vdisk2' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v3.jpg' title='vdisk3'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v3.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk3' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v4.jpg' title='vdisk4'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v4.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk4' /></a></p>
<p><a href='http://jazz.fukao.info/img/v5.jpg' title='vdisk5'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v5.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk5' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v6.jpg' title='vdisk6'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v6.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk6' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v7.jpg' title='vdisk7'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v7.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk7' /></a><a href='http://jazz.fukao.info/img/v8.jpg' title='vdisk8'><img src='http://jazz.fukao.info/img/v8.thumbnail.jpg' style="margin: 10px;" alt='vdisk8' /></a></p>
<p>全部を購入したわけではないのですが、ポイントを抑えつつ求めました。今回紹介するのは、Vディスクの中では珍しくモダン・ジャズものです。確かに終戦が1945年、Vディスクは48年まで製造されていたそうで、バップがあっても当然なのですが、「前線のスクエアーでコーニーな兵隊が聴くのかな？」という疑問が残ります。またこの盤に収められている演奏は1949年のものもあったりして、いったいいつまで製造されていたのだろうということも疑問ですが、こういう疑問は専門家に任せておこうと思います。</p>
<p>A面は全曲パーカーのクインテットの演奏で、1949年クリスマスイブのカーネギーホールの演奏です。ジャケット裏には12/23となっていますが、最新の資料だと24とされているのでたぶんこちらでいいと思います。メンバーはパーカー(as)、レッド・ロドニー(tp)、アル・ヘイグ(p)、トミーー・ポッター(b)、ロイ・へインズ(ds)というレギュラーコンボです。古いライブ盤らしく楽器ごとのバランスが悪くて、ピアノのソロなど隣の部屋で弾いているのを聴いているような塩梅ですが、ベースがはっきり聴こえるし、とにかくパーカーがくっきり聴こえるので問題ない演奏です。</p>
<p>B面1-2がレニー・トリスターノ・セクステットの演奏。リー・コニッツ、ウォーン・マーシュ(ts)がいます。ピアノはレニー・トリスターノ師匠。ほかビリー・バウアー(g)、アル・シュルマン(b)、ジェフ・マーチン(ds)です。<a href="http://jazz.fukao.info/2007/08/03114.php"><em>Very Cool</em>の記事</a>でもちょっと触れましたが、トリスターノ楽派の典型的な演奏がここには収まっています。3-4はトリスターノ・トリオによる1946年の吹き込みで、テーマを対位法的に処理していたりして初期の実験段階として面白い試みですが、こういうのがジャズの主流にならなくてよかったとも思ったりします <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p>5曲目 "God Child" はクロード・ソーンヒル楽団の演奏で、リー・コニッツのアルトが聴けますが、その前に出てくるテナーもレスターの流れを汲むクールなサウンドで実に面白い。モダン・ビッグ・バンド初期の演奏です。</p>
<p>最後2曲は、そのクール派の開祖、本人はバップとは違う行き方をとりながらバップを飛び越えてバップ以降、それこそマイルスにまで影響を与えた巨人レスター・ヤングの演奏で、1946年のラジオ・ライブの吹き込みです。この音源は、まったく別のレコードで持っていましたが、それこそ何回聴き直したことでしょう。6曲目 "These Foolish Things" はレスター・バラードの頂点。肩の力は抜け、最小限の音数で最大限の効果を挙げるやり方は、元親分のベイシーと似ていますがレスターオリジナルの行き方です。最後の曲 "Lester Leaps In"　レスターオリジナルの循環です。ここでの聴き物はレスター以外にも、ポピュラー・シンガーではなくジャズ・ピアニストとしてのナット・キング・コールがいます。</p>
<p>こう見てくると、油井先生の選曲でしょうが、実によく出来ていて、ビバップからクールへのスタイル変遷、そしてその大元となったレスターの名演と上手く編集されていることに、改めて驚きます。Vディスクの再発はその後CDでもなされたようなので、下にCD版をリンクしておきます。Vディスクは終了の方向みたいなのでお早めに。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B00005HRFK&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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	</item>
		<item>
		<title>George Wallington: Live! at Cafe Bohemia (Prestige)</title>
		<link>http://jazz.fukao.info/2007/08/09126.php</link>
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		<pubDate>Thu, 09 Aug 2007 14:30:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Byrd, Donald]]></category>
		<category><![CDATA[McLean, Jackie]]></category>
		<category><![CDATA[piano]]></category>
		<category><![CDATA[Wallington, George]]></category>

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		<description><![CDATA[仕事に就いて時間的にも金銭的にも余裕が出来てきた頃、ジャズ喫茶通いを始めました。八王子が誇るジャズ喫茶「はり猫」には以前から行っていましたが、もうちょっと枠を広げて都内の有名店を廻ってみようと思ったわけ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/51nq8akphkl__aa240_.jpg' alt='Cafe Bohemia' class="jack" /></p>
<p>仕事に就いて時間的にも金銭的にも余裕が出来てきた頃、ジャズ喫茶通いを始めました。八王子が誇るジャズ喫茶「はり猫」には以前から行っていましたが、もうちょっと枠を広げて都内の有名店を廻ってみようと思ったわけです。とはいえ90年代後半はもはやジャズ喫茶の退潮期に入っていて、閉まっている店や「ジャズをかける喫茶店」に転身した店も多いなかで、やはりお聞かせ専門店としては四谷の「いーぐる」であり吉祥寺の「メグ」と「A&#038;F」が昔ながらの私語禁止を貫いていました。特に吉祥寺は行きやすいので、吉祥寺に出ると、まずはディスクユニオンのジャズコーナーに行き、オーディオユニオンの2Fに移ってからは、レコード・CDを漁った後、買えもしない高級機材を下で眺めて、そのあとメグとA&#038;Fをはしごし、帰りに駅ビルロンロンの2Fにあった新星堂とDISK INNを冷やかし、そのまま行ける2Fのこじんまりした改札を通って中央線に乗ってました。やがて大西さんのA&#038;Fが閉店し、メグはメグで私語を解禁する代わりに喫煙を禁止したりして吉祥寺に行くこともめっきり減りました。今は地元のはり猫に顔を出すか、仕事帰りにいーぐるに寄るかぐらいです。</p>
<p><em>Live! At Cafe Bohemia</em> をはじめて聴いたのは初めてA＆Fに行った時でした。今までに聞いたことのない、ビッグ・スターの演奏ではないけれど味の濃いハードバップにアルバム名をチェックしました。これを聴きながら、つくづく「これはジャズ喫茶で聴く名盤だなぁ」と思いました。ライブ盤で録音もヴァン・ゲルダーなのでライブの熱気がこちらまで伝わってくる。家のスピーカーで小音量で聴いていたのでは伝わらない熱気までジャズ喫茶の大型スピーカと大音量だとビンビン伝わるのが一つ。また名盤として知られていて、スイング・ジャーナルのシールも貰っているのですが、私のようにA級歴史主義的にコレクションをしていると、どうしてもプライオリティーが低くなるわけで、ジャズ喫茶ではこうしたB級の名盤やマニア向けのものなども公平に流してくれるの聴くことができたのです。</p>
<p>メンバーはジョージ・ウォーリントンのピアノにジャッキー・マクリーン(as)、ドナルド・バード(tp)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)。ハードバップのスターたちです。録音は1955年9月。1956年の直前なので熱気は最高潮。どの演奏も熱気があり、全体が｢ライブ・アット・カフェ・ボヘミア｣という1曲に聞こえますが、特に好きなのが "Jay Mac's Crib"。ライナーで油井先生は｢誰でも知っている曲｣とおっしゃっていますが、ある名スタンダードのコード進行を使っています。いや、コード進行だけ借りているというよりも、ちょっと手直ししただけでオリジナルと言い張っているような感じです。サビのところは元歌と一緒。しかし、この元歌がマイナーキーで題名とは裏腹にさわやかではなくて哀愁が漂い、朝日というよりも夕日や夕暮れの似合う曲想なので、マクリーンやバードの味のあるソロと相性がいいわけです。元歌といえばラスト曲「ボヘミア・アフター・ダーク」は "Love Me or Leave Me"、「バードランドの子守唄」と一緒です。ここでも元歌のメロディーが平気で出ています。</p>
<p>このアルバムをA&#038;F聴いて、早速帰りのロンロン2F新星堂でCDを購入しました。これを楽しめるようになった時、ちょうど居酒屋を卒業して一人で小料理屋に入ることを覚えた時のような、なんともいえず、また一つ大人になったような気持ちになりました。現実にはまだ一人で小料理屋なんかには行けないんですが <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_smile.gif' alt=':-)' class='wp-smiley' /> </p>
<p>ジャケットは二種類あって、輸入版などではリーダーのウォリントンが中心のものと、上のジャケのように早朝のワシントン広場での記念撮影のものがあります。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B0007OE5SM&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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		<title>Cannonball Adderley: Somethin&#039; Else (Blue Note)</title>
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		<pubDate>Sun, 05 Aug 2007 12:13:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>G坂</dc:creator>
				<category><![CDATA[Adderley, Cannonball]]></category>
		<category><![CDATA[alto sax]]></category>
		<category><![CDATA[Blakey, Art]]></category>
		<category><![CDATA[Davis, Miles]]></category>
		<category><![CDATA[Jones, Hank]]></category>

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		<description><![CDATA[名義上はキャノンボール・アダレイがリーダーですが、実質的にはマイルスがリーダーのこの一枚は、色々な｢ジャズ・ベスト○○」だとか｢必聴！ジャズ○○選」などには必ず取り上げられている永遠の名盤です。そして、]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img src='http://jazz.fukao.info/img/41ktvegnwrl__aa240_.jpg' alt='Something Else' class="jack" /></p>
<p>名義上はキャノンボール・アダレイがリーダーですが、実質的にはマイルスがリーダーのこの一枚は、色々な｢ジャズ・ベスト○○」だとか｢必聴！ジャズ○○選」などには必ず取り上げられている永遠の名盤です。そして、その名声を決定付けているのが冒頭の｢枯葉 (Autumn Leaves)」。タバコ屋のJTがジャズに力を入れていた時期があって、タバコの販促もかねて(ジャズマンの昔の写真には喫煙シーンが多いので) "Select Jazz"という番組をFMで放送したり、リスナーからアンケートを取って本を出したりしていました。そのアンケートでトップだったのが、ここで紹介する『サムシン・エルス』の｢枯葉｣でした。JTでは更に上記番組や本とリンクさせた "Select" という紙巻タバコも売り出して、ジャズ・ファンとしての義理もあって一度吸いましたが不味いタバコで常用することはありませんでした。いまどうなっているのか｢<a href="http://www.lsando.com/">リビングショップ安藤</a>｣というタバコの事典サイトと呼んでも差し支えないようなタバコ屋のサイトを検索しましたが｢廃止銘柄｣に分類されていました。</p>
<p>さて、この「枯葉」ですがマイルスお気に入りのピアニスト、アーマッド・ジャマルのアレンジを使って更にテンポを落とすことによって独特の雰囲気になっているわけです。メンバーはマイルス(tp)、キャノンボール(as)、ハンク・ジョーンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、アート・ブレイキー(ds)。ハンクの印象的なイントロからホーンが入り、 "'Round Midnight" を思い出させるようなユニゾンのヴァンプが入って、マイルスの抑えに抑えたテーマが始まります。マイルス得意の「泣きのペット」ですね。これを受けるキャノンボールのソロは「笑いのアルト」とか「空襲サイレン」などとしばしば貶されますが、私としては抑えたマイルスとの対比が面白くてOK、これでキャノンボールまでしんみりしてしまっては面白くない。この後出てくるマイルスのソロはカウント・ベイシーではないけれど、「最小限の音符で最大の効果を出している」名アドリブだと思います。ハンク・ジョーンズのソロもマイルスの狙った効果を疎外しないように抑え目で玉を転がすようなピアノタッチ。アート・ブレイキーも抑えに抑えたドラミングです。そして忘れていけないのはサム・ジョーンズ。彼のベースラインがくっきりと捉えられているからこそ、この演奏が名演となっているわけです。同時に、それを捉えた録音エンジニア、ルディー・ヴァン・ゲルダーも忘れてはいけません。中音域が凝縮されブワーッと飛び出すエネルギッシュな録音であることも、このアルバムの名盤度を高めています。</p>
<p>ここでの解釈があまりに完成されたものであったためか、マイルスはこのフォームでの「枯葉」を封印してしまいました。後の「イン・ベルリン」などではチョッパヤの「枯葉」になっていて、曲名を見て買った私など、最初聞いたときに「フシが違うよ」などと呟きましたよ。まあ嘘ですけれどね <img src='http://jazz.fukao.info/wp-includes/images/smilies/icon_razz.gif' alt=':-P' class='wp-smiley' /> </p>
<p>それ以外の曲も、それぞれに聴きどころがあるものの、やはりこのアルバムは「枯葉」一発の評価で十分だと思います。</p>
<p>国内CDはいまの所在庫限りという感じですが、2008年の3月にRVGコレクション（エンジニアのルディー・ヴァン・ゲルダーが「リマスター」を手がけたCD）で再発されるようです。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=fukao-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=B000228WGU&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
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